見出し画像

プロポーズされた話〈婚活イベント編③〉

2日目、最終日の朝。寝起き悪い。お酒も残ってるし喋ってて寝不足だし。それでもお腹はすくので朝ご飯を食べに行く。

みんな昨日のわいわいしてたのが嘘のように、食堂が静か・・・みんな二日酔いと寝不足と、あと年齢かな・・・

2日目は近くの体育館でプチ運動会。4チームくらいに分かれてたのかな。私のチームは男3女2。後で聞いたけど、前日の印象チェックをふまえて、チーム分けがされていた。男3は、印象チェックにあげた3人だった。だから、それをふまえてって言うのを聞いたときは、やっぱりか、と思った。女のもう一人は友達だったので安心した。人見知りなもので・・・。

まずはラジオ体操。そして、運動会へとうつった。

内容は、3輪車を2人乗りしたり、1人が目隠しして1人がそれを誘導して進んだり、障害物競走みたいな感じの競技。箱からお題を引いてコーン回って帰ってくるっていう競技。お題は、指相撲するとか、指定された秒数見つめ合うとか、風船割りとか。

競技だから団結力うまれるし、会話も増えるし、体にも触れる。距離はぐっと縮まった感じ。でもこれ、本当に許容範囲外の人がいたら・・・と思うと怖い。

スタッフに、山田以外にも知ってる人が数名いたし、チーム分けはなんか配慮してあったのか?とも思った。でもそんな贔屓はなく、ちゃんと印象チェックに基づいていたというのも後で知る。

朝は、だる・・・と思っていたものの、なんだかんだ楽しかった。

それが終わると、着替えてバスで移動。近くのレストランでランチタイム。これが最後の日程となる。

席は・・・クジとかだったか自由だったか、覚えてない。けれど、居酒屋と一緒で男女交互で座った。

私は食べるのが好き。「ほんとよく食べるね」「おいしそうに食べるね」といろんな人からよく言われる。というわけで、よく食べた。食事開始からしばらくして席移動もどうぞ〜みたいになってからも、移動せず食べた。近くにいる人と喋った。

気づいたら、近くに爽くんがいた。この店はキッズスペースとして3畳分くらいの畳のスペースがあったんだけど、それが私が座ってたすぐそばだった。爽くんは二日酔いと寝不足らしい。ゴロゴロしてる。何喋ったかは覚えてないけど、2人で喋ってた。同い年で喋りやすい。ぐいぐいな感じでもなく、会話してて私にとってちょうどいい。

この食事のあと、最終チェックがある。(爽くんかなぁ)ってぼんやりと思ってた。


食事終了となり、席に戻り、最終のを書いた。爽くんを1番に書き、慎吾くん、洋くんを書いた。(一応←)


しばらくしてスタッフ山田に呼び出された。にやにやしている。周りの他のスタッフもにやにやしている。

爽くんも私を1番に書いている、と。

私以外にも結構喋ってた女の子がいたから期待はしてなかったから、びっくりした。嬉しさももちろんあったけど、まじか、となった。それはそれでどうしようって思った。そんなつもりがなかったから。

で、呼び出したのは確認で、「カップルになったけど、みんなの前で発表して前に出てきてもらってもいいか」ということだった。辞退する人や、発表はちょっと…前に出るのもちょっと…っていう人もいるとか。なので、カップル成立した人にはみんな確認するみたい。

せっかくの婚活イベント。スタッフさんにしたら、この婚活イベントは初の試み。大事な友達の大事なイベント。ここまで来て最後出ないとか。いやいや、ない。私はOKした。


最終、カップルは4組出来上がった。出てきたのは3組だけど。みんなの前に出て祝福された。名前を呼ばれた私と爽くんは前に出たとき「あ、どうもー」みたいな感じでよそよそしく会釈をしあった。


レストランからロッジまでの帰りのバス。

乗る前、(これ…爽くんと乗った方がいいの?)と疑問が浮かんだ。他のカップルが隣同士で座ってた。私としても、ちょっと喋ってみたいっていうのがあった。

爽くんは先に乗ってた。隣は空いてた。ちょっと目もあった気がする。(あ…)と思ったその時。

私の前にいた空気読めない天然系Iちゃんが、いつもは全く無い親切心と優しさと気遣いをここで出してきた。「レイちゃん、どうぞ!」と、歩いてた通路を塞いで右手で窓側の席をすすめてくれた。

「え…あ…あーありがと」

大人しく窓側に座った。私の隣にIちゃんが座った。にこにこしてる。

Iちゃんは悪くない。天然なだけ。ちょっぴり空気読めないだけ。窓側座らせてくれる優しい子。私、バスは絶対窓側がいいもん。

そしてIちゃんといつもよりも少し高めのテンションでロッジへ帰った。


荷物をまとめてから、最後スタッフさんからの挨拶があり、解散。解散しても、みんなそれぞれかたまりになって駐車場で喋ってる。

同性同士で話が盛り上がって友達になった人達、カップルにならなかったけど気になってた人に声かける人、カップルになったもの同士連絡先交換をしてる人。

正直、私はどっちでも良かった。絶対交換したい!!!って感じではなかった。

みんな少しずつばらばらと帰りだす。そうしてると爽くんが私のところへやってきた。「せっかくやから連絡先交換しよう」と。それから少し喋った。男性たちは、これからファミレスかどっかに集まって交流を深めるとか。

「じゃあまたLINEするわー」と去っていった。爽やかに。

嬉しい気持ちもあるけど、漠然と(どうしような)とも思った。婚活は初めてだけど、今までの経験から、最初の入り口が恋人、結婚相手とかのガッツリした目的のとき、上手くいった試しがない。それに、私が構えてしまう。なんでもない友達から発展していった方が気が楽なの。。。

まぁなるようになるか、と私達も帰ることにした。


+++

〈余談・後日談〉

・スタッフさんが本当に良い方達ばかり。スタッフさん達の方がタイプの人が多かった。お喋りもうまいし。けどやっぱそういう人はみんな既婚者なんだよな〜。

・スタッフさんの中に、私を気に入ってくれた人がいるらしい!(長身眼鏡イケメン)しかし既婚者。

・爽くんは最初の居酒屋の段階から気になってくれてたらしい。だから酒おごってくれたんか(笑)2日目のレストランのフリータイムで、スタッフさんに「いけ!いけ!」って後押しされて私のとこに喋りに来たらしい。

・帰りのバス、爽くんも(え、Iちゃん)って空気読めてないのに気づいたらしい。


+++

(このつづきもの、書き始めは良かったんだけど、書き出すとめんどくさくなってきた。私の悪いとこ出てきた。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?