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RE雨宮ロータリーシャンテ
東京オートサロン2025も幕を閉じましたね。今回、私は東京オートサロンに出展された中でも、特に心を打つ存在である珠玉の1台、RE雨宮 ロータリーシャンテにスポットを当てたいと思います。RE雨宮のロータリーシャンテは、軽自動車規格の車体にロータリーエンジンを搭載した異色のカスタム車両です。その魅力を詳しくご紹介します。
まず、ロータリーシャンテの基本概要です。ベースとなった車両は、マツダ・シャンテ(Mazda Chantez)で、1972年から1976年まで生産されていました。当初は空冷2ストローク直列2気筒(360cc)のエンジンを搭載していました。スポーティなデザインと軽量なボディが魅力の軽乗用車なのです。
そして、RE雨宮が施したカスタム内容です。まずはエンジンです。通常の軽自動車規格に収まるエンジンではなく、マツダのロータリーエンジン(13B)へ換装されました。その結果、滑らかな回転と爆発的な加速性能が実現されたのです。さらに、駆動系やサスペンション、ブレーキ系統も強化され、高出力に対応しています。外観にも手が加えられており、ワイドボディキットやオーバーフェンダー、追加のエアダクトによって、空力性能が向上しています。専用のエンブレムやカラーリングも、ロータリーエンジン搭載を示唆しています。さらに、車内装備も充実しており、スポーツシートや4点式シートベルト、カスタムメーター類が搭載されています。
なぜ「ロータリーシャンテ」が生まれたのでしょうか?それにはRE雨宮の背景が関わっています。RE雨宮は、マツダのロータリーエンジンをベースにしたチューニングカーを多数手掛けるメーカーです。彼らは通常の車両の限界を超えたパフォーマンスに注力しています。小型軽量の車体に高性能エンジンを搭載することで、走行性能の限界に挑んだのです。その試みの一つとして「ロータリーシャンテ」が生み出されたのです。
軽自動車は規格上の制約がありますが、その軽量ボディとシャープな操縦性を活かせば非常に高い性能を発揮できることがわかりました。そして「ロータリーシャンテ」の存在は、その実験的な試みを象徴するものとなりました。現代でも高性能として高い評価を受けており、特にモータースポーツファンやチューニングカー愛好者から一段との支持を得ています。
「ロータリーシャンテ」は、非常に希少な存在です。市場に出回っている個体は非常に限られており、ほとんどがプライベートコレクションやイベントでしか目にすることができません。その希少性から、中古市場では高額で取引されているのも事実です。
また、「ロータリーシャンテ」は旧車イベントやモータースポーツイベントで大いに注目を浴びています。その大胆な設計と驚異的な性能から、ファンの間で神話的な存在として語り継がれているのです。
まさに、「ロータリーシャンテ」は私たちに新たな感動を与えてくれる存在なのです。その逸話、トピック、そして偉大なるRE雨宮の創造性に触れることで、私たちの心に深い共感と共鳴を呼び起こしてくれることでしょう。
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