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【AZ】新指標Bat Speedを見て思ったこと【あり担②⑧】#ガラガラヘビの喉の奥 #イケテル・マルテ #時をカケル・マルテ


日々新たな進歩が生まれるMLBにて、新しい指標が生まれました。


この選出に他意はありません。Bat Speedを際立たせたいだけです。

その名も「Bat Speed」文字通り、スイングスピードを示す指標です。

Statcast は、「fast-swing」をスイング速度 75 MPH に達するものと定義しました。 「fast-swing rate」は、全スイングのうち時速 75 マイルに達した割合を示しています。 2024 年の最初の1か月間で「fast-swing」と認定されたのは全スイングの23%でした。

24.5.15時点の上位5傑

上位にランクインされた選手を見てみると、Giancarlo StantonOneil CruzらStatcastを賑わす常連たちのほかにSchwarberChapmanAcunaとイメージ通りのランキング。

ただ、ここには載っていない、隠れ上位の選手がいます。

それがKetel Marte

全体ランクでは62位の73.1mphという数値を残していますが、彼はスイッチヒッター。

打席別の数値になると…

右打席で77.3mphを記録。SchwarberやAcunaを上回る全体3位にまで跳ね上がります。

右打席、つまり、左投手との対戦成績を確認してみると、60打数22安打.367 OPS1.207と大当たり。
スイングスピードの速さが好成績に繋がっています。

過去をさかのぼっても、

       AVG OPS     AVG OPS
23年 対右投手 .259 .827 対左投手 .313 .879
22年 対右投手 .226 .696 対左投手 .276 .812
21年 対右投手 .286 .791 対左投手 .387 1.171 
20年 対右投手 .233 .587 対左投手 .423 1.098
19年 対右投手 .327 .973 対左投手 .333 .998
18年 対右投手 .224 .652 対左投手 .321 .971

レギュラー定着を果たした18年以降を抽出しましたが、このようにはっきりと差が出ています。
キャリア通算でみると
対右投手AVG.267 OPS.761 に対し
対左投手にはAVG.307 OPS.890 の好成績
打数が違うとはいえ、Matt Holliday(.888)やPrince Fielder (.887)に匹敵する数値を叩き出しています。

fast-swing (75mph〜)
BA .306 // SLG .603 // wOBA .388 // ハードヒット率 52% 

Not fast-swing (〜75mph)
BA .247 // SLG .371 // wOBA .267 // ハードヒット率 35% 

MLB.comより引用

75mphで線引きがされるfast-swingとNot fast-swingでは成績に大きな差が生まれます。
逆説的に、Ketel Marteは右打席のスイングスピードが左打席のそれを圧倒的に上回っていることが分かります。

つまり、今回何が言いたいのかというと…
Ketel Marteは投手の左右に関係なく右打席に専念しろ!

今年は打撃だけでなく守備でも大いに貢献。
2019年MVP Vote 4位 を上回るキャリアイヤーを過ごしつつあるKetel Marteの躍動に刮目セヨ!

ヘッダー画像:球団公式X(旧Twitter)より

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