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アコギの探し方

昨日に続いてのアコギの余談です。せっかく色々と調べたので、忘れないうちに雑記を記しておこうと思います。アコギ選びの参考になれば嬉しいです。

1.スケール長

 一般にスケール長はボディサイズで変わります。トリプルOサイズだと630mm前後、ドレッドノートタイプだと645mm前後です。たったの1.5cmなんですが、これが意外と大きな影響を与えます。単に長さが違うだけじゃないんですよね。フレット間の間隔が変わるんです。630だと届く間隔が645だと届かないもしくは厳しいとなったりします。

どんなジャンルのどんな曲をやるかで適正があるわけですが、単純に、645でローポジで手を開くストレッチなコードとかはなかなかアクロバティックになりますね。日本人の体格、特に女性であれば、645mmは少々大きいかなと思われますが、私はドレッドノートを弾きたいんだ!という人に、スケールという要因でやめたらとは言いませんよ。慣れてしまえばいいんです。

音的には長いほうが大きめの音がでます。これは物理的な性質なので傾向はかえられません。一方で、弾きやすさ、とりわけローポジの弾きやすなら630の方が絶対的に楽です。
 人間の手って横向きに開くようには出来ていないんですよね。クラシックギターでは660mmといったスケールもあります。そんな時どうやって手を開いているかというと、人差し指を上に小指を下に斜めに伸ばしているんです。横に開くわけではなく。その手の形を保持しようとすると、ギターをなるべく身体に近づけることになります。だから、クラシック奏者は左を顔に接近させていますね。本来、アコギでも接近したほうが手は使いやすいはずですが、あんまりそういう位置で弾く人は多くないですね。

今回のギター選びでは、弾き語りをする事(音量を稼ぎたい)とダウンチューニングの曲をやりたいという2つの理由で、645mm前後のスケールで探すことになりました。もし将来的にダウンチューニングをしたいという人がいたら、買う前にダウンチューニングを試してみて下さい。

ややこしいことを追記すると、630前後のスケールでも、ダウンチューニングに耐えうるものはあります。試奏中に試したもので全然問題がないギターに遭遇しました。だから、630前後のスケールで楽に弾きたくて、それでなおダウンチューニングしたいという事が可能なギターもあるはずです。

2.ナット幅

ナット幅は、40mmくらいから45mmくらいまであります。こちらもたった5mmなんですけど全然違うものです。繰り返しますが、全然違います。そして、同じナット幅でもモデルによっても全然違います。数値はあてにならないと思ったほうが良いです。

そもそもギターはネックが命と言えます。70kgほどのテンションがかかる弦を支えているのはネックだからです。太いネックほど、立派な音がでるといって差し支えないと思います。なので45mmのネックと書いてあれば、それだけで芯がある音が想像できます。

じゃあ、ネックが太けりゃいいのかと言えば、残念ながらギターはネックを持って弾くという楽器なんですよね。握れなければ弾けないので、削って細くします。弦のテンションを支えつつ、弾きやすい程度に細くしたのが今のネックの形ですね。

この時に目的に対してアプローチが変わります。例えば、ソロギター向けのギターにはナット幅広めが多いです。弦間を広げて運指を楽にして、単音で聴かせる音を出すにはネック幅が大きいほうが良いためでしょうね。一方でネックの厚さは薄くなる傾向があります。
 弾き語り向けは逆に、ナット幅は細くなる方向です。握り込んでコードをかき鳴らすため、手の安定がものがいうからです。そしてナット幅に相関して弦間が狭くなります。それはピックでコードを弾く際に有利に働きます。J-45とかナット幅は狭くできています。一方で、厚さは色々です。幅が減った分を厚さでカバーするギターがある一方で、ひたすらに細く薄いギターもあります。一般に安いギターは、あんまり攻めた規格にはなりにくいので、ナット幅が狭めでも、厚さがあるものが多いようです。

それで、もっと肝心なことを書きます。それは、12Fや14Fでのネック幅です。例えば、カタログ的に43mmのナット幅と書いてあっても、ネックの幅はブリッジに向かって徐々に広くなるので、12Fでの幅は53mmというように広くなります。問題は、この広がり方がメーカーでマチマチだという事です。

もし、ハイポジを弾くことを想定しているなら、この広さも気にした方が良いです。いつも弾く曲を試す方が良いと思います。私はこの幅が広がってほしくなかったのでそういうギターを選ぼうとしていました。

