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Dynamics 365 Business Centralを導入する企業の規模はどのくらいか

Dynamics 365 Business Central がターゲットとしているのはSMB(Small and medium-sized business または small and midsize business)で、中小企業を指します。SMBではなくSMEとしてBusinessをEnterprisesと置き換えることもある。中小企業であればBusiness Centralがおすすめです、ということですがでは、この中小企業はどのくらいの規模か。売上規模?社員数?
売上規模が大きければ、Dynamics 365のFinanceやSupply Chain、Oracle やSAP S4/HANAなどを利用する方が良いと考えられます。規模が大きいので、導入コストもそれなりになります。

中小企業ですが、日本の基準では以下のようになってます。

  • 製造業その他:資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人

  • 卸売業:資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

  • 小売業:資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

  • サービス業:資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

中小企業・小規模企業者の定義 | 中小企業庁 (meti.go.jp)による)

最大で従業員数300人、資本金または出資が1億円以下となってます。資本金や出資が1億円以下と言われても実際に売上や仕入れの分量がどのくらいかわかりにくいです。
ところで、Business Centralは欧米の中小企業向けのERPです。そしてBusiness Centralの前身であるNAVまたはNavisionはヨーロッパのデンマークで1984年に開発されたソフトウェアです。ヨーロッパを基準にして考えてみましょう。
SME definition - European Commission (europa.eu) によると、
Medium-sized:250人未満、総売上額:5千万ユーロ以下
Small:50人未満、総売上額:1千万ユーロ以下
となっています。ですので、ヨーロッパ(EU)基準で考えると、Business Centralを利用するのは、最大250人未満、売上も5千万ユーロ(日本円だと約85億円)規模の企業が最大許容量と考えてもいいかもしれません。

以上、Dynamics 365 Business Centralを利用する企業規模について簡単な考察でした。

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