【AZ】Corbin Burnesを獲得!!【あり担②⑨】#ガラガラヘビの喉の奥
2024年最後の土曜日の昼間、列島を駆け抜けた衝撃のビッグニュース!
FAとなっていたCorbin BurnesがAZと契約。
下書きにあるWalkerとの別れ、Naylorをトレードで獲得のエントリーを追い抜いての更新となります。
Corbin Burnes(SP)(30)
・真のエースクラス
Burnesについての説明を今更語る必要もないでしょう。
2021年サイヤング賞、2020年から5年連続サイヤング賞投票TOP8入り、2021年から4連続オールスター選出…
先発転向後の防御率2.88、3年連続193イニング以上…
特に、耐久性のあるイニングイーターという点は、Gallen、Kelly、Montgomery、E-Rodといった実績のある先発投手たちを次々と故障で失ったチームにとってはこれ以上フィットするものはありません。
調べれば調べるほど、Burnesの残した素晴らしいキャリアが浮かび上がります。
・真のエースクラス?
一方で、調べれば調べるほど、衰えの兆しがあることにも気づきます。
三振率は4年連続で悪化し、2024年はキャリアで初めて1イニングあたり1奪三振を下回りました。
最大の武器である高速カットボールは、シーズン終盤になり修正されたものの、Baseball Savantでは年々低下の一途を辿っています。
ただ、Burnesは、三振率やWhiffの低下の理由を少ない球数を優先しているからだと説明しています。
堅い守備力を誇るAZとの融合で少ない球数でイニングを食ってくれそうという期待はできる一方、30歳を超え、イニングイーターとしての勤続疲労も心配な要素ではあります。
・チーム史上最高金額の契約
契約は6年2億1000万ドル。2015年にZack Greinkeと結んだ6年2億650万ドルを上回るチーム史上最高金額。
TORやSFは、この金額を上回る条件を提示していたよう。
しかし、Burnesは6月に双子が生まれたばかり。アリゾナ州のスコッツデールに自宅があり、家族との過ごす時間を増やすため、アリゾナに本拠地があるこのチームを選んだよう。また、ほかの都市と比べて所得税が低いことも一因となりました。
昨今、中堅クラスのFA先発投手の価格高騰が激しい中、6年2億100万ドルは年平均になおすと例年のエース級と同じ35M程度。
「中堅クラスでこの値段ならもうちょっと頑張ってエースクラス獲った方が割安じゃね?」とでも言わんばかりのHazenGMの辣腕ぶりが光ります。
(Cf. Blake Snell 5年1億8200万 年平均36.5M)
この先の動き
これで先発投手は
Burnes
Gallen
Kelly
Montgomery
E-Rod
Pfaadt
Nelson
の7名となりました。
Drey Jameson、Yilber Diaz、Christian Menaといった若手投手陣たちもその座を狙っています。
トレードによる人員整理が行われるのは確実で、その対象として可能性が高いのがMontgomeryとGallen。
まず、ペイロールを整理しましょう。
2024年はフランチャイズ史上最高額の1億7700万ドルでした。2025年も、「2024年の水準とほぼ同じになる」とHazenGMとKendrickオーナーは話しています。
WalkerとNaylorの一連のトランザクションの後、ペイロールは1億5500万ドルとみられていました。2024年のレベルとほぼ同じになるならば、使える金額は2200万ドル程度。
そこに今回のBurnesの3500万ドルの契約が乗っかってきました。
オフシーズンに入って以降、空きを作ろうとMontgomeryのトレードを画策してきました。Bellingerとのトレードは断られましたが、プロスペクトを付けるなどして別のトレードで成立する可能性はまだあります。
もしその契約を移管できれば、ペイロールは1億7000万ドル程度へと下がります。
これが推測される動きの1つ目。
もう1つは上記と比べるとドラスティックな案。
Gallenをトレードにして、ロースターのほかの1つか2つの穴を埋める動きです。
Boras物件のGallenは2025年オフにFAとなります。トレードで放出することでペイロール軽減だけでなく、ロースターの他の1つか2つの穴を埋めるため、大規模なトレードを敢行することもあるでしょう。
一方でGallenを残すという選択をした場合、Burnesとの2枚看板は他球団への脅威となります。
HazenGMはウィンターミーティングの時点から、ハイレバレッジなリリーフ投手を渇望しています。すでにHelsleyやFairbanksなどをトレードで狙っているとの報道も出ていました。
FAにはScottやHoffman、Yatesらまだ去就が決まらず市場に転がっている状態です。Pedersonの抜けたあとのDHの打者が補強できれば、MLB最多得点を記録した2024年と同じ水準の攻撃力を保てるでしょう。長くコンテンドし続けるチームを構築するために、現在不足している1B/3Bのプロスペクトを引っ張ってくるのもいいでしょう。
果たして今後どのような動きを見せてくれるでしょうか。
まとめ
誰も勝ち目がないと思っていたチームが、この冬、市場で最も有力なFA投手と契約。
自分が拾い集めたような言葉では喩えることのできない衝撃的なニュースでした。
この後も動きがあるのは確実。来年、2025年の干支はヘビ。ガラガラヘビ軍の躍動に注目が集まります。