ソロ・ギター向きのギターは12Fの幅が広くなる傾向があります。弦が詰まっていると単音が弾きにくいからですね。でも、コードを弾くには狭いほうが良い楽です。まあ、あまりハイポジのコードとか弾かなきゃいいだけですが。。

2.5 EtoE spacing

せっかくなので、弦間についても一言。EtoE spacingとは、1弦から6弦までの広さの事です。これもまたメーカーによってマチマチな所がありますが、傾向はあります。1Fで35〜38mmほどです。これもたった数ミリですがだいぶ感覚は変わります。カナダのNorthwoodというギターメーカーがあります。このメーカーのOMを弾いた時いいギターだなあと思ったのだけど、何か違うなあと感じました。カタログのナット幅をみても44mmとあり、別に特段大きいというわけでもないわけです。でも違和感は何かなと探った所、このEtoEが38弱ほどあったんですね。

ナット幅が普通なのに弾き心地(とくにコードワーク時に)が違うなあと思ったら、この幅が違うせいかもしれません。ちなみにMartinなどは広めの設定で37.5mm程度あったりします。国産は狭めの35.5mmくらいのようです。さらにアジア圏のギターでは更に狭めの設定だったりします。どうも、手のサイズを反映しているように感じますね。

広すぎる事は稀なのであんまり気にしなくていですが、手が大きくない人は一度EtoEを測ってみると良いかも知れません。うまく押さえられないのは上手い下手ではなく物理的な問題かも知れないのですから。

ショップで、Northwoodの幅を変えられるのか?と聞いたら、ブリッジの穴の位置があるから、ナットの切り方を変えてもあんまり良くないのでは?と言われました。ご参考までに。

留意:ネットで調べてみると、EtoEを調整している工房さんのサイトがありました。やって出来ないことはないみたいですね。

3.ネックの握り感

日本人の手に合うネックはやっぱり国産系だと思います。今回Headwayを購入した一つの要因です。ネックはギターの一番大事なインターフェースなので、あんまり適当に選ばないほうがいいと思います。ある程度は慣れちゃうので細かいことは気にしなくていいですが、好みが色々と分かれる所です。

例えば、私はVシェイプは苦手です。ビンテージやリイシューのMartinなどではVシェイプが使われていますが、ちょっと困りますね。代表的な所では、OOO-28ECでしょうか。オリジナルの28は丸いネックなのに、ECはマイルドなVシェイプです。なので、クラプトンに憧れてECを買ったはいいけど、ネックに馴染めず手放すなんて事があるわけですね。

日本ではK.yairiのギターはローポジでVシェイプです。モデルによってマチマチですが、大方はそうなっています。これが問題で、私はK.yairiを候補から外してしまいました。ロープロファイルの丸いネックをレギュラーで作ってくれないかなあと思うところです。RFなど良いギターだと思います、ネックを除けば。K.yairiの特徴は42mmのナット幅です。実測ではもっと細かったりします。手の大きくない人は一つの選択肢かもしれません。

ネック形状は、C、D、U、Vなどなど様々です。これはもう試す他ない所。今回いろいろ試してみて、感じたのは慣れも生じるということです。ネックを握ってみて太いな−と感じても、しばらく弾いていると馴染むギターもあります。逆に細くて握りやすいな−と思ったギターが、力が入れにくくて弾きにくいなんてことも。正直形状ではわかりません。また他人に聞いても仕方がない部分の一つです。実際に弾いてみるしか無いポイントの一つです。

ちなみにGibsonは本当にマチマチでした。現行品とビンテージなどで、同じ型番なのにバラバラです。だから、誰かの意見をネットでみて、J-45を買ったけど、なんか違うなあと思ったら、もしかするとネックが全然違うかもしれませんよ。

逆にYAMAHAはとても優秀で、モデル差も個体差も小さいです。音についても同じですね。もちろん個体差があるもので、FS/FGを試奏した時に、感覚はそれぞれ別々でした。とはいえ、全般的にどれも弾きやすい形状しているのがYAMAHAです。初心者で、まずネックについて無難に選ぶならYAMAHAがいいのではないかと思われます。

