【hide】この歌詞が凄い【DAMAGE】
はいこんにちは。
日課のnoteに没頭できる日々が戻ってきた作詞家、藤橋です。
今日もぼくには信頼できる仲間や友人、信頼できない知り合い、
そして強い味方と弱い敵がいます。
生きていることを実感します。ありがとうございます。
恒例の自己紹介はこちら。
さて、今回は
この歌詞が凄いvol.1 DAMAGE / hide です。
今後も続ける予定がありそうなタイトルにしておきましたが
続けるかどうかは未定です。へへ。
まずは、何はともあれ聴いてみてください。
1996年発売のアルバムPSYENCEに収録されている一曲。
「限界破裂」「Beauty & Stupid」「MISERY」など並みいる名曲の中にあって
歌詞の凄さにおいてはこの曲の右に出るものはないと確信しています。
まず、スーパーポップな未来人hideさんの楽曲の中で
ヘヴィサイドに分類されるドロップチューニング・ツインドラムのこの曲。
前提として、
ヘヴィな曲に強い言葉を乗せた曲って、歌い手をかなり選ぶんです。
例えばミッシェルガンエレファントやブランキージェットシティは
強い単語を多く使いますよね。
その単語に負けないボーカルのキャラクターの強さあってこそ
強い歌詞が歌えるのです。
その中において、hideさん。
ヘヴィでダークな曲も多く手掛けておられますが、
基本的には平和でポップなチョイワル風の愛されミュージシャンです。
そんなhideさんがデス声で歌う「DAMAGE」。
ですが歌詞を覗いてみると、hideさんの洗練されたセンスが
これでもかと言うほどに垣間見えます。
「ダメージをくれ」「悪意をくれ」など、一見すると強そうな言葉もチラホラ見えますが
それらをポップに昇華する言葉選びを入念にされています。
もっと言うと、「安い」言葉選びを全くしていない。
また、これはhideさんの特徴でもあるのですが、敢えて古風な言葉を選択して独特の世界観を演出している部分もあります。
「質実実直が全て」て。「これぞ適材適所と安穏」て。
どうやったらこの曲調に合う温度感で使えるのか、頭を抱えるワードばかりです。
語感が気持ち良いのは言わずもがな。
まとめると、DAMAGEの歌詞は、
ヘヴィな曲調を独自の天才的ワードセンスにより
hideさん自身のキャラクター方向に手繰り寄せている歌詞、と言えます。
作詞家として様々なジャンルの曲に触れ、
あーでもない、こーでもない、と言葉を紡ぐ仕事をし始めて
改めて感じるミュージシャンの歌詞の凄さ。
未だリスペクトが止まないミュージシャンhideさんの楽曲に触れさせていただきました。
気が向いたらvol.2やります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではでは。