【教員→データサイエンティスト】キャリアチェンジ入社の方にインタビュー (Hさん)
データの活用を重視する企業が増えてきた昨今、なりたい職業として需要が高まっているデータサイエンティスト。未経験からキャリアチェンジでこの職業を目指す方もどんどん増えています。
そして株式会社D4cプレミアムにも、キャリアチェンジで入社し現在立派なデータサイエンティストとして活躍しているメンバーがいます。
そんなメンバーへ、データサイエンティストを目指すことになった背景、目指してよかったことや苦労した点などをインタビューしていきます!データサイエンティストへ一歩踏み出すことに悩んでいる方々の参考となれば幸いです!
今回お話を聞くのは入社1年目のHさん。
大学は物理学科を卒業されており、中学校での教職経験をお持ちでいらっしゃいます。
※株式会社データフォーシーズ(以下D4c)は2022年1月に分社化し、現在Hさんは株式会社D4cプレミアムに所属しております。以下の転職・入社時のエピソードは当時の社名=「D4c」で記述しています。
学生時代と前職について
ー学生時代どのようなことを勉強してきましたか?
所属していた物理学科が「実験・実証するチーム」と「理論立てのチーム」に分かれていて、自分は理論のチームで主に一般相対性理論で宇宙や天体の仕組みについて研究していました。例に出すならアインシュタインが有名な分野です。具体的には数字で仮説を立て「きっとこうなっているに違いない」と実験・実証のチームに渡していくという、今の仕事につながるようなことを勉強していました。
ー大学卒業後はどのようなお仕事をされていたのですか?
中学校で7年ほど教員をしていました。理科全般を教えていて、実験のときは白衣を着るようないわゆる「理科の先生」でした。
教員を選んだのは、大学時代に一人黙々と研究の作業をし続けることが多く人と関わる仕事がしたいと思っていたこと、また自分は物理が好きだったのでその面白さを伝えたいと思ったことが理由です。担任のクラスもあり部活も受け持っていて、生徒と話をするのが楽しかったです。年月にすると長いですが今思うとあっという間でしたね。
データサイエンティストを目指したきっかけ
ーそこから転職を決意され、データサイエンティストという職業に出会うまでにはどういったストーリーがあるのでしょうか?
教員はとてもやりがいのある仕事でしたが、残業が多く体力的にずっと続けていけるのかと不安がありました。また、学校以外の世界を知らずに一生を終えることも気になっていたんです。
転職を考え始めたとき、小さい頃から好きだった鉄道に携わる仕事ができないかと思うようになりました。人口が減っている昨今、鉄道の利用人数が減少していることがとても気になっていて。これまでの経験を活かし、自分に何かできないかと強く思うようになりました。
業界のことを色々と調べていくうちに、時刻表の作成や鉄道を走らせる計画を立てる際、需要予測や利用人数の「データ」を用いることから、「データサイエンス」というアプローチがあることを知りました。そして「データサイエンティスト」には理論的・数学的な素養が必要だとわかり、自分の学んできたことや経験を活かすことができると感じ、この職業を目指すことに決めました。
ー長く勤めた教員を辞めて、未経験の業界へ踏み込むのは勇気がいったのではないでしょうか。
はい。教員は転職が珍しい職業なので、退職の意思を伝えるのはとても勇気がいりました。担任を持っているクラスがありましたから、後ろ髪ひかれる想いはもちろんありました。ただ自分自身の将来のことを考えて決意したのと、やはり将来的には鉄道に関わる仕事がしたいという想いが強くなっていて。悩みに悩んで、転職の道を選ぶことにしました。
転職活動時に考えていたこと、勉強したことなど
ー転職活動をする際に大切にしたことはありますか?
教員という経歴があり、転職アドバイザーの方からは塾など教育関連の求人を多く紹介されたのですが、「なんとかデータサイエンティスト職で!」とぶれずに転職活動をしてきたことでしょうか。なかなか未経験で雇ってくれる会社が見つからなかったのですが、諦めずに続けたことでD4cにたどり着くことができました。
ーでは、D4cに入社を決めた理由はなんでしょうか?
二次選考でプレゼンをしたのですが、その選考があった時点で「一人ひとりをしっかり見てくれるんだな」と驚きました。プレゼン自体の準備はとても大変だったんですが、単なる質疑応答でなく、自分がこれまでやってきたことを披露する場があって、時間を作ってしっかり聞いてくれるのがいいなと。なかなかそういったことをされる会社ってないですよね。
会社イベントのノウハウプレゼン大会もそうですが、社員教育へ特に力を入れていることにとても魅力を感じました。そこに力を入れていないとこの業界では残っていけないと感じていたので、社員が様々な業界に携わっている分、ノウハウを集約する力が強いところがいいなと思いました。会社として集まっているからには、お互いに切磋琢磨できる雰囲気が欲しかったので。
ー未経験のデータサイエンティスト職に応募するにあたって、ご自身で勉強などしましたか?また入社前にやっておくといいことなどがあれば教えてください。
はい!「基本情報技術者」の資格を取ろうと本を買ってきて、前職の業務後やお盆休みなどに集中して勉強していました。残念ながらコロナ禍で試験が中止となり資格自体は取得できなかったのですが、勉強をしていたおかげで面接で話が通じる部分がありました。面接官にも「勉強しているんだ」とやる気を感じてもらえたんじゃないかと思います。この「基本情報技術者」の資格には、また改めてチャレンジしたいと考えています!
