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洋服のメーカーからヘルスケアのお店へ(中編)
前回のブログで、9689が洋服のメーカーとしてスタートしたことを
お話ししました。今回はその続きとしまして、「なぜ私たちがヘルスケアに力を入れるようになったか」をお伝えしていきたいと思います。
今からさかのぼる事17年。 開業当時は洋服のメーカーとして、本当に日々忙しく奮闘していました。 本当に文字どおり朝早くから夜遅くまで。週に1回の休日の間ですら、
新しいデザインやこんな商品が作りたい、が頭の中でどんちゃん騒ぎを
していたものです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57494079/picture_pc_bc7a4df7720d3a63aeabbe8115565753.jpg)
そんなある日のこと、愛犬の黒パグ・プントの足にポツっとできものが。
なんだろうと思いながら、動物病院へ。
虫刺されか、はたまた単なるできものか。
いずれにせよ、まあ大したことはないだろう、そう思っていた私は
まだ事の重大さに気づいていませんでした。
かかりつけの獣医さんにて細胞診をしたのち、念のため病理検査へ。
その日はささっと診察を終えて帰宅しました。
しかし後日、帰宅すると獣医さんから留守電にメッセージが。
「病理検査の結果でお話があります。なるべく早めにお越しください」
その声のトーンから、これは普通ではない、むしろ命に関わる、と
直感が働きました。心臓がひやっとした感覚を今でも覚えています。
病理検査の結果は、「肥満細胞腫」。悪性の腫瘍です。
目の前が真っ暗になりました。まだ1歳なのに。 私の飼い方がどんな風に悪かったんだろう、そればかり考えました。 今まで見えていた景色が、その日からは同じ景色に見えませんでした。 切除手術をするしかない。最悪、断脚するしかない。それしか方法がない。お散歩が大好きだったプント。そんなプントから脚を奪ってしまうなんて、
当時の私にはとてもじゃないですが選択出来ませんでした。
それから全国のあらゆる獣医さんに連絡し、他に治療方法がないものかと
模索しました。悪性腫瘍に詳しい病院があると聞けばそこに連絡し、
本当にいろいろと探したものです。肥満細胞腫に関する情報はできる限り
読み漁り、世の中のあらゆる治療法についてもたくさん目を通しました。
しかし、「切除できるものは切除してしまったほうが良い」との答えが
一番多く、私は途方に暮れてしまいました。一体どうしたものか、と
突然降りかかってきた難題に毎日悩んだものです。
実はその当時、うちの店舗のご近所にドッグフードのアドバイスをいただいていたショップがありました。17年前は今ほどドッグフードの種類も多くは
なく、当時の私はドッグフードは値段が高いほど良いものだと思っていました。本当に無知で、愛犬にとってどのフードが良いかの判断がついていませんでした。口から入るもので、体を作る一番大切なものなのに。
そうだ、この際思い切って、あのショップさんに聞いてみよう、
そう思ってショップをたずねました。
後編につづく・・・