使いこまれた“格安”高級中古機材から、作りの良さのポテンシャルを実感する
東京は中野駅近くにあるフジヤカメラさんの機材売り場に訪れた際、ふと見かけた無骨なライトスタンドがあったんです。
「あ〜、マシューズのライトスタンドだね。」
と、同行していたプロカメラマン。
マシューズはカメラ撮影用の周辺機材を展開しているアメリカのメーカー。プロ御用達の無骨なセンチュリースタンドが有名です。
僕の周辺だけじゃなく、多分ほとんどがマシューズかアヴェンジャーで派閥が分かれていて、僕の周りではアヴェンジャー製のほうが多いイメージ。
ちなみに、アヴェンジャーはマンフロットが手掛けるスタジオ機材ブランド。マシューズに比べるとちょっと安いんですよね。性能に違いはほとんどなく、細かい仕様の違いとかで好みが分かれているようです(本当はもっといろいろあるかもだけど)。
そんな由緒あるマシューズのライトスタンドがフジヤカメラさんの中古エリアに無造作に刺さっていたんです。
使い込まれた感じはするけど、そこまでボロボロじゃない印象。足の両側を挟む板の部分も大きく曲がったりしていないし(中古は踏んだり蹴ったりして曲がっていることが多々)、凹みみたいなのもあまり見られません。
これで3000円だったかな?
年代や仕様は違えども、今マシューズのライトスタンドを新品を買おうものならゆうに万は超す値段なので、これはお得なのでは?
「ちょっと重いけどものは良いものだし、変に曲がったりしてなくて見た目を気にしないんだったら良いんじゃない?」
というアドバイスをもとに、物は試しと購入してみたんです。
それまでamazonで購入した格安のNeewer(未だに正式な呼び方を知らない)製のものしか使ったことがない自分としては、スムーズな動きとピタッととまる締りの良さのちょっと感動…。
良いものはずっと良いから、だからみんなこのクラスのものを買うんだなと実感しました。
Neewerのものもスタンドとしては全然使えるし、それで写真も撮ってきたわけなんですけど、操作性の良し悪しって素人の僕でもジワジワ効いてくるんです。
固定するためには通常よりも少し回し込まないといけないとか、足を開くときに動きが引っかかったり、それで指の肉を挟んで痛い思いをしたり…。
そういった部分ではマシューズのスタンドは即時・開閉&伸縮&固定。つまみも大きめで操作がしやすいです。
しいていうなら開脚幅が狭いことがネックですね。
ただし、自宅撮影はスペースに限りがあるので許容範囲。
僕にとってはとてもいい買い物でした。