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【LINEボット】やってみて分かったQ&A作り3つのポイント
秋葉です。
今回は、前回の記事では書ききれなかった事のひとつ、
Q&Aの作り方のポイントを解説します。
LINEボットの作り方については前回の記事を参考にしてください。
1 質問の答えには主語を入れよう
Q&A作りに入る前に覚えておきたいことがあります。
それは、ボットが出す答えが、ユーザーが本当に聞きたかった答えではないかもしれないということです。
特にQ&Aの数が増えてくると、別の答えを引っ掛けることが多くなります。
ですので、質問の答えには必ず主語を入れます。
【悪い例】
Q1 駐車場はありますか?
A1 はい、ございます。
【良い例】
Q1’ 駐車場はありますか?
A1’ はい、提携の駐車場がございます。
この例だと少しわかりにくかもしれませんが、
上の答えだと万が一ユーザーが駐車場の有無ではない質問をしていた場合、違うものを「ああ、あるんだな。」と誤解させてしまう恐れがあります。
駐車場という主語が入ることによって、ボットが返した答えが、自分が聞いた事の答えではないということをユーザーが認識できるようになります。
DialogflowのDefault Fallback intent
すみません、よく分かりませんでした。
今のは少し分かりにくかったです。
少し言い換えていただけませんか。
失礼ですが、もう一度おねがいします。
ちょっと分かりませんでした。
今、なんておっしゃいましたか?
ユーザーの質問がどの答えにも引っ掛からなかった場合には、上記のDefault Fallback intentがランダムに表示されます。
これが表示されれば、答えにヒットしなかった事がユーザーにも分かるので間違った案内をしてしまう事はありません。
問題は、違う質問の答えに引っ掛かる場合です。この時の対策として、答えの中には必ず主語を入れて、何について答えているのかを明確にしましょう。
2 質問の言い換えでヒット率向上
Q&Aを作るときの雛形は、上記のリンクから取得してください。
この雛形では、B列に質問、C列に答えを書きます。
D〜F列に「質問言換え」という項目があります。この項目を使ってみましょう。
前回の記事で作った「レストランTEST」のLINEボットに、お店の開店時間を聞いてみます。
ちなみに下の画面はDialogflowのintentsの左側にあり、「Try it now」のところに質問を入れると、LINEのトーク画面で質問するのと同じように回答を返してくれます。
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Q 開店時間は何時ですか
A 失礼ですが、もう一度おねがいします。(Default Fallback intent)
前回入力したQ&Aは以下の通りでした。
Q 何時から何時までの営業ですか?
A 当店の営業時間は、11:00から20:00までです。
質問には「何時」と「営業」という言葉はありますが、
「開店時間」という言葉はありませんので、この答えを返せなかったようです。
ですが、この質問の答えは、営業時間の開始から終了までの時間を答えていますので、「開店時間は?」と聞かれてもこの答えを返せば足りそうです。
ここで質問言換えの出番です。

D列に「開店時間は何時ですか」を追加します。
ついでにE列には「閉店時間は何時ですか」も追加しました。
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B列に入力した質問には、別の聞き方があるかもしれません。
そういう時には質問言換えを使いましょう。ユーザーがより答えに辿り着きやすくなります。
質問言換えは、D〜F列の最大3つまで登録できます。
3 曖昧な質問には質問で返そう
「レストランTEST」では、お店の場所と提携の駐車場が少し離れた場所にあると仮定します。
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Q 場所はどこですか?
A 北海道名寄市○条△丁目です。
お店の場所が知りたかったのであれば正解なのですが、もしかすると駐車場の場所が知りたかったのかもしれません。
こんな時、聞いているのはお店の場所ですか?駐車場の場所ですか?と確認する方法があります。
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小さくて少し見にくいかもしれません。
I〜L列を使用します。
No.4の行の質問(B列)は「場所はどこですか?」
その右側C列の答えの欄は空欄にします。
I列に表示させたい文章を入れます。「どちらの場所ですか?」
そして選択肢はJ〜L列に最大3つまで入れることができます。
J列に「お店」K列に「駐車場」と入れました。
そして、No.6、7の行にお店と駐車場の住所をそれぞれ入力します。
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このように選択肢を提示することによって、知りたい情報にユーザーを導きやすくなります。
というわけで、今回はQ&Aの作り方のポイントを解説しました。
LINEボットは未認証アカウントであれば、積極的に宣伝しなければ存在することすら誰にも知られません。
検索しても出てこないことは逆に安心材料でもあるわけです。
まずは作ってみて、いろいろ試してみるのはアリだと思いますので、ぜひ皆さん挑戦してみてください。
あとがき
知床の事故が心配でなりません。今日も逐一ニュースを確認しながら、このnoteを書いていました。一刻も早く全員が見つかるように祈っています。
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