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[3/7] 東北・道南鉄道旅行 秋田~青森編

今回もご乗車ありがとうございます。(前回の記事はこちらから)第3回はリゾートしらかみ編、秋田から青森へ、厳冬期の日本海をお楽しみください。


1.秋田駅にて

秋田駅には約30分遅れで到着しました。街中をウロウロするには時間が足りませんが、去年冬の限界鉄道旅行で行きそびれた「秋田駅前広場」にて最近流行りの文字モニュメントで記念撮影。昼食は信頼と実績の駅そばを食し、隣のお土産物屋で食料を買い込みました。両店ともキュンパスユーザーにはささやかながら「おまけ」が付いており、得した気分です。

ハートマークが可愛い
駅前モニュメントとキュン❤パスのデザインがマッチしていて良き。
もふもふな質感ですがお触りNGです。
北陸東北地方はどの駅もコンコースの飾付がド派手

2.リゾートしらかみについて

リゾートしらかみ号は、東北地方の日本海沿いを走る観光列車で、秋田駅と青森駅を「日本海沿岸で結ぶ」五能線(ごのうせん)を走行します。特に車窓からは「荒ぶる波濤の日本海」が見ることができ、私のような瀬戸内の民はなかなか見ることのない景色でとても楽しめました。景色の良い区間は速度を落として運転してくれますので(ただただ強風で徐行運転の時もありますが)鉄道ファンだけでなく観光客にも人気の車両です。
乗車券とは別に指定席券が必要ですが、その指定席券は840円と非常にお安いのも魅力です。

ちなみに、5号は14時に秋田駅発ですが終着青森には定刻運行で19時38分到着…
乗車時間は(定刻運行でも)脅威の5時間38分!昼行列車でこれほど長く乗車する列車はそう多くないのではないでしょうか?
ちなみに、東海道新幹線のぞみ号 東京~博多(1175km)は約5時間です。
特に冬期は遅延、さらに悪いと道中で運転打ち切り(代行輸送なし)の可能性もあるので、乗車前の食料確保は入念にご準備ください。


今回乗車した14時秋田発のリゾートしらかみ5号は
白神山地の「橅」原生林をモチーフにした緑色

リゾートしらかみ号には「青池」(青色)、「橅(ぶな)」(緑色)、「くまげら」(オレンジ色)の3種類の車両があり、それぞれデザインや内装が異なります。ボックスシートもありますので、グループでワイワイ楽しみながら乗るもの良いですね。より詳しく知りたい方は下記リンクを参照ください。

3.秋田~東能代

秋田駅発車すぐ、秋田総合車両センター横を通過しました。珍しい車両が留置されてたりするので要チェックです。

廃車解体待ち?かつて房総半島を駆けたE255系が留置されてました
往時の東北本線を駆けた、花形の昼夜共に運行可能な寝台兼用電車583系(クハネ583-17)
こまちの車窓から見た秋田総合車両センターは「南秋田センター」なのでこれは別場所です

4.東能代~五能線絶景区間

秋田~東能代までは1号車が最後尾でしたが、東能代で進行方向が変わり、1号車が先頭車になります。(ここで座席向きも反転するようアナウンスがあります)ややこしいので補足しておきますと、五能線海側になるのは、青森行き、秋田行き両方とも「A席」です。せっかくなので海側が良いですよね。

車内の様子。東能代到着前なので最後尾車両の体です。
荒々しい岩と雲間からの光が美しい幻想的な車窓
白神山地と日本海に挟まれる町
保線作業員の方のお手振りが嬉しい!
寒い中列車の安全運行に従事していただきありがとうございます。
よくココに線路敷いたなぁ…

5.深浦駅散策

16時25分(秋田から約2時間半)ごろ、列車は定刻で深浦駅で15分ほど停車します。駅前が海岸になっており、日本海の爆風を全身で浴びることができます。駅前道路の横断と、帽子、傘など飛ばされやすい物には要注意です!
駅から300mくらいにファミリーマートがありますので、酒やおつまみが足らない人はココで買出しにダッシュするのがよろしいかと。乗り遅れないよう、車内放送はご傾聴ください。

美しい編成ショット📸
深浦駅前海岸。雲間から差す西日がいい感じです。

6.千畳敷駅散策

行き違いリゾートしらかみ4号(くまげら編成)と交換し、やや遅れて深浦駅を発車。日没迫る日本海を横目に、次の停車駅千畳敷を目指します。
この駅でも約15分の停車。駅横の氷爆に目を奪われつつ、国道を注意して横断すると深浦より激しい波濤が海岸に押し寄せていました。

千畳敷海岸
駅前に氷瀑!

