愛犬に悩むすべての人へ。FUKAとgrowlitheの3ヶ月
虎鉄くんへ
虎鉄くん、見てますか
私の5頭目の犬です
真っ黒でくるくるな毛です
顔と足の毛は短くて、他は長くてクルクルです。
ちなみに、よく抜けます
虎鉄くんは毛が抜けなくて真っ白で綺麗だったね
体重は虎鉄くんよりずっと重いよ
覚えてる？仲良しだったルルと同じくらいの体重だよ
虎鉄くんにしていたように今いる子たちにもちゃんと
「愛してるよ、おやすみ」って言ってから寝てるよ
小学生の時からずっと毎晩愛犬に伝える言葉
今も変わらないよ
その犬が誰かの元に来た意味なんてものは別にないんだろうし
人生や今起こる色々な出来事にも特別な意味なんて全くないんだろう
けど、全ての出来事には特別な意味があってほしいとも思う
虎鉄くんが私と出会ったのにはきっと大きな意味があると思っているよ
小豆が私のところに来たことにも
紅葉を学生時代担当したことも
きな子を迎えることになったのも
そして、リズが私のところに来たのにもきっと大きな意味がある
と、思う
と、思っていたい
悪魔のように吠える
リズは略した呼び名で、けどエリザベスではないよ
growlithe
私の相棒
幼稚園の時からの憧れ
守る犬、唸る犬、しなやかな犬、、、
全てリズに当てはまる
その名の通り、とてもよく吠える犬です
犬種で括るとすれば、「あぁ、だよね」となる
そんな犬
悪魔のように吠えているときは
名前デルビルにしてやる、と思う
(しなくてよかった、本当に悪魔になってしまいそうだ笑)
その吠えのおかげで、まだ暮らし始めて3ヶ月いっていないけど
ものすっごく悩まされている
何度泣いたことか
リズを迎えた理由
挑戦だった
挑戦できる環境が整ったと感じた
だから、リズを迎えることを決めた
かっこいい私の先輩にどんな犬がいいか相談した
「ええと、アジリティやオビができて、ショーにもチャレンジしてみたい。大きすぎるのはちょっと大変だからコイケルくらいのサイズが良くて、、」
「なるほどねー。この犬種は？」
パッと出されたその犬種は、正直知らなかったけど
完全に一目惚れした
な、なにこれ
こんな犬がこの世にいるの？
私の理想の具現化がこの世にいるの？
それから自分なりに調べながら、先輩も色々と動いてくれたんだ
早かったよ、すぐに「この子犬は？」と連絡が来た
トントン拍子に話が進み、リズの購入手続きが済んだ
生まれは海外
日本に来るまでは時間がかかる
日本に連れてくるまでの時間は、ひたすらお金だけかかるのに会えずに大変だった笑
私の夢
私には夢があって、それは
日本を世界に誇れる犬の国にしたいということ
みんな国内で争うから同業者で敵をつくるんだ
私たちが見るのは世界だよ
建前でもそう思っておくと、ほら隣のサロンも病院も
体罰をする訓練士だって味方にした方が良いさ
私は世界中の犬好きと友達になりたい
そのための相棒を一頭増やしたかったんだ
毎日毎日頭の中をいっぱいにしてくれて、苦しくて辛くてけど幸せで、犬と暮らす大変さも幸せさもたくさん"わからせて"くれるような犬が良かったんだ
リズ、一緒に未来をつくろう
私がリズのことで悩んだり楽しんだり
リズとの暮らしをただ満喫していれば
みんな犬との暮らしの素晴らしさに気がつくよ
リズの気持ちと私のしたいことを天秤にかけて
悩んで何かを諦める姿や、高い声の赤ちゃん言葉で
甘やかす姿は犬との暮らしに悩む人に元気を与える
リズと私の功績は、犬の意思を尊重することが
体罰よりも効果的であることの証明であって
例えば世界の舞台での勝負を
ギリギリで諦めたりもするかもしれない
けどそれをリズが望んだのであれば、
私は直前でもリズの気持ちを優先したい
「もったいない！」
そんな舞台で戦う事を選ばないなんて勿体無いことを
する変人を見たら、みんな少し心が動くかもしれない
そしたらこう言おう
「私はいつだってリズを尊重するんです。友達だから」
私たちが、そうやってただ犬を尊重して生きていけば
多くの人をびっくりさせることができるだろう
びっくりしたら考えると思うんだ
何考えてんだあの馬鹿な女は！って
びっくりすることは大切なこと
何もない動かないよりも、動いた方が良いんだ
心も体もね
だから、未来を作るためには
誰かを批判するのではなく、敵にするのではなく
私はリズとの(あーたんもみきなルルは当たり前だから言わないだけ)暮らしを楽しむだけ
通りかかる人に笑顔で挨拶をするだけ(今は吠えるからできないけど🤣)
私はこういう方法を、"家の庭でバーベキューをする"とよく表現している
犬を尊重した方法を広めたいなら
誰かを批判したり非難したりすることはよくないと思う
私たちにできるのは、ただ家の庭で楽しそうにバーベキューをすること
通りかかった人に「肉の焼き方がよくないね」って言われても
「話しかけてくれてありがとう！この肉の焼き方には秘密があるんだ」
って話をするの
「肉は生でなくちゃ」って言われたら
「確かに生でも美味しそうだね、けど私たちは焼くんだよ〜」って返すの
私はそれをしていくの
リズとの暮らしに悩み泣き笑いながら
そうやって魅せていくの
このクソめんどくさい犬との暮らしを。
私とリズのこれから
ひたすら悩むだろうね
今もひたすら悩んでいる
今日散歩でリズがたくさん吠えたら、私は笑えない。とか
リズを満足させることが今日はできないとかって
今もしょっちゅう泣いている
リズごめんね楽しくないね、風花といるの楽しくないねもっと広いところで自由に生きたいよね
お金も時間も場所もリズにとっては足りないね
リズはとても良い子なんだ
1人で私を待って黙っていてくれる
寂しい気持ちもグッと堪えている
リズ、リズはどんな暮らしがしたいかな
どんな生活が楽しいかな
毎日何がしたいかな
りっちゃん、何がしたい？教えてって
今日も聞いた
うまくいかない日もある
楽しい日もつまんない日もある
それが共に過ごして生きるということで
リズにごめんねって思いながら
楽しい時にありがとねって伝えながら
泣いて笑って、生きていくんだろう
それで良いんだ
それをやろう、リズ。
一生かけてそれをやろう
トレーナーとしての成長
3ヶ月
たった3ヶ月でリズは私を大きく成長させた
たくさんのことを教えてくれている
散歩で吠える犬の対応
怖い顔をして他の人に近づく犬の飼い主の気持ち
頭の回転の早い犬の恐怖
犬の"整う"も経験した(不思議な感覚だった)
ボディランゲージが「あ、見える」も経験した
リズの言いたいことが分かるようになった
トレーナーとして、行動を見る前に目の前の犬と友達になる大切さも学んだ
友達になるということは日々のその子の小さな行動の変化や立ち姿、顔、そんな些細なことが見えるようになるといことで
決めつけないということでもあった
「ねえ、なんか落ち込んでない？何があったの？教えて。」
友達だから小さな変化がわかって、トレーナーだからその理由を探ることができる
仕事でも同じ。「あ、そうか、友達になるんだ。友達になりたいんだ、なれるようにしたら良いんだ。」が分かったから、細かいアレコレは置いといて、私はたくさんの犬と友達になろうともう一度強く思った
きっとこれは間違っていない
こんな大切なことをたった3ヶ月でリズは教えてくれた
そしてもう一つ、教えてくれたことがある
仲間へのお礼
AUNとLULUNCHIのBOSS、MOENOさん
私の家族たち
REAL THING のあやさん
BORDER LANE のおねままさん
へちまこさん
SORA DOG SCHOOL の栗林さん
DOGNOOK の有動さん
LUSH DOG の池田さん
LAUGH BASE のまいさん
DOG SUPPORT GEN のゆきほちゃん
HAPPY WAN のかつさん
UTA LIFE のみっちゃん
DOG Y'S のよぴこさん
MISCHIEFのさおりさん
LENTO のしほさん
CAAWT のまあささん、ショーンさん
友達になってくれた
イヌノナル木のりかさん
クロクマ舎のかなえさん
、、、もっともっと。
AUNファミリーの皆さんもリズについてたくさん応援や反応、慰めもしくれていました
そしてもっと多くの人が、「可愛いね」とリズのただ生きている姿の画像を見てリズを認めてくれた
それがどんなに嬉しいことか。
たくさんの皆さんの優しさで
リズと私は毎日たくさんの感情の中暮らせています
恩は返すものではなくて、次に贈るものだと学びました
たくさんの優しさで包んでくれるみなさんに感謝するのはもちろん
私が私らしく生きていく中で、次の世代の犬たちや犬のプロたちに犬との向き合い方を伝えることが
私にできる恩を贈る行為ではないかなと感じています
これからも迷惑をかけると思いますが
ダメなことはダメと伝えてもらいながら
優しい目で見守っていてくださると嬉しいです
リズは自身のめんどくささを通して、人との繋がりを教えてくれた
この世界にリズと私を気にかけてくれる人がこんなにいる
リズと遊びたい人がこんなにいる
だから私たちの未来は明るくなるしかなくて
それはもう確信していて
あとはどうやってそこまでいくかであって
そんなことも、リズは教えてくれた
これはとりあえずの私とリズの3ヶ月のまとめ。
まだまだ続くのである。
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