第7回 講演会に登壇する その2
第6回では講演会に登壇するための資料作成までの話をしました。
※前回のお話
①講演の依頼を受ける→②内容の相談→③講演日決定→④資料作成→⑤資料
チェック→⑥要旨作成→⑦資料送付→⑧発表→⑨謝礼受領
今回はその続きについてお話したいと思います。
1.資料チェック
いったん資料が完成したら事務局のチェックを受けます。
基本的には不適切な記載や誤字脱字を簡単にチェックいただく程度です。
専門的な話は事務局も分からないので基本修正が入ることはほぼありません。
つまり、自分自身で何度も何度もチェックすることです。
謝礼をいただいて発表するのですから資料には責任を持つことかなと思います。
2.要旨作成
講演の案内をする上ではいわゆる「キャッチー」な要旨が必要です。どんな講演なのか少しでも興味を持ってもらえるような要旨を作成します。
だいたい150~200文字程度になるのかなと思います。
今は生成AIを使ってキャッチーな要旨を作成することはできるので悩む必要はないかと思うし、資料作成前に要旨を作成することも構成がずれないためにも大事です。
これを見て参加の判断をするために時間を結構かけた記憶はあります。
3.資料送付
資料を事務局に送付するのですが、少し工夫というか注意点があります。
作成した資料は参加者に事前配布されることがあります。
作成した資料をそのまま当日用使うのは当然ですが、一部空白(当日説明)や当日のみ使う資料を用意しておきます。
つまり、送付用と発表用では異なる資料を使います。
・理由①:公知情報の中でも当日のみ説明に使いたいデータや記録など。
私が発表するデータは公知情報のみなのでいいのですが、詮索されたくないこともありますので例えば、私自身の特許データを使って説明する場合などは当日のみ掲載して説明するようにしています。
・理由②:これは興味をひかせることです。資料を配布した時点である程度の内容は理解できてしまいます。優秀な人だと事前資料だけで講演内容を把握してしまいます。
私は資料の途中で息抜きでクイズやコーヒータイム(コラム)を用意するようにしています。そこは空欄にするようにしています。
そうすることで他分野の方にも少しでも興味を引いてもらえるようにしております。
実際、コラムやクイズがあり、継続的に聞くことができましたという感想もいただきました。
やはり、1時間話すことも大変ですが、同じくらい聞くことも大変なので緩急をつける工夫を資料では必要かなと思います。
4.発表
当日の発表は以外に特記すべきことはないかもw
発表が1時間なのでそのための準備ですね。ある程度練習して1時間で話すことができるペースなのか把握しておきます。
ストップウォッチで時間計測しながら1時間でバランスよく話せるようにしています。
残り資料5枚あるのにあと2分とかで急に速度が上がったり、もう話しませんとか、10分延長して話しますは、個人的には好きではないので1時間なら1時間で話すことも与えらえた役割として果たすようにしています。
5.謝礼受領
最後に謝礼を受領します。
たまにアンケートなどもありますが、終わってしえばあっさりしていますw
ビジネス目的のセミナーの場合はもちろんそのあとにもいろいろ話がありますが、私の参加したものはそれが目的ではないので・・・
6.まとめ
ということで2回にわたり登壇してみるという話をしてみました。
オファーを受けてから発表までは半年程度でしょうか。
資料作成期間などを受けると適正だと思います。
コスパは決して高くないと思います(特にビジネスしている人の場合)。
個人的には成長の場としては会社では得られない体験なのでそこは大事にしています。
講師については以下の形でまとめた本を出版しました。
ノウハウを格安でご提供できればと思っておりますので一度手に取ってみていただければ幸いです。