京田と砂田の交換トレード成立
先日の阿部のトレードは驚き。このトレードは呆れ。
まず京田に関して。
先日戸柱とのトレード破談の記事が出ていたように、放出はもう不可避の状況だったと思う。フェニックスリーグ参加志願も断られ、秋キャンプで沖縄に連れて行ってもらえず(内野手は周平土田レビーラのみにもかかわらず)
2021年臨時コーチを務めた春キャンプでも指導をしていたし、監督就任してからもコミュニケーションをよくとっている印象はあった。
練習試合~オープン戦から上位では使わず下位での起用。8番なら打てなくても、と寛容に見ていたところもあった。開幕戦の勝負所で京田に代打出したり、個人的にも、ここだけは立浪采配を評価していた(その後の守備を考えてないという裏面あり)
ただ、立浪自らの打撃指導がうまくいかず、別のコーチの意見や自己流を取り入れ出したところからだんだん歯車が狂い始め…守備でも精彩を欠き例の「戦う顔をしていない」発言。強制送還。
その後は三ツ俣と溝脇でお茶を濁しつつ、お気に入りの土田を見つけてからはもう彼に一途。
阿部のときにも書いたけど、温厚で柔和な性格が消極的で自信なさげにうつるのが耐えられないだろうな。あの頃のPLと星野仙一の鉄拳制裁を生き抜いてきた立浪には。
溝があるなら切り離してあげたほうがお互いの為。
だから京田の放出に関してはポジティブに。チーム全体が打てないのになぜか京田にヘイトが溜まっていたここ数年とは違って、チーム全体は打てるからしっかり守ってくれるだけで評価上がっていくチームに移籍できてこの上ないチャンスだろう。
石井琢朗コーチの指導やHRの出やすいハマスタ、佐野牧らとデスターシャの戦う顔で2桁HR打って悲願のゴールデングラブ、ベストナイン獲れると思う。試合に出続ける頑丈さはあるので。
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阿部(+三ツ俣)との合算で失った二塁三塁遊撃の守備イニングの割合はとんでもないことになってそうですね。次の記事でまとめてみる予定です。
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獲得したのは砂田。
砂田が良い投手だとか悪い投手だとかそういうものは置いといて。
ただシンプルに『対価は中継ぎ投手1人だけ?』って印象。
福が手術します。左投手いません。ってなるならなぜドラフトで指名しないの、って思うし
(答え:残ってるからと6位で田中幹也特攻したこと
阿部の三塁コンバートで二塁を弱点にして村松2位指名せざるを得ない状況にしたこと)
この期に及んでリリーフ投手の右左を気にしてるの時代遅れだよな、とも思う。
(左のワンポイントは今後NPBでも廃止されるであろうこと、
オリックスは日本シリーズを左投手は引退する能見1人で宇田川山崎颯一郎ワゲスパックの150後半を投げるピッチャーたちでヤクルト打線を抑えたこと
かくいう中日も清水ジャリエルライデルの右3枚のパワーPたちで制圧していたこと)
本当は捕手が欲しかったんだろうけど、嶺井FAのため戸柱放出はNG。だったらその次の補強ポイントの左の中継ぎでええっすわ、ははっきり言ってダサい。
ファンタジーベースボールやパワプロのペナントでもこういう考え方でトレードはしない。悔しいので。
プロ球団として対等に戦うべき相手にこの感覚。プライドとか持ってらっしゃらないのですか。
この連続したトレードでの問題は3つ。
①最下位に沈んだチームが血の入れ替え大改革で中堅の選手を放出するのは間違った選択ではない。問題一つ目はその対象選手があまりにも監督個人の単純な感情が入り込み過ぎてる気がすること。
②『弱点を埋めたい』ではなく、『この選手いらない』でスタートしてるから対価が37歳の先発と中継ぎ投手のみ。足元を見られすぎて、満足な対価が得られていない。これが2つ目の問題。(涌井と砂田が悪いわけではありません。)
若返りや再建を図りたいならドラフトで獲り逃したと悔いた内藤鵬の替わりとなりうるような若くて飛ばせる打者を獲るべきだったのでは。コストカットが目的だとしても、阿部(3600万)と京田(6400万)⇄涌井(11000万)と砂田(5600万)でトータル10000万⇄16600万。カットどころか京田1人分増えてしまった。
星野仙一が敢行した落合や関川を獲得したトレードに憧れているのかもしれないが、彼らはチーム変革の軸になった一方、37歳の先発と中継ぎ投手は軸にはならない。
③三つ目は放出した選手の穴埋めとして考えられるのが先月指名したばかりのルーキーたちだという事。ドラフトで獲ったばかりの大学生を一軍戦力の計算に入れてるのは考えが浅はか。高く見積もりすぎ。
濱、福永に関してはスカウトの目がきちんと入った物件であろうけど、村松と田中幹也に関しては立浪のお眼鏡にかなった枠。
そんなにも立浪の目は正しいのか。お手並み拝見といきましょうかね。
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