見出し画像

SMB2020(本選)デッキ分類と相性

1.はじめに

 スイカさんの記事より、旧裏ポケモンカードのデッキをオフェンスとディフェンスに2分類する記事を拝見し、「それは面白そう!」と生意気にもコメント欄から「2分類(オフェンス、ディフェンス)じゃなくて3分類(オフェンス、ディフェンス、ロック)じゃね?」異議申し立てしたところ「この記事は敢えて大きく2分類にしていますが、かなたさんの考え方なら、4分類ですね」と一瞬で論破されたので、その4分類(速攻、火力、ロック、耐久)でデッキ相性を考察できないか試してみました。速攻は序盤から一気に攻め込むデッキ、火力は高火力カードで相手を一撃で倒すデッキ、ロックは相手の行動を制限して一方的に攻撃するデッキ、耐久は相手の攻撃を回復等でひたすら耐えて、攻め手が尽きたところで反撃するデッキとなります。

http://blog.livedoor.jp/aqwsderft/archives/55290180.html

2.実際に分類してみた

 ちょうどこの間のシークレットメガバトル2020の結果表を持っていたので、それを使いました。出場者のデッキを上記の4分類にかなたの独断と偏見で分類しました。傾向を掴むにはデータが明らかに少なすぎますが、この手の有利不利理論にありがちな「勝因がデッキ相性なのかプレイヤーのプレイングによるものなのか」という疑念を「予選でふるいにかけたある程度実力が近いプレイヤーの勝敗結果」で軽減できるかなーという目論見もあったりします。それでも明らかにデータ数が少なすぎるのは否定できないので、ぶっちゃけるとごっこ遊びだと思って楽しんでください(参考資料程度にでもなれば・・・)。

 また、余談ですが、当初はロック/速攻とか、耐久/ロックとか「副属性」ありで考えていたいんですが、どうにも傾向が出にくく、このように解釈しました。

・コダックわるクロは、序盤の相手の動きを止めている隙にクロバットが動いているので相対的に速攻デッキ」。クロックアップ系の能力で時間停止の描写が入るアレです(タイムアルター スクエアアクセル!)

・グドラべトンは「ベトベトンの特殊能力で相手の動きを止めつつキングドラの耐久力を活かすデッキなので耐久デッキ」

 一応、没案の勝敗表も最後に掲載するので、興味のある方は見てみてください。

相性表(改)

3.分類結果まとめ

 結論から言ってしまうと、当初目的にしていた、「速攻デッキは火力デッキに強いけど耐久デッキに勝てない」みたいな傾向は残念ながら掴めませんでした。私の5時間を返してください。鋼ラッキーとキングドラは全く違うデッキなのに同じ「耐久」デッキに分類しているので、当たり前と言えば当たり前ですね。ただし、分類同士の相性の傾向を掴むことはできませんでしたが、あるデッキがどの分類のデッキに強いか(速攻デッキに強いか等)という観点では、少し面白い傾向が見られたので紹介したいと思います。

〇キングドラは速攻デッキに強い

参考資料:キングドラ(まくらぎ)VS速攻デッキ(3勝0敗

スティーブ

 これ結構驚きました(まくらぎさんの総合成績があまり振るわなかったため、特定の分類相手に全勝してると思わなかった)。速攻デッキの序盤の攻めを受けきって30ダメージ連打ですり潰していたようです。自分もキングドラを使っていた時期があったんですが「鋼ラッキーとかの耐久デッキには勝てないし、高火力デッキにも勝てない中途半端な感じがする。でも、何故かたまに勝てる。」という認識だったんですが、一部の分類に対して絶対的な有利を取れるデッキだったのか。古参プレイヤーには周知の事実だったんでしょうか?その場合、4戦くらいのイベントなら好成績を収められるかもしれませんが、今回みたいな9人(10人)総当たり戦を勝ち切るのは少し難しいですね。まくらぎさんも私も、予選抜けた時の成績は優勝でしたね、そういえば。

〇わるいオーダイルヨルノズクは耐久デッキに強い

参考資料:わるオーノズク(あさりのみそしる)VS耐久デッキ(3勝1敗

リュウドー

 わるいオーダイルヨルノズクは、盤面が整うとわるいオーダイルのエネ破壊とヨルノズクのハンデス(間接的なトレーナーロック)連打で相手は手も足も出なくなるため、盤面完成前に攻め切れない耐久デッキは地獄の光景になるようです。今SMