大化け株を狙え! ~みんなが気付く前に投資しよう~

株価が大化け(急上昇)する条件

今月注目する大化け株


〇 株価が大化け(急上昇)する条件
 
 株価が形成される要因は、大きく分けて二つあります。一つは、その企業の業績に基づくものです。もう一つは、市場(投資家)の需給要因です。本来、株価というものは、その企業の業績(過去のもの)や今後の成長見通し(将来の業績の上がり方)に基づいて決まるものです。そのため、今後継続的に業績が良くなっていくと考えられる企業の株価は、右肩上がりで上がっていき、今後業績が悪くなっていくと想定される企業の株価は、右肩下がりになっていくのが自然です。しかし、株式市場には様々な投資家が存在し、その投資家それぞれに考えがあるため、たとえ業績が今後良くなっていくと思われている企業であったとしても、一時的に株価が下落することもありますし、またその逆も然りです。ただ、ここで重要なのは、そのような動きになるのは、あくまで“一時的”です。一時的に、株価が業績見通しと異なる動きになったとしても、いずれは業績に収斂していきます。つまり、中長期でみれば、業績見通しと株価の動きは整合的になります。
 このことを踏まえると、株式投資で利益を上げるためには、これまでも業績は拡大してきていて、しかも今後も業績が良くなっていく企業の株式に投資をすればよいということが分かります。“一時的”には株価が下がることはあったとしても、中長期では株価は業績に収斂しますから、業績が継続的に拡大している企業の株式に投資しておけば安心ということです。ただし、このような投資手法では、株価は徐々に上昇はしていくものの、大化け(急上昇)は期待できません。それでは、大化け(急上昇)する株に投資する場合は、どうすればよいのでしょうか。
 結論から言うと、業績が急拡大する企業の株式に投資すればよいのです。業績が徐々にしか拡大していかない企業の株価は、徐々にしか上がっていきません。しかし、業績が急上昇すれば、当然それにつれて株価も急上昇するのです。それでは、業績が急上昇するには、何が必要でしょうか。たとえば、ガソリンエンジンの自動車を作っている自動車メーカーがあったとします。その自動車メーカーは、毎年販売台数を着実に伸ばしていれば、株価もそれにつれて徐々に上昇していっているはずです。しかし、自動車の販売台数を翌年にいきなり2倍にしたりすることは通常無理です。ですから、株価は上昇基調ではありますが、大化けはしません。もしこの企業の株価を大化け(急上昇)させようとすれば、これまで作ってきたガソリンエンジンの自動車ではなく、この世にまだ存在していない新たな乗り物を開発・製造・販売することが求められます。そのような新しい乗り物を世界中に販売していければ、間違いなくその自動車メーカーの株価は大化けします。
 このように、株価を大化け(急上昇)させるためには、現在存在していない技術を開発したり、既に技術は存在したとしても、その技術を使って未だ世に存在しないものを作り出したりすることが必要になるのです。

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