いまだによくわからないままながらも、2度目の確定申告が終わりました!
先日、昨年分の確定申告が終わりました。
税務署からの突き返しがなければ、これで完了となるはずです。
あんまりデザインとは関係のない話題ですが、まだnoteで書き始めたばかりなので、この記事で自分の経歴にもちょっとだけ触れながら、今年の確定申告のことを書いてみたいと思います。
独立するまでの「確定申告」のイメージ
「確定申告」ということばに、どんなイメージがありますか?
僕の場合は独立するまで、年度末のニュースで取り上げられていることを興味なく見る程度で、ほとんど意識したことがありませんでした。
ただ私の妻が15年程前から、年に数度依頼される写真撮影・デザイン・商品制作などのために屋号を作り、個人事業主として働いているので、その仕事分の確定申告を手伝うことはありました。
彼女は毎年確定申告をしていたのですが、「自分でやりたい」という彼女の希望で、税理士や会計ソフトに頼らずに自力で(とはいえシーズンには税務署へ行ってチェック等を受けつつ)確定申告をしていました。
なので、これまで自分にとって確定申告とは「年に一回、妻のレシートの整理やカード支出の明細で不明なものを答えるもの」という認識しか持ってませんでした。
初めての確定申告への道
しかし、一昨年に私が脱サラし、個人事業主として独立したことで、昨年初めて確定申告を自分ですることになりました。
独立前に調べると、ある程度の収入があるなら「青色申告」にする方が良いらしい(というか、どの参考書やネット記事でも「青色申告一択!」てな感じだった)ので、そちらを選ぶことに。
その「青色申告」をするためには、開業届を税務署に出すときに「青色申告承認申請書」を一緒に出さないといけないのですが、その方法を調べているうちに、便利なものに出会いました。
それがクラウド会計ソフト「freee」です。
クラウド会計ソフト「freee」で、開業から確定申告書類作成まで
「ソフト」となっていますが、実際はインターネット上のサービスにログインして使用する形のクラウドサービスです(スマートフォンやタブレット用にはアクセス専用アプリがあります)。
このfreeeには、会計以外にも色々サービスがあって、「freee開業」という個人事業主の開業をサポートしてくれるものもあったりします。
開業に関する書類は、これに必要事項を入力していくだけで、まとめて作成できます。実は先の「青色申告承認申請書」もこれで作成しました。
そしてこの「freee開業」で書類作成をした場合、同じアカウントで「freee会計」というサービスを申し込むことで、開業届作成に使用した情報をもとにして、確定申告もできる事業会計サービスを受けることができるのです。
私も開業届を作成した後、引き続いて「freee会計」のスタンダードプランを申し込み、事業会計を始めました。
といっても、最初に自分が使っている銀行口座やカード会社と連携の設定をすれば、日々することは「自動連携でリストされる、登録した口座のお金の動きを登録する」「自分で支払ったものをレシート等で確認しながら登録する」のほぼ2種類の作業をを処理していくだけ。
ちょっとサボって溜めてしまうと面倒くさく感じる時もありましたが、意識して早めの登録をしていくと、それほど苦もなく進められます。
これだけで、ソフト内では会計帳簿が作成されているみたいです。
そして、確定申告の時期になると、freee内に専用のページが出てきて、必要事項をマルバツで選ぶだけで、確定申告用の書類が作成できるようになっています。
主に控除関係の情報(保険の支払い金額など)については、追加で入力しないといけない部分もありますが、事業収支に関する部分については、ほぼ何もせずにできあがります。
超絶便利な「マイナンバーカード」+「e-Tax」
そしてお勧めしたいのが「e-Tax」での提出です。
e-Taxを利用するには、マイナンバーカードを取得し、国税庁のWebページで事前登録をしておく必要がありますが、この確定申告のためだけにでもやっておく価値があると思います。
先程のfreee会計で作成した書類は、最終的に税務署に提出する形式でPDFデータが作成され、ダウンロードできるようになるのですが、e-taxを使えればfreeeのページ内からそのまま送信作業ができるようになります(ただし、事前に「JAVA」や「freee 電子申告・申請アプリ」をインストールするなど、ちょっとだけ準備が必要です)。
また初めて使用する際は、e-Taxを使用するための情報を、freeeへ登録する必要があります。
ここで「めんどくさいなー」と思ってしまいそうなのですが、この登録や入力は最初だけなので、ちょっとがんばってください。
なぜなら私の場合、昨年もe-Taxを使っていたので、これらの情報がfreee上で保持されており、今年はほぼ何も入力することなくデータのアップロードまで進めました。
昨年はこのアップロードのところで少し手間取ったのですが、今年はまったく問題なく進められ、あっという間に提出が終わってしまいました。
e-Taxを使っていると、書類提出後の進捗もWeb上で知ることができるので、「還付金がいくらなのか」とか「振り込みはいつか」などといったことも、ヤキモキせずに済みます。
そして去年の実感だと、こういった還付金の処理も早かったように感じました(手書きで白色申告の妻との比較で)。
まとめ
というわけで、半分宣伝のような内容になってしまいましたが、会計をあまり知らない個人事業主が確定申告を手早く終わらせるには、「freee会計」は非常に助かるオススメなサービスだと思います。
ただ、いわゆる経理的な会計処理とは違う入力操作で進めるので、会計帳簿の知識がまったくわからないままになってしまうところが、良くない点なのかなと思います。
個人事業主として、今後もそれほど事業拡大せずに進めていくのなら、このままでも良いのかもしれませんが、多少なりとも成長を考えると、知識が無いままになってしまうのは、ちょっとまずいのかなとも思っています。
コロナ対策関連で、政府から様々な支援策や補助金が出ていますが、それらの支給判断は「会計帳簿」を基にされるので、そのあたりに関して「freee会計」はちょっとわかりづらいのかなという印象があります。
もちろん、そういったことが「freee会計」ではできないわけではなく、それらに対応する帳簿データを作成する機能もあるようです。
現在コロナ対策で「事業復活支援金」というものが出ており、自分も対象に入るようなので、その申請をしながら、この辺りの機能も試してみようと思っています。
これについては、改めて別記事にまとめたいと思います。
もう今年の確定申告まで時間がないので、今からこういった対策はちょっと難しいかもしれませんが、今年「しんどかった!」と感じた方は、来期に向けてマイナンバーカードの取得や、会計ソフトやサービスの導入を考えても良いと思います。
来期は格段に簡単な確定申告ができると思いますよ。