未経験の方で入社前にやっておいた方がいいことでアドバイスするとしたら、自分の経験から「基本情報技術者」の勉強はおすすめします。あと、エクセルの基本操作が出来るようになっておいた方がいいと感じました。プログラミングの技術はもちろん必要なのですが、それ以前にお客様へ分析結果をお見せするときや何か作る前に案をまとめるのはエクセルです。まず使えるようになっておくのはいいと思います。
データサイエンティストとしてのキャリアがスタート!
ー土日のお休みもあまり取れない中、仕事をしながら勉強をされていたんですね。転職への熱い想いが感じ取れます…!D4cに入社してからはどのようにお仕事をされていったのでしょうか?
約2カ月間の社内研修終了後、1つの現場で上司に教わりながら4.5件ほどの案件に従事しました。現場ではエクセルを使い資料を残すことが多く、自分はあまりエクセルを使ってこなかったので、最初は書式設定やグラフ作成などの基本的な操作に時間がかかってしまっていました。早く役に立てるようになりたいと、通勤時間や帰宅後に自分で調べて復習していました。
プログラミングに関しては社内制度の「認定資格の補助」を使用し「SASベースプログラミング」を取りました。
現場に入ってすぐは色んなことがわからず不安でしたが、上司に助けていただき自分で勉強もしながら、段々と出来ることが増えていきました。基本的なことで言うと集計結果に数値を載せる際に3桁ごとにカンマいれるなどの資料の体裁も自然にできるようになったり、集計して表にするよう指示を受けたものが簡単に作れるようになったり。周りが何を言っているのかが理解できるようになってきて、少しずつ自信をもって現場にいられるようになってきました。
最近で言うとプログラムのリファクタリング(改修)を、自分一人で初めてやりきることができました。アウトプットは同じなのですが、そこに至るまでの中身をよくするといった作業です。現場に出て最初は絶対にできなかったことなので嬉しかったですね。今後もどんどん貢献できることを増やしていきたいと思います
ーIT用語は未経験だと耳慣れないですし、周りの会話が理解できるようになるのは大きな一歩ですよね!他の職業を経験しているからこその強みもあると思うのですが、いかがですか?
基本的なことで言えば、仕事の調整や確認作業はスムーズにできるのではないかと思います。あとは資料の説明をするときなど、初めての方でも特に緊張せずに話をすることができているとは思います。
ー今後こんなことをしたいなど目標などがあれば教えてください。
鉄道関係の仕事に関われたらと考えています。さきほども話しましたが、人口が減っていることもあり鉄道業界の利用人数が減っているので、自分が携わることで少しでも需要を喚起することができたらと考えています。
あとは、今は自分のスキルの問題もあり、お客様に依頼されたことをやる受け身なところがありますが、自分から分析の枠組みを作り提案をするような、1から作る仕事ができたらいいなと思っています。
キャリアチェンジ・D4cを選んでよかったこと
ーデータサイエンティストにキャリアチェンジしてよかったですか?
よかったです!正解だったなと思っています。
じっくり考えて仕事に取り組めることが自分に合っているかなと思います。あと、データサイエンティストとしてお客様の会社へ出向していますが、自分が携わることがなかった業界に関わることができるのは面白いですね。データを見るが故にその業界の全体感がなんとなくわかって、世の中を広く見れるようになった気がします。鉄道業界には変わらず興味がありますが、違う業界でも知らなかったことを知ることができるのはとても面白いです。
転職理由の1つでもあったライフスタイル面もずいぶん良くなりました。繁忙期はもちろん忙しく遅くなることもありますが、基本的には6時・7時に帰宅できています。休日に勉強をすることもありますが、自身で調整も効きますし毎日充実しています。
ーこれまでお仕事している中で苦しいと感じることはありましたか?
勉強し続けないと置いてけぼりになってしまうことですね。常に新しい言語が生まれ、流行りもあるので生まれるスピードも早く「なんだそれ!」ということが絶えず出てきます。勉強したことがまるごと無駄になってしまう可能性もあって。新しいことに興味があるので自分は楽しいのですが、ついていくのが大変だなとは感じます。
ーD4cを選んでよかったことは何でしょう?
勉強の後押しをしてくれるところです。自分は未経験ですが1から育てていただきましたし、入社当初に受けた研修は前知識がない方が見てもすっと入っていけるようなプログラムが用意されています。D4cでなかったら「そんなことも知らないのか」と言われてしまうだろう状況でも、上長が丁寧に指導してくださって、とても感謝しています。
キャリアチェンジを考えている方へアドバイス
ーでは最後に、同じようにデータサイエンティストに興味はあるけど未経験で踏みとどまっている方にアドバイスをお願いします!
D4cは、データサイエンティストとしてやっていく想いがあれば未経験からでもすくってもらえる・育ててもらえる会社だと感じます。またデータサイエンスはどうしても色々な業界に関わる必要があるので、自分の経験を活かしたい方にもおすすめです。
数字が強い人が向いているかというと必ずしもそうではなく、物事やパソコンなどの機械の仕組みに興味がある人、結果をうのみにするのではなく「なんでこうなってるの?」と考え続ける人は向いているのではないかと思います。
ーありがとうございました!
穏やかに分かりやすく説明を交えながらお話してくださったHさん。毎日の業務を楽しみながらも、自身が興味ある業界に携わっていきたいという強い想いを感じました。これからもご活躍を楽しみにしております!
(インタビュアー・書き手:吉田)
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