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アメリカ大学院博士課程② 出願

こんにちは。ハイパー高学歴ニートのD-Jayです!
私は、2022年8月から米国アイビーリーグ工学部のPhD(博士)過程に進学をしました。
その経験に関して、全8回にわたり、記事を書きたいと思います。
2回目の今回は、アメリカ大学院への出願に関して、必要な書類や私がどのようにして準備をしたか、お話しします。

1回目はこちらからどうぞ


出願書類

アメリカ大学院博士課程に進学するために、必要な書類は以下です。
カッコ内が、私の出願時の実績です。

  • 学業成績(GPA 学部:3.4 修士:4.0)

  • 英語の成績(TOEFL iBT104)

  • 論文実績(ジャーナルに筆頭著者:1本(掲載済み)、 2本(査読中)第3著者として1本査読中)

  • エッセイ/SOP(XPLANEの執筆支援を利用)

  • 奨学金(なし)

  • 推薦状(所属研究室の指導教官と研究員、国内他大学の講師)

日本の大学のように、個別の学力試験などはなく、さまざまな書類から多角的な角度で評価されます。
実際にどのように合格が決まるかは公開されていませんが、少なくとも理系の博士課程では、指導教官となる教授が、この人が欲しいと言えば、合格になります。
そういう意味では、大学自体への出願というよりも、教授が持つ研究グループに応募する様なイメージです。
そのため、教授と特別なコネクション(共同研究をしていたり、日本の指導教官と知り合い)があると非常に合格しやすいです

私の戦闘力

結論から言うと、どこの大学にも受からない可能性はかなり高かったと思い ます。
私の戦闘力でアイビーリーグの大学からPhDのオファーが来たのは、奇跡です。
合格後、その理由を知るのですが…

合格への近道は、興味がある研究室の教授と何かしらのコネクションを作ることでしたが、コロナ禍ということもあり、私はコネクションを作ることができませんでした。
出願後に、Zoomでお話しした教授は複数人います。

そこで、私は研究実績を作ろうと努力しました。
週末も研究室に通い、研究を進め論文を書き上げました。
修士2年に上がるタイミングで、国際誌(私の分野ではトップランク)に、第一著者として、論文を掲載できたのは、とても幸運でした。
この実績がなかったら、合格できなかったでしょう。

TOEFLに関して、今後攻略法を書く予定です。

奨学金に関しては、応募できるものは全て応募しました。
以下の奨学金で最終面接まで進みましたが、不合格でした。

  • 船井情報科学振興財団

  • JASSO

  • 経団連

奨学金はあった方が留学後の生活も安心ですし、合格率も上昇すると思います。
しかし、博士課程なら給料がもらえるので、奨学金に受からなくても大して支障はないと思います。

GPAに関しては、足切り程度だと思います。
しかし、学部の成績が3.0以下だと、よほど他の書類が強くないと、どこの大学でも足切りにあう可能性が高いと思います。
テニス部の部活ばかりで、土木工学の授業に興味がなくても、それなりに勉強してくれてありがとうと、過去の自分にお礼が言いたいです。

出願時期

多くの大学で出願は、入学年の前年の12月末となっています。
私は、2022年9月からの入学でしたので、多くの大学で締切が2021年12月でした。

就活をしない不安

実は、アメリカへ行くのを辞めて、普通に就活しようと悩んだ時期がありました。
同期から、就活の話を聞くと、大きな不安に苛まれました。
上で記載したように、すべての大学から不合格をもらう可能性も高いと自分でも思っていたので、大人しく就活をした方が良いのではと思うことは、多々ありました。
もし、不合格になれば、1年間就職浪人をして、国内の企業へ入社しなければなりません。
このリスクをとってまで、本当に出願するメリットがあるか真剣に悩みました。

このような悩みは出願を決意してからずっとあったのですが、最も悩んだのが、修士2年の3、4月ごろでした。
このタイミングなら、まだ多くの企業が、新卒を募集していますし、インターンに行った企業などから、連絡をもらったりしていたからです。
いわば、出願を取りやめる最後のリミットだったのです。

しかし、もし今出願しなければ、チャレンジすらしなかったことを一生後悔すると思い、出願をする覚悟を決めました。
その後は、その年の12月を目処に、奨学金の申請やエッセイの作成などの準備を始めて行きました。

終わりに

アメリカの博士課程の出願に関して、様々なストラテジーがあります。
合格を勝ち取る方法について知りたい方は、以下のサイトがおすすめです。

今回、私は、あくまで私の経験をシェアするという動機の元、記事を書いているので、ストラテジーではなく、「私がどうしたか」「当時どのような気持ちだったか」について、書きました。
周りが就活している中、1人で出願に向けて準備や研究を進めるのは、精神的にかなり辛かったです。
しかし、今はチャレンジして本当に良かったと思っています。

何か出願についてもっと聞きたいという方は、コメントしていただけると幸いです。

最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。

さて、無事に出願作業を完了した私ですが、出願の後は合格発表があります。
第3回目の次回は、出願結果についてお話ししたいと思います。



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