浮かぶ国々: ハイチ & ドミニカ
今回はハイチとドミニカです。
イスパニョーラ島
何故今回は2つの国を同時に紹介するのかというと、この国は中米にあるイスパニョーラ島(La Española)にある国だからです。
イスパニョーラ島の西側がハイチで東側がドミニカです。
イスパニョーラ島(La Española)の「イスパニョーラ」はスペインサッカーリーグのリーガ・エスパニョーラと同じで、英語でいうSpanishの女性形です。
ちなみに、リーガ・エスパニョーラは日本でのスペインリーグの通称で(和製スペイン語??)、正式にはラ・リーガまたはプリメーラ・ディビシオンと言うそうです。
こういう和製英語とかカタカナ英語の短縮形とか多いですよね。
和製英語だとジェンダーフリーとかハイテンションとか絶対海外で通じないし・・・。
最近聞いて何のことか分からなかったのが野球の「へっすら」(Head Sliding)ですかね。
話をもとに戻しますが、島に何故スペインの名前がついているかというと、コロンブスが発見しスペインの植民地としイスパニョーラ島と名付けたからのようです。
そんなイスパニョーラ島ですが、日本からの海外旅行先としては上位にランキングしているわけでは無いと思います。
なぜ今回選んだのかと言いますと、やはり地形がおもしろそうの一言に尽きます。
島なのに5つも大きな山脈が存在し、その間にある盆地や谷が複雑で、あとプレート境界の断層が2本も肉眼で確認できるのは珍しいと思います。
ハイチ
ハイチはカリブ海で3番目に面積が大きく、最も人口が多い国です。
イスパニョーラ島の西側1/3を占め、北と南に東西に走る山脈があるため、平野は国土の2割ほどです。
2021年に起きたハイチ地震では多くの被害が発生しています。
ハイチ地震の時テニスの大坂なおみ選手が、父親の祖国であるハイチために、大会の賞金を救済活動のため寄付と報道されたのは記憶に新しいと思います。
北アメリカプレートとカリブプレートの重なる地域にあるため、日本と同様に過去にも大きな地震が幾度も発生しています。
ポルトープランス
ポルトープランス(Port-au-Prince)はハイチの首都です。
英語でいうと王子の港(Port of the Prince)ですが、どこの王子様かは不明のようですね。
ハイチの西側に広がる湾に浮かぶのがゴナーブ島(Ile de la Gonave)で
長さ60Km、幅16Kmの島です。
島は画像からもわかるように丘陵地帯で、最高地点は標高778mに達します。
ドミニカ
ドミニカ共和国はイスパニョーラ島の東側に位置します。
イスパニョーラ島のさらに東側にドミニカ国がありますが、ドミニカ共和国とは関連は無く、全く別の国です。
ドミニカ共和国といっても日本人にはあまりなじみが無いと思いますが、
2021年にメジャーリーグで大谷翔平選手とホームラン王を争ったゲレーロ選手(ブラディミール・ゲレーロJr)の出身地です。
サントドミンゴ
サントドミンゴ(Santo Domingo)はドミニカ共和国の首都です。
カトリックの聖人である聖ドミニコ・グスマン(Domingo de Guzmán Garcés)にちなんで、サントドミンゴと名図けられました。
一方、ドミニカ共和国のずっと東にあるドミニカ国は、コロンブスが島に上陸したのが日曜日(Domingo)だったためドミニカ島と名付けられたようです。
プレート境界
上の図はイスパニョーラ島(Hispaniola)付近のプレート境界を示しています。
一番右端にある島がイスパニョーラ島なのですが、北と南の端の2か所にプレート境界が通っているのが分かると思います。
イスパニョーラ島北部の画像です。
上の図で、'→'と'←'で挟んだ部分がプレート境界にあるセプテントリオナル断層(Septentrional fault zone)です。
ほぼ直線的に続いているのがわかると思います。
イスパニョーラ島南部の画像です。
上の図で'→'と'←'で挟んだ部分がエンキリーヨ・プランテイン・ガーデン断層(Enriquillo-Plaintain Garden fault zone)です。
半島の東側から始まって、北東と南東に続いているのが分かります。
日本と同じようにイスパニョーラ島はプレートがぶつかり合っているため地震がよく発生する場所のようです。
ドミニカ & ハイチは以上です。
今回使用した3D画像はJAXAが一般向けに公開している地形データを編集・加工して使用しています。
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