鈴木弁蔵さんの日常

生きているということ
いま生きているということ
それは と
頭で再生されだした

夕暮れ
駅前では人が行き交い
路上で演説が始まる
だけど
側溝に落ちているガムこそが
ぼくにとっての現実
              by鈴木弁蔵

 1970年生まれ。詩を読むことが好きで、谷川俊太郎さんに憧れている。そんな彼のふとした休日のこと。アメとムチ、そしてガム。

 ガム、それこそが現実的なものだ。雨でも無知でもない。ガム。それである。

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