Dynamics 365 Business Central のアップデート
Dynamics 365 Business Central のアップデート
Dynamics 365 Business Central の更新には、年2回のメジャーアップデートと10回のマイナーアップデートがあります。メジャーアップデートは、4月と10月に行われ、メジャーバージョン番号が1つあがります。2024年10月のBusiness Centralのバージョンは、25です。2025年4月には、メジャーバージョン番号が1つ上がり、26です。年2回のメジャーアップデートなので、バージョン番号が毎年2つ上がります。
環境詳細画面
メジャーアップデートの前に、リリースウェーブ(Release Wave)で追加/新機能が発表されます。発表された機能は、4月〜9月と10月〜3月の期間中に追加されます。多くはメジャーアップデートのタイミングで追加されますが、マイナーアップデートで追加される機能もあります。
https://learn.microsoft.com/en-us/dynamics365/business-central/dev-itpro/administration/feature-management#example-timeline-for-an-optional-feature
マイナーアップデートは、Windowsアップデートと同じように、Dynamics 365 Business Central の不具合修正が主な目的ですが、リリースウェーブで発表された機能の追加もあります。メジャーアップデート時期以外のアップデートは、全てマイナーアップデートです。マイナーアップデート番号は、バージョン25のWeb版(SaaS版)場合、25.1〜25.5までです。オンプレミスの場合、2年間アップデートされるので、アップデートされると番号が上がります。オンプレミスのBusiness Centralのバージョン24の場合、最新は24.6です。
Web(Saas)版とオンプレミス版
Dynamics 365 Business Centralには、Web版とオンプレミス版の2種類があります。Web版は毎回自動でアップデートされるのでマイクロソフト社のサポートは、契約が続く限り続きます。
オンプレミス版は自社サーバーを用意してインストールを行い利用できます。アップデートも強制ではなく、自分たち(とパートナー企業)で行います。オンプレミス版のサポート期間は約1.5年となっています。例えばバージョン24が2024年4月リリースで、2025年10月までがマイクロソフト社のサポート対象期間です。サポート対象期間については、以下のページで確認できます。
いつアップデートするのか?
Web版の場合、アップデートは通知があります。アップデート可能になると通知があり、Business Central admin centerにデフォルトの日程が設定されてます。初期設定は通知があった日から約2週間くらい先の日付で設定されます。その日程の変更は可能です。しっかり動作テストしてからじゃないと不安!という会社だと、アップデート日を最遅日に変更して動作確認をしてからアップデートします。
Sandbox機能があるので、Production環境をSandbox環境にコピーし、動作確認を行うのが一般的です。Sandboxは3つ持てます。Sandbox1は普段の動作でのテスト用。開発などのベータ版テスト用とかそういう位置付けとし、Sandbox2はパートナー向けに開放、新機能や不具合修正対応用として利用する。Sandbox3はアップデートの確認用とし、次バージョンへアップデートが成功するかどうか、開発したものに不具合がないかをチェックします。このように計画を立てて利用できます。もし3つ以上Sandboxが必要な場合、購入してさらに増やすことも可能です。パートナーに相談しましょう。