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あのバンド考察
目を閉じる 暗闇に差す後光
耳塞ぐ 確かに刻む鼓動
胸の奥 身を揺らす心臓
ほかに何も聴きたくない
わたしが放つ音以外
不協和音に居場所を探したり
悲しい歌に救われていたんだけど
あのバンドの歌が誰かにはギプスで
わたし(だけが)間違いばかりみたい
目を閉じる 暗闇に差す後光
耳塞ぐ 確かに刻む鼓動
胸の奥 身を揺らす心臓
ほかに何も聴きたくない
わたしが放つ音以外
いらない
背中を押すなよ
容易く心触るな
出発のベルが鳴る
乗客は私一人だけ
手を叩く わたしだけの音
足鳴らす 足跡残すまで
目を開ける 孤独の称号
受け止める 孤高の衝動
今 胸の奥 確かめる心音
ほかに何も聴きたくない
わたしが放つ音以外
この歌詞を女の子目線で考察すると、「自分自身の音(アイデンティティ)」を求め、周囲の影響を拒絶する孤独な心情が強く伝わってきます。
1. 世界への違和感と拒絶
「あのバンドの歌がわたしには
甲高く響く笑い声に聞こえる」
→ 他の人が楽しんでいる音楽(=一般的な価値観や流行)が、自分には「笑い声(嘲笑)」に感じられる。これは、周囲とのズレや孤立感を象徴している。
「つんざく踏切の音みたい」
→ 自分にとって耐えがたい不快な音。踏切は「境界」を象徴し、「行く・留まる」の選択を迫るものでもある。
2. 誰かに押される怖さ
「背中を押すなよ」
→ 「もうそこに列車が来る」=何かの決断を迫られている状態。
この「背中を押す」という言葉が、比喩的に「誰かが自分を変えようとする圧力」や「自分の意志を無視した支配」を示しているように思える。
3. 自分の音だけが真実
「ほかに何も聴きたくない
わたしが放つ音以外」
→ 周りの価値観や音を拒絶し、自分自身の感覚や表現だけを信じたい気持ち。
「不協和音に居場所を探したり
悲しい歌に救われていたんだけど」
→ これまで、自分と似た孤独な存在(不協和音や悲しい歌)に共感し、居場所を求めていたが、それすらも本当の救いではなかった。
4. 孤高の覚悟
「出発のベルが鳴る
乗客は私一人だけ」
→ 誰とも一緒ではなく、一人で進む覚悟。社会や他人に迎合しない道を選ぶ。
「手を叩く わたしだけの音
足鳴らす 足跡残すまで」
→ 自分のリズム、自分の道を歩んでいくという意思表明。
「目を開ける 孤独の称号
受け止める 孤高の衝動」
→ 孤独を嘆くのではなく、それを受け入れ、誇りに変えようとしている。
まとめ
この歌詞の主人公は、「周囲の価値観に馴染めない孤独な少女」。
他人の音が「笑い声」や「騒音」にしか聞こえず、自分だけが違う存在に感じてしまう。
しかし、最後にはその孤独を受け入れ、「わたしだけの音」を鳴らすことを選ぶ。
⚡ **「集団に溶け込むことを拒み、孤独でも自分らしさを貫く覚悟を持った強い女の子」**の姿が浮かびますね。
この歌詞には、思春期のアイデンティティの葛藤や、社会に対する違和感、反発が強く込められている印象です。