動画で駅ホームの爆風具合が伝わるでしょうか?

→リゾートしらかみ前半の動画をどうぞ!


7.鰺ヶ沢~五所川原 内陸区間

千畳敷駅から先は日没となり車窓は暗闇に。ここから先は特に風が強く、安全のため時速30km/hほどの自転車並みの速度でした。途中何度か突風の安全確認で小停車を挟みながら、ようやく爆風区間を抜けました。まさに、雪ニモマケズ、風ニモマケズ、、、

運転台はハイテク装備
乗車記念スタンプもゲット
レール踏面を除き線路が雪に埋もれています

HB-E300系の雪中力走をどうぞ(汽笛もあるよ)

川部を出ると、列車はいったん南下して弘前駅を経由します。鰺ヶ沢付近で30分ほど遅延していたので、当日中に東北新幹線で東京へ帰りたい人は、川部駅で下車し、直接新青森に方面に向かう普通列車に乗り換えるようアナウンスされました。

このアナウンスには、正直、心が揺らぎました…30分早く青森に着ける。20時閉店の飲食店が多いため、どうしようかなぁ~と悩みに悩んで。下車しないことに決めました。この厳しい環境下で列車を運行している方々へのリスペクトを込めて。

川部駅では9割ほどの乗客が下車したため、残った乗客は私含め、2,3人になってしまいましたので、ラスト30分は前面展望を堪能させていただきました。

かつての北の終着、青森駅に入線


6時間、248kmにおよぶロングランでした
お疲れ様でした!!!

→リゾートしらかみ 後編の動画です

7.終着の地は

撮影後は青森駅東口を出て、本旅行での最重要任務が待っています。小雪の舞う中「津軽海峡冬景色歌謡碑」を目指しました。雪があるとこんなにも歩きにくいのですねぇ…ようやくたどり着いた約束の地。前回の限界鉄道旅行では故障中で聴けなかったメロディーが、爆音で響きました!夜間、降雪、程よい風速、そして降り積もった雪という完璧なコンディションです。

ライトアップされる青森ベイブリッジ
1年ぶりの八甲田丸は営業終了でもライトアップが見事です
~完~

ちなみに青森駅へ戻る途中、凍結路面に足を滑らせ転倒しました(1回目)

20時45分青森発弘前行き普通列車に乗り込み、本日のお宿は東横イン新青森駅前に向かいました。さすがに歩き疲れたぞ、、、そして結局、夕食にありつけていません。

計画時から目星を付けていたのは、、、丸亀製麺新青森店です。
香川県民が、青森観光の夕食で、香川に拠点が無い丸亀製麺とは…複雑な心境でも温かい店内に吸い込まれ、本場と比べると少々オペレーションに手間取っているなと思いつつ、着席着丼。

…麺をすすると、讃岐の味がしました。

や、やるではないか!丸亀製麺!!
ネットでは色々揶揄される事が多いですが、麺のコシや質感は充分、讃岐うどんを名乗るに恥じないクオリティだと感じました。青森に転勤や出張になった香川県民が居たら、泣いて喜んで通いますぜこれは。

と、お腹も満たされ、今世紀最大の衝撃を受けながらホテルへ向かう道中、本日通算、2度目、3度目の転倒www

雪国徒歩移動時は、マジで気を付けましょう。特に腰部臀部、膝周りはスケボーやBMX用など、プロテクター着用も真剣に考慮すべきかもしれません。お年を召された方はケチらずにタクシーを呼ぶべし。病院代より安いと思います🤕

→青森観光編の動画です


8.まとめ

念願かなって、憧れのリゾートしらかみ 厳冬期五能線完乗を無事、果たすことができました。数日前からJR東日本公式Xの列車運行情報をウォッチしており、行けるかな、無理かな~とやきもきしてましたので、本当に良かったです。超長大ローカル線区と、雪と塩害に晒される車両を維持するのに掛かるコストたるや、、、840円の指定席券の重みを感じます。白神山地エリア観光を牽引するフラッグシップとして、引き続き頑張ってほしいと思います。

(最後に1点だけ要望を言わせていただくと、、、
 リゾートしらかみもえきねっとで予約できるようにしてください)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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