【リンダ】ブルーハーツの歌詞【リンダ】
はいこんにちは。
生まれ変わってもB型になりたい作詞家、藤橋です。
血液型って不思議ですよね。
科学的には性格に関係ないと言われつつ、なんか当たるし。
ちなみにぼくはA型っぽいと言われることが多いです。
あと、ひとりっ子っぽいとも言われます。
恒例の自己紹介はこちら。
さて、今回はリンダリンダについて語りたいです。
昭和生まれの男の子たちの心を
爽快なパンクロックサウンドと天才的な詩的センスで撃ち抜きまくった
ブルーハーツ。
甲本ヒロトさん本人は
「歌詞に意味なんてない」
「受け取り手が好きに解釈すれば良い」
「今の若者は歌詞で聴きすぎ」
など、
数々の名曲・名言を残されているわりに歌詞の考察に関しては否定的です。
果たして本心で言っているのでしょうか。
ぼくがブルーハーツと出会ったのは中学生の頃。
アメリカから帰国し日本の中学に転入したぼくは
クラスの人たちに流行りの音楽なんかを教えてもらっていたものの
面白いと思えない曲ばかりで辟易していました。
そもそも音楽に対して全く興味がなかったというのもありますが。
そんな中で、ある日なぜか唐突にCDショップに行き、
なぜか手にしていたのがブルーハーツのリンダリンダ。
ここらへんのことはよく覚えていないのですが、
たぶん音楽に興味がないぼくをCDショップに走らせるほど
熱弁を振るってくれた友人でもいたのでしょう。
今にして思うと感謝の一言です。
以来、すっかりブルーハーツが大好きになり
CDを買い漁ってはカセットテープに録音し、
せっせとアメリカの友人エリックに送っていました。
日本の素晴らしいアーティストだ!聴いてくれ!
そんな手紙とともにテープを送ったぼくにエリックから来た返事は
「BLUE HEARTS って憂鬱みたいな意味だけど、なぜこんなに楽しそうに歌ってるんだ?」
というものでした。
エリックは、苗字から察するにイタリア系の家系の子で
彼の家は大金持ちでした。
誕生日にテーマパーク的なものを貸し切りにしてパーティーを催すような、
とてもカタギとは思えない家の子でした。
そんなエリック、ぼくからの贈り物に感激し、
親の金でまとめ買いしたテープにブルーハーツを録音して
学校中に配ってくれたとのことでした。
不器用ながら気持ちが優しく、変なやつでした。
ちなみにエリックからはブルーハーツのお返しとして
Billy Joelのテープが届きましたが、
あまり聴きませんでした。
話を戻します。
ブルーハーツを代表する名曲中の名曲、リンダリンダ。
これの歌詞って、少し変だと思いませんか?
ん??
ってなりません?
そもそもリンダって誰なんだ、みたいな話は置いといて、
ぼくはずっとここの歌詞が解らないのです。
愛ではなく恋でもない、君を離さない強い力・・・??
この前段では、
「どうか愛の意味を知ってください」
とか言っておきながら
愛、全無視。
不思議な歌詞です。
ただ、不思議ながらも、
ぼくの中には一つの仮説があり、
今でもその説が正しいと信じています。
ここからは想像です。
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きっとこの主人公は、同世代の友人の中で浮いている存在です。
年頃になり、みんなが「愛とは」みたいなことを語り始める中、
主人公はまだまだ飛行機やテレビのヒーローに夢中で、
なんだか恋愛というものがピンときません。
そんな中、彼は不安になります。
将来女の人と恋愛をすることになったら、どうしたら良いんだろう と。
彼には彼なりの、人を大切に思う力があります。
ただ、それが恋愛感情と呼ばれるものかどうかはよく分かりません。
そんな彼は、こう考えます。
ぼくは、
大事な人がお腹を空かしてたらパンを分けてあげる。
先生に怒られて泣いてたら全力で笑わせてあげる。
どうやらみんなの語ってる「愛」っていうのとちょっと違うっぽいけど、
良いのかな。
いや、きっとこれが自分なりの愛ってやつなんだ。
だから、まだ見ぬ君。
もしもぼくがいつか君と出会い話し合うなら。
ぼくの愛、これこそが本当の愛、を知ってください。
もしかしたら、みんなの言う愛や恋じゃないかも知れない。
でもね。
これはどんな苦境にも負けない、決して負けない、強い力なんだよ。
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どうでしょう?
わりと辻褄が合っている気がしますが、
真実は闇の中です。
そしてこの話、不器用だけど優しかったエリックに通じるものがあるな、と
ぼくは一人でほくそ笑むのでした。
あれから30年。
リンダリンダはずっと色褪せない名曲です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではでは。