【ARI】通信簿~前半戦終了~#ガラガラヘビの喉の奥【あり担⑧】
お世話になっております。あり担のあきです。
HRDerbyーオールスターと続いた夏の祭典が終わり、シーズンは後半戦へと突入していきます。
本日は、前半戦の振り返りと称して通信簿形式でチーム・選手を見ていきます。
※評価:よくできました、まずまずです、可もなく不可もなく、がんばりましょう、ガッカリです
⓪アリゾナ・ダイヤモンドバックス
『まずまずです』
88試合 26勝66敗 勝率.283 得点381 失点531 得失点差-150
Home 15勝28敗勝率.349
Road 11勝38敗勝率.224
まさかのチーム全体評価から。この手の企画でチーム全体の評価をするというのはなかなかに珍しいのでは。
通知表を開いてみたら突然のセンターカラー封入みたいな。
メジャーダントツワーストの勝率を叩き出しながらも、評価点としては意外にも(?)まずまず。
DHなしのナ・リーグながらチーム失点数30球団ワースト(531)、個人で2桁セーブを挙げている投手がMLB全体で23人もいる中チーム全体でセーブがわずか9、など絶望的な数字は挙げればきりがありません。
このような惨劇になってしまったのは、Zac Gallen&Ketel Marteの投打の柱をケガで欠き、ローテ2番手のMadison Bumgernar・正捕手Carson Kellyをケガで欠き、中軸のCristian WalkerとKole Calhounをケガで欠き、勝ちパターンとして想定していたTyler ClippardとChris DevenskiとJoakim Soriaをケガで欠いたていたからです。
ただ、中途半端に借金5あたりをうろついてどっちに舵を切ればいいか判断がつかない状態よりも、はっきりと方針を固めることのできるこの状態の方が幾分もマシ。ほぼ手中に収めている来年のドラフト全米1位指名権を誇りに、残るシーズンを進めていきましょう。
①WAR1.8 Eduard Escobar 2B/3B
『よくできました』
前半戦war1.8はチームトップ。唯一のオールスター戦士。
おそらくTDLまでの向こう2週間、最もメディアを賑わすアリゾナの選手となるでしょう。すでにホワイトソックスが興味というニュースも出ている通り、この夏に売られるのは必至。
18年途中に加入してから3年間を共にしましたが、最後にプロスペクトを置き土産に送り出せるのであれば喜ばしい限り。移籍先でも幸あれ。
②WAR1.7 Carson Kelly C
『まずますです』(今季成績:50G AVG.260 8HR 26RBI OPS.845)
現在IL。
本拠地をドジャースファンで埋められ、7回までノーノーピッチングをされて16連敗となった試合で骨折、というこの世の終わりみたいなシチュエーションで離脱した正捕手。
打撃を19年シーズンの数字に戻しているのは確変ではなく、これが素質。STL時代はやディア・モリーナの後継者と目された本来の力が出かけているところでの怪我はあまりにも痛い。どんなトレード話があろうとも彼は、彼だけはアンタッチャブル。
③WAR1.4 Merrill Kelly SP
『可もなく不可もなく』
2人目のケリー。チーム唯一の規定投球回到達者。チーム最多勝(5勝)、チーム最多先発でメジャーでも最多タイの19先発。
貧弱な投手陣の中でローテを回してくれるだけでどれだけありがたいか。それ以外のことは聞かないでください。言わせないでください。
④WAR1.0 Josh Rojas 2B/SS/RF
『よくできました』
SpringTrainingでAVG.347 OPS.988と打ちまくって開幕スタメン。一気にレギュラー格へとのし上がった期待株。2019年夏、Zack Greinkeとのトレードで加入したと言えばポテンシャルの高さは伝わるでしょう。
開幕から苦戦が続き、一時は31打数2安打AVG.065 OPS.281まで落ち込みましたが、適応してきた5月はAVG.320 OPS.883と復調。
ここ最近は疲れからか、長打がほとんどでなくなってしまった。オールスターブレイクでリフレッシュできたかな。
⑤WAR1.0 Asdrubal Cabrera 3B/2B/1B
『がんばりましょう』(今季成績:63G AVG.240 5HR 28RBI OPS.717)
現在IL。
2019年ナショナルズ世界一に貢献したベテラン。経験豊富、内野どこでも守れ、代打でも結果を残せる使い勝手のいい選手。だが、こう言えるのはチームが強い時に限ります。今のDbacksには需要がなく、もっと彼を欲しているチームはほかにあるでしょう。
元々、獲得時の狙いとして復調してプロスペクト引換券になればラッキーの側面はあったとは思いますが、怪我をしてるんじゃなかなか厳しい。
ちなみに今季すでに2度の登板あり。4/28と5/1、やけにスパンが短いな。計1.1イニングを被安打1 無失点に抑えています。
⑥WAR0.7 Zac Gallen SP
『ガッカリです』(今季成績:9G 1-4 ERA4.17 49k WHIP1.39 )
現在IL。
前腕、右ひじ、右ハムストリングス。今季だけで3度のIL入り。
この成績が天井かどうか、彼のキャリアにとって重要な一年になる気がします。
とりあえず来年、元気な姿でお会いしましょう。
⑦WAR0.6 Ketel Marte CF
『まずまずです』(今季成績:37G AVG.370 4HR 21RBI OPS.974 )
現在IL。
AVG.370 OPS.974と奮闘していますが、2度のハムストリングス負傷で出場わずか37試合。
それでも、昨季の不振を吹き飛ばすSpringTrainingでのAVG.341 OPS1.181の豪打と今季の猛打は、2019年のMVP投票4位が本来の姿と信じさせるには十分な説得力があります。
しっかりとケガを治して、来年160試合出られる体で戻ってきてください。
⑧WAR0.1 Pavin Smith 1B/CF/RF
『よくできました』
2017年1位指名(全体7位)のキャリアアップイヤー。
個人的にはオールスターに選ばれてもおかしくないかな?と思っていましたが、意外にもWARが伸びてなくてビックリ。
デビューした昨季も37打数でAVG.270OPS.746とまずますの成績を残し、今季も316打席でAVG.263 OPS.721を記録。savantの指標でみると、特にWhiff%が全体の91パーセンタイルに位置していて優秀。→■
1Bで28試合先発、LFで4試合、CFで21試合、RFで23試合。打順も1番で27試合、2番で12試合、3番で2試合、5番で17試合、6番で13試合、7番で5試合先発と様々なポジション・打順で起用されていて今適性を見極めている最中か。
AVG.263はチームトップ。チーム勝率.283とのデッドヒートにも注目したい。
これからの展望
今のアリゾナ現地の民の興味はNBA。同じアリゾナ州を本拠とするフェニックス・サンズの応援に首ったけ。
カンファレンスを首位で終えるとなんとプレイオフでも勝ち進み、今まさにファイナル(MLBでいうワールドシリーズ)を戦っております。
レギュラーシーズンでも同地区のロサンゼルスのチームを倒し、プレイオフでももう一度倒せるだなんてなんと素敵なことでしょう。
まさか、アリゾナ州のチームがロサンゼルスのチームに勝てるプロスポーツが存在していたとは…
2戦先勝した後、2敗をしてしまいタイに並ばれてしまったサンズ。
第5戦はホームのトーキング・スティック・リゾート・アリーナにて日本時間7/18(日)AM10:00から!刮目せよ!
それでは、また(え?