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【投資】投資ルールを作って計画的に資産形成【円安/インフレに対抗】

社会情勢の急激な変化により、各種金融商品は目まぐるしく価格が動いています。

「急激な円安」「原油、穀物を始めとするコモディティ価格の上昇」「株価の下落」が特に目立つ動きではないしょうか。

順調に値上がりが続いていた米国株もコロナショック以来の下落が続いています。

2022年5月3日 S&P500指数のチャート

コモディティ価格の上昇、つまりインフレにより通貨の価値は下がってきています。同じ金額のお金でも変えるものは少なくなっています。
しかも、急激な円安も進んでいるため、輸入品の価格はさらに高くなっています。2022年3月から4月の約2ヶ月間で、115円/ドルから130円/ドルとなり約15円の円安が進んでいます。円の価値が10%以上下落しています。
銀行に預けているお金が10%無くなったのと同じです。

2022年5月3日 ドル/円チャート

現在は貯金をしているだけではお金の価値が下がっているため、リスクを取らずに投資しないことがリスクになっている状況です。

稼いだお金を守るためにも「投資」は必須ではないでしょうか。

しかし、無計画に「株」「投資信託」「FX」「仮想通貨」を買っても、短期的には資産が増えることがあっても、いつか大きく資産を減らすことになるでしょう。

大切な資産を守るためには、「投資ルール」を決める必要があります。

投資ルールは「投資期間」「投資金額」「投資スタンス」によって変わります。

投資期間によって、リスクの許容度が変わってくるでしょう。
ここで「リスク」とは損失ではなく、「値動きの振れ幅」のことだと思ってください。
特にドル・コスト平均法のような積立投資の場合は、同じ金融商品でも投資期間が短ければ、リスクは大きくなりますが、投資期間が短くなればリスクは小さくなります。

投資金額によっても、ルールを変える必要があります。
投資資金が少ない場合は、金融商品の価格が下がった時は、早めの損切りが必要でしょうし、十分な資金があり長期間の投資ならば、ナンピン(買い増し)して値が戻ったときの大きな利益を狙うこともできるでしょう。

投資スタンスでも、扱う商品が変わってきます。短期のトレードでは買っていい銘柄でも、長期の積立投資では買ってはダメな銘柄もあります。

投資ルールの作り方

投資初心者は特に投資ルールをしっかり作って遵守することが大切です。

未熟な投資家が勝手な判断をすれば、そりゃ損しますよね。(自戒を込めて笑)

投資目的

まずは投資の目的を決めます。

  • 投資で資産をを増やして起業資金にする

  • FIRE(Financial Independence, Retire Early/ 経済的自立と早期リタイア)をする

  • 老後の年金資金の足しにする

  • 仕事をしながら運用益でやりたいことする

目的によって、必要な金額や投資スタイル・方法が変わってきます。

投資時間

投資にどれくらいの時間を使うことが出来るでしょうか?

  • 市場が空いている時間にトレードができる(日本株式なら9~15時)

  • リアルタイムのトレードはできないがファンダメンタルやテクニカル分析ができる

  • 投資にほとんど時間を割くことができない

トレードができるなら、デイトレードでも長期投資でもどんな投資でも可能になります。

各種分析ができれば、個別銘柄への投資もできるのではないでしょうか。日中は指値などを使って取引したり、スイングトレード(数日~数週間)で利益を上げることも出来るかもしれません。

投資にほとんど時間を割くことができない場合は、ドルコスト平均法を使った分散投資くらいしか選択肢がなくなると思います。
大きな利益は望めませんが、米国株の指数のS&P や 日経平均 に連動した成果が得られます。

現実可能な目標

投資の利益だけで生活したいのに投資に割く時間はほとんどない。そんな人が目的を達成できるでしょうか?

できるわけありません。

目的をどうしても達成したければ、少なくとも見合った時間を投資に費やす必要があります。どうしても時間を投資に費やすことができなければ、それに見合った現実的な目標を立てましょう。

目標の利益と達成までの期間を設定して、現実可能な方法を選びましょう。

例えば積立投資(ドルコスト平均法)で1年で200%の利益を達成するのは無理でしょう。しかしデイトレードなら1年で200%の利益を達成するのも可能でしょう。

目標によって投資スタイルもある程度決まってきます。

ここで、代表的な投資スタイルを紹介します。

  1. 積立投資
    数ヵ月から数十年の間、定期的に同一の金融商品を買い増していく投資スタイルです。購入する時間を分散することでリスクを分散できるのが特徴です。ドルコスト平均法などが有名です。

    ■ドルコスト平均法
    価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する方法。投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなり、平均購入単価を抑えることが期待できる。

  2. スイング投資
    数日または数週間以上ポジションを保有し、中期的なマーケットの値動きの差で利益を得る投資スタイルです。

  3. デイトレード
    1日で何回かの取引をして、利益を得る手法です。
    日を跨ぐことで発生するコストやリスクを避けるために、基本的には翌日にポジションを持ち越さない。

他にも様々な投資手法はありますが、今回は有名な取引手法に絞って紹介しました。

どの手法、どれだけの期間で、どれくらいの利益を目標にするのかを決めましょう。

積立投資の場合は、積立のルールを決めれば、他は何も考える必要がないので、投資ルールの作成は完了です。(積立の周期・金額・銘柄、ポートフォリオのリバランスなど)

リスクリワード

スイング投資やデイトレードではリスクリワードを決めておくことが大切です。
例えば、「5%下落したら損切し、10%上昇したら利確する。」とします。
これの前者と後者の確率が同じチャートパターンのときのみ取引をすると決めます。
このチャートパターンのみ取引して、損切と利確のルールを守れば、大きな損失を防ぐことができます。

ルールを守らないと次のように、損失が膨らんだり利益が減ったりします。
「損切りの基準よりも価格が下回ったけど、もう少ししたら価格が戻るかもと思って見ていたら、損失が倍に膨らんだ。」
「利確まで価格が届いていないのに、下がりそうな気がして利確してしまった。」
「利確の基準まで来たけど、もっと価格が上がりそうだと思い待っていたら、急落して利益が減ってしまった」

もし
「投資ルールが良くなく思った通りの成果が出ていない」という場合は、投資ルールの見直しをしてパフォーマンスアップをしていきましょう。

資産管理 / ポートフォリオ

もう一つ大切なのが資産管理です。

積立投資の場合はポートフォリオを組んで定期的なリバランスをすればよいのでそれほど難しくないと思います。
もし、現金が増えてきたら、毎月の積立する金額を増やすことも検討しましょう。

スイング投資やデイトレードの場合は、金融商品の購入に使う金額の上限を決めておくことも大切です。

極端な例ですが、全資産を投資したときに、冷静に損切できるでしょうか?
損失が確定するのが怖くて、様子を見ているうちに更に損失が膨らんでしまう可能性もあります。
もし、レバレッジを掛けていたらと思うと。。。

1回の失敗で市場から退場させられないためには、資金管理と損切りのルールを守ることが大切です。

損失を最小限に抑えることができれば、損失を取り返すのも難しくありません。
市場から退場させられ、投資ができなくなることの方がより大きなリスクになります。

投資ルールを守ることが投資家として成長する第一歩です。


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