4.ボディサイズ

これは用途次第でしょうか。私がOMを選んだ理由は、弾き語りとソロのバランスを取るためでした。あんまり一般的じゃないですね。

正直な所、あんまり既成概念に囚われなくてもいいのかなとも思うんです。小さいギターで弾き語りしてもいいし、でかいギターでソロを弾いてもいいでしょう。ただ、絶対的に違うのは音量と音域です。レンジが広いのはやっぱりドレッドノートでしょうね。低音から高音まで。反応が早くてパン!と音を出したいならトリプルO以下になりますね。これは仕方がない所です。でも、好きに弾けばいいじゃんと思っています。

気をつけるべきは、体格との関係ですね。慣れもありますが、大きすぎるギターは弾きにくいです。私が小柄なので気にする点ですが、もし大柄の人なら、ケアしなくても良いかも知れません。女性でも、最近の女性は大きくなってきてるので、ドレッドノートやJ-45を弾いても全然問題ありません。

ただギターのそもそもの開発者はアメリカ人で、彼らは大柄だということです。その彼らが弾きやすいものとして生み出した形がまんま日本人に合うとは限らないという事ですね。

5.鳴るとか、鳴らないとか

よくギターが鳴るとか鳴らないとか形容されることがあります。これ、実際に感じることです。大まかな傾向として安いギターよりは高いギターが鳴る傾向にあります。仕方がないですけれど。でも、ある程度個体差がありますし、そんなに単純でもないようです。

ギターは弦を振動させる楽器なので、大きな音を得ようとおもったら、なるべく弦が大きく振動してくれる方がよく、共鳴のための箱は大きいほうが鳴ります。一方で、支えとなるネックの構造的な強さにも影響されます。

何本ものギターを弾いてみて、なるギターにはいくつかの特徴があります。その一つはネックです。ネックに重量感がある、しっかりしたものがいいです。その一方で、ボディは軽いほうが良いです。よく振動する方が音が響くからです。

多くの安いギターは、一定の頑丈さを担保するために、ちょっと頑丈寄りに作っている事が多いです。塗装にしても構造にしても。だから、鳴りにくくなってしまうわけですね。これをオーバービルドというようです。

ギターを制作する側としたら、しょっちゅう壊れてメンテに入ってくるようなものだと対応が大変ですから、オーバービルド気味に制作することになります。すると音がややスポイルされるという事に。一方で、手工のギターなどは、強さを調整する事ができるので、響きやすい方向に設計し、制作する事が可能となります。結果的に高級ギターは鳴りやすいという事になります。

これをなんとかしたければ、科学的に機械を導入すれば良いわけです。強度的な計測をしつつ軽量化するようにマシーンなら作れるはず。そしたら量産型でも音を担保しやすいはずです。実はこれをやったのがテイラーと言われています。詳細はわかりませんが、とても合理的です。日本では手工を有難がってしまう所がありますが、加工の精度という所では、機械にまかせてしまうのもアリではないかと思います。(まあ、例にもれず私も手工のギターを買ってしまいましたが。)

まあ、鳴るようにすると壊れやすく、頑丈にすると鳴らないという矛盾なんです。これをどう乗り越えるかがビルダーたちの腕の見せどころなのでしょう。

ところで、弾きこむと鳴るようになるという話。これはあんまり鵜呑みにしない方がよさそうです。経年劣化で音が変化するのはもちろんですが、それが良い方向にいくのかどうかは定かではないですから。
 先のオーバービルドを踏まえれば、音がよくなるのはもしかしたら「いい感じで壊れていく」からかもしれません。頑丈すぎている部分が痛むことで柔らくなり、よく振動するようになって音がよくなる可能性がありますね。

とある店で古いYairiを弾かせてもらいました。確かに安いギターよりはいい音がしましたが、なんというか取り立て良い音ではなかったです。これなら新しいYamahaの方がよっぽど良いのでは? と私は思うのです。

6.ロマン

ギターを選ぶ時って、やっぱりロマンがありますよね。あの憧れのミュージシャンと同じギターが欲しいとか、あの音を出してみたいとか。これによって、ギターのブランド性が変わってきますね。MartinやGibsonみたいな老舗は、使用アーティストも多いですし、それらの楽器で録音された音楽が流布されているわけで、どうしても、そういう音を追い求めてしまいます。新興のギター製作所はなかなか厳しいところです。

加えて、このロマンに価値が生まれますね。エリック・クラプトンモデルは、日本ではよく売れているそうです。そもそもアコギの人気を回復したのもクラプトンのアンプラグドが売れたからという話があるくらいです。

アーティストモデルで多少、意匠が豪華になったからといっても、10万も値上がりする事の要因ではないですね。ですが、ついついそこに金をかけてしまうというロマンがあります。

ビンテージなんかも似た所があるでしょうか。今回、何本かビンテージも試しています。GibsonやMartinやYairiなど。正直私が買えそうという範囲のせいか、音はいまいちな事が多いです。ところが結構な高値で売られています。音で楽器が選ばれてないんですね。当時のアルバムで誰々が使っていたギターだ!みたいな感じかもしれません。大人買いの商品、それがビンテージかもしれませんね。

一方で、たしかによい音のビンテージはあるようです。店の人に聞くと弾き込まれたギターは音が良いことが多いとのこと。ところが弾き込まれたギターは傷んでいる事が多いわけで、相反するわけです。よって音の良いビンテージでキレイなものって、まあ、期待は出来ないという事になりますね。

それにしても古いギターが100万とかちょっと良くわからない世界があります。まあ、弾くというよりコレクション性なんでしょうね。

7.希少材について

よく、ハカランダだからとか、アディロンダックだからというような事柄が流布されていますね。希少材のギターが良い音かどうかは好みがかなりあります。一方で、良い材であたらしく作るなら、手間暇をかけることが多いので、結果良いギターになっているという側面もあるのかと思います。同じくらいの労力で普通の材で作りこんだら、どうなるんでしょうか?

一本だけ、アディロンダックのトップ+ハカランダのサイドバックというOMを弾きました。先に出したNorthWoodのギターですね。とても良い音がしました。深い音から上までスムーズになります。OMサイズなのにこんな風になるのかと驚いたんです。ですが、これが材のおかげなのか、設計のおかげなのか、正直わかりません。

なので、よほど思い入れがなければ材は気にしなくてよいのかと思います。それは弾いてみた結果であって条件ではないからです。

ただ、サイドがローズウッドかマホかは案外違います。マホはどこか優しい素朴さがあり、ローズはちょっと硬質な音がします。設計だけの話ではなさそうです。

また、トップがスプルースかシダーかでも案外違います。スプルースはアコギの王道な音です。シダーはクラシックギターで主に使われています。反応が早い単音を出したいときにはシダーはよい選択だと思います。あまりシダーのモデルはないんですけどね。

一本だけシダーを弾きました。Maestro guitarsのVictoriaというモデルです。すごい音がしました。音の広がりが凄くて、アルペジオが簡単に弾けます。ネックも弾きやすかったです。これいいなーと悩みましたが今回の目的は王道のアコギサウンドだったのでパスしたのです。今でもこのモデルは欲しいと思っています。

これらは試奏前に振り分けのための情報と思うくらいでよいかと思います。時間やお金などの制約があるので、全部比べるわけにもいきませんよね。だから、初めこそ弾き比べて(例えばテイラーとかで)、サイドの材と、トップの材は決めてしまうのが良いかと思います。

8.初心者がギターを選ぶとしたら

中級者の私が、アドバイスできることはあんまりないのですが、経験上、選ぶのを困難にする要素として「弾きやすさ」と「価格」があります。

今回20万前後のギターをたくさん弾いてみて、まあ、ひどい弾き心地というギターはありませんでした。そしてひどい音というギターもありませんでした。大抵はどちらも及第点です。一方で、過去に初心者用を選ぶ時に弾いたギターはとにかく弾きにくいものばかりだった覚えがあります。

せっかくギターを始めた人が、やる気もあって、練習もちゃんとやるのに、うまく弾けなくてやめちゃう人が多数いるのは知っています。

そのうちの何割かは、おそらく選んだギターが悪かったという事が要因だと思います。どうしても初心者ですから、数万円程度で始めたいですよね。ですが、そもそもそのあたりのギターに良い音や良い演奏性を求めるのは酷というもの。そして、弾きにくい事が原因で、やり方は間違ってないのに、うまく弾けなくて諦めることになります。とても残念です。

なので、5万ほど、できれば10万用意してもらいたいなと思います。YAMAHAやモーリス、HEADWAYあたりのギターなら、5万くらいから良いものに出会えるはずです。初心者の5万ってちょっとつらいかも知れませんが、ギター屋にいって、ギターを選んで買い、指を痛めて嫌になりながら、コードブックなんかで簡単な曲を弾いてみる、これを人生の体験だと思ったら案外安いように思うのですがどうでしょう? それくらいの投資にはなりますよ。もし嫌になっても、それは苦い思い出として語る事ができますし、ギター自体は売ることが出来ますから、若干は手元に金が戻ります。

