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【投資/インジケーター】ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドの概要

今回はトレンド系のインジケーターである「ボリンジャーバンド」を解説していきます。

ボリンジャーバンドは米国の投資家「ジョン・ボリンジャー」が考案したテクニカル指標です。
移動平均線(MA)を中心として、その上下に標準偏差のバンドを表示します。

ここで標準偏差を

標準偏差とは
データや確率変数の、平均値からの散らばり具合(ばらつき)を表す指標の一つである。

Wikipedia|標準偏差

標準偏差(σ)の計算式
σ=√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))

マネックス証券|ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは「±1σ」「±2σ」「±3σ」がよく使われる。各ボリンジャーバンドは次の式で計算した値をチャートに表示する。

±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3

各ボリンジャーバンド内に価格が収まる確率は次の通りである。

±1σ ⇒ 約68.3%
±2σ ⇒ 約95.4%
±3σ ⇒ 約99.7%

ボリンジャーバンドの例として2022年5月8日の日経225の日足チャートの25日移動平均線のボリンジャーバンドを示します。

2022年5月8日の日経225の日足チャート|25MAのボリンジャーバンド

緑の線が移動平均線
紫の線が±1σのボリンジャーバンド
青の線が±2σのボリンジャーバンド
橙の線が±3σのボリンジャーバンド です。

ボリンジャーバンドの形状

スクイーズ

バンドの幅が狭くなっている状態のことです。
スクイーズの時は、ボラティリティーが小さくなっているため1回の取引での利益は小さくなります。

ボラティリティー
一般的に価格変動の度合いを示す言葉で、「ボラティリティーが大きい」という場合は、その商品の価格変動が大きいことを意味し、「ボラティリティーが小さい」という場合は、その商品の価格変動が小さいことを意味します。

SMBC日興証券|ボラティリティー
2020年9月~12月頃の日経225の日足チャート|スクイーズ

エクスパンション

バンドがスクイーズの状態から拡大している状態をエクスパンションと言います。
エクスパンションの時はボラティリティーが大きくなっているので1回の取引で大きな利益を狙えます。
(具体的な活用方法はボラティリティー・ブレークアウトで解説します。)

2020年9月~12月頃の日経225の日足チャート|エクスパンション

バンドウォーク

ローソク足が±2σのラインに沿って並んでいる状態をバンドウォークといいます。
トレンドが継続している時に見られます。

2020年9月~12月頃の日経225の日足チャート|バンドウォーク

ボージ

バンドの幅が最も拡大した部分のことです。
トレンドの終了を示しています。

2020年9月~12月頃の日経225の日足チャート|ポージ

ボリンジャーバンドの活用方法

ボリンジャーバンドは使ったチャート分析方法を紹介します。

ボラティリティー・ブレークアウト(順張り型)

ボラティリティー・ブレークアウトはバンドがスクイーズからエクスパンションしたタイミングでエントリーする方法です。

エントリーのタイミングは、バンドが広がり始め終値が±2σを抜けたタイミングです。

その後、バンドウォークに慣れば、トレンドに上手く乗ったことになります。

2020年9月~2021年1月頃の日経225の日足チャート|ボラティリティー・ブレークアウト

利確のポイントは、例えば±1σを抜けた時点とすることが多いです。

抵抗線(逆張り型)

ボリンジャーバンドは、特にレンジ相場の時に、抵抗線として働きやすいです。株価が-1σ~-3σにきた時に買い、+1σ~+3σにきた時に売りとします。

2021年の日経225の日足チャート(レンジ相場)

まとめ

ボリンジャーバンドの概要・形状・活用方法を解説しました。

チャートは理論通りに動くわけではありません。また、銘柄や機関によっても動きが変わってくるので、あなたの投資スタイルに会ったインジケーターを活用しましょう。

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