怖い話をアレンジしてちょうどいい怖さにする
大惨事成長期と申します、よろしくお願いします。
すっかり夏になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕は冷房のついた場所から移動ができない病気になりました。
1秒たりとも外出たくないです。
さてこんなクソ暑い季節にピッタリな事といえば「怖い話」でしょう。
ゾゾゾっと背筋を凍らせて涼をとる、という昔からある涼み方ですね。
ただこの怖い話、1つ欠陥があります。
そう、怖い話怖すぎる問題です。
頭痛が痛いみたいな表記だな。
暑さを拭うためにしてはやり過ぎな演出や脚本が原因で、子どもが聞いたら泣いてしまうような話が多いのです。
そんな怖い話のダメージを少なくする為に、今回は怪談をおもしろくアレンジして、話を聞いた日の夜に1人でトイレに行けるようにしたいと思います。
僕もいい加減、毎夜毎夜装着したパンパースがパンッパンになるまでおもらししたくないですからね。
それではやっていきましょう。
1.ろくろ首
「こ、この女、首がどんどん長く伸びてる……!」
「ふふふ……私はろくろk
キャアアアーーーーーー!!!」
「あっ……すごい勢いで首が体の方に戻ってる。やっぱ黄色いビニールテープが見えた時点で止めておくべきだったかな」
掃除機と同じシステムなんだ。
ろくろ首自身はどこまで伸ばしたのか分からないのは設計ミスの一言ですね。
2.番町皿屋敷
「1枚……2枚……3枚……」
「うわああああ!本物のお菊さんだあああああ!!」
「4枚……5枚……6枚……」
「こ、腰が抜けて立てない……!」
「7枚……8枚……9枚……」
「あぁ……俺、もう死ぬんだ……」
「足りない……足りない……」
「ヤマザキ春のパン祭りでもらった皿が1枚足りな~い……」
時代背景考えろよ。
そんな昔には山崎パン創業してないよ。
お菊さんもパン祭りで皿10枚も貰ってるあたり山崎パンの常連なのかな。
3.のっぺらぼう
「あなたが見たでっかいおちんちんは、こんなポコチンでしたか~!?」
「うわぁぁぁぁぁ!さっき見た巨根だ~!!!」
まさかののっぺらおちんちん。
のっぺらぼうの「ぼう」は「棒」じゃなくて「坊」のハズだろ。
これ妖怪じゃなかったとしたら、メチャメチャちんちんがデカい露出狂が居ることになるんだからむしろ怖いわ。
あとのっぺら要素はどこ?
4.メリーさん
「私メリーさん……
今あなたの後ろにいる場合は1を、それ以外の場合は2を押してください……」
自動音声のメリーさんとか技術も進歩したなぁ。
1押したら殺されるんだから誰だって2押すよ。
5.お岩さん
痛そう。
6.がしゃ髑髏
「やあみんな!がしゃ髑髏だよ!」
「今日も一緒にドクロズ・ブート・キャンプで僕みたいなスリムな身体を目指して運動しよう!」
ビリーズ・ブート・キャンプじゃねえか。
すごい懐かしいけど今の子ども本家を知らないだろ。
がしゃ髑髏をスリムな身体として見たこともないよ。
7.お前だ
あれは友達3人と旅行に行った時の話です。
日中は4人で観光地を巡り、夜は旅館で出された地元の食材を使った美味しいごはんに舌鼓を打っていました。
夜も深くなり、それぞれ布団に入って寝ていた時のことです。
僕はなぜか急に目が覚めて起きてしまいました。
もちろん友達はみんな寝ています。
どうして起きたんだろう、と思いながら部屋の隅に目をやると、白い着物を着て、全身がびしょ濡れの女が視界に入りました。
髪の毛は床に垂れるほど長く、顔や表情は全く分かりませんでした。
僕は「こいつは幽霊だ」とすぐに確信しました。
その霊は一番奥で寝ている友達の顔を覗き込み
「お前じゃない……お前じゃない……」
と呟いていたのです。
その後も奥から1人ずつ顔を見下ろし、その度に
「お前じゃない……」
と言いながら、だんだんとこっちに寄ってきました。
僕はどうにか逃げようとしたのですが、おかしなことに体が全然動きません。
今考えると金縛りにあっていたのだと思います。
そしてその女はついに僕の枕元に立ち、まるで舐めまわすように僕の顔を見ていました。
そこで女はこう言ったのです。
「私の赤ちゃんを殺したのは……」
「紅だァーーーーーーーーーーー!」
おかしいな、直前まで女の霊だったのに気づいたらX JAPANのToshlになってた。
友達も起き上がって大盛り上がりだよ。
今宵もHIDEのギターが鳴り響く夜を迎える。
いかがでしたでしょうか。
途中から全然怖くないせいで涼むという目的から逸れたような気がしましたが、とりあえず夜中1人でトイレには行けるようになりましたね。
では僕はびっしょり濡れた布団を干してくるので失礼します。
お付き合いいただきありがとうございました。
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