もちろん、初心者で15万以上のギターもありです。プロたちが使うような機材で練習して、それでうまくならなかったら諦めもつきますしね。無難なのはYAMAHAですね。Lシリーズの16辺りなら、良いレッスンモデルになるかと。ギターが故障するなどの変なストレスが少なくてすみます。一方で、30万を大きく超えるようなギターはプラスアルファがついたものなので、音とか演奏性と無関係に価格が上がります。その辺りはお好みです。

選ぶ時に、私の50本はやりすぎですが、せめて5本程度は、違うものを試して下さい。抱えるだけでもいいです。全然違うことに気がつくはずです。仮にこの1本と心に決めていても、絶対に違うものに触れて下さい。楽器屋の店員さんのウリ文句は無視して自分の感覚を研ぎ澄まして下さいね。そして、しっくり来るもの、好きなものを選ぶ事です。

見た目で選べ!みたいな事を書いてあるサイトもあります。それも一理あるんですけど、より大事なのは抱えたときのしっくり感です。多少音は犠牲にしても、弾くことが楽しいと思うものを選ぶのが良いと思います。音に不満がでてくれば、どうせ次を考えるものですから。

9.ギターショップについて

かなり多くの店を周りました。それで思ったのは、個人経営的な店は敷居が高いのですが、丁寧に質問するとちゃんと応えてくれる場合が多いです。押し売り的な事もありません。そこら辺は信用問題があるからでしょうか。むしろ、大型店やチェーン店の方が、いい加減な接客も多いです。私の方が詳しいなんて事はザラでした。

なので、初心者向けも扱っている個人経営店は案外良いのでは?と思います。高級ギターばかりという所は、客をみている気がしますね。

店員さんにはもう少し、接客を意識してほしいなあと思いますね。何が欲しいのかとか、どういう曲を弾きたいのかなど、これらを積極的に聞いてくれた定員さんはほとんど皆無です。まあ、こっちをみていて、素人じゃないなと判断されただけかも知れませんが。それでも、私だって、こういうギターがあるよとか、色々知りたいんですから、もう少し情報を教えてほしいものです。


まとめ

雑記にまとめも何もって感じですけれども、感想を。

色々みていて、徐々に明らかになったのはとにかく、希望に叶うものって案外少ないという事です。特にネックの感じとか演奏感などで、満足できるものはあんまりありません。きっと、吊るしのギターでまんまオッケーなものって無くて、小金がある人はオーダーするんでしょうね。

私の場合は、音と弾きやすさにこだわっていました。20万も出すんだから、その2つはこだわらないとと思っていたんです。ところが、これが大変でした。弾きやすくても音がいいとは限らず、音が良くても弾きやすいとは限らないんですよね。なので、この2つが揃ったら、金額など気にせず買うべきなのかも知れません。

今回選んだギターですが、ここ数日ほど弾いてみて不満が出てきました。一つ前の記事に書きましたが、弦のテンションとそれによる押弦の感触についてです。あれだけ慎重に選んだのに、不満は出てくるものですね。というか、試奏時にちゃんと気がつくべき事でした。音やネック形状に気を取られていました。でもまさかフレットの背が高い事?が問題になるとは思いませんでした。対策として、今張ってあるライトゲージからカスタムに変えてみるなど検討中です。

一方で、ネックの形状や音、デザインや木材のスペック等々には大変満足しています。特に音はとても素晴らしいです。エリクサーの弦の派手さはありますがそれを差し引いても、長いサスティーンで澄んだ音で鳴ってくれています。じゃ~んと鳴らすと、倍音感のある音が広がります。身体に良さそうな音がしていますw

ついで困った弊害も発生しました。それは、新しいギターの音が素晴らしすぎるために、既存のギターの音がどうしょうもない感じに聞こえることです。新しいギターを弾いたあとで、今までのギターを触ると、あれ??こんな音だっけか?と愕然とします。響かないし、音が籠もっています。耳が一瞬変になったのかと思うくらいです。それほどに新しいギターの音色は良いですが、違いすぎるのも問題ですね。

さて、こんな所でしょうか。もしアコギを選ぼうと思っている人の参考になったのなら、嬉しいです。そして、良いギターを見つけてほしいと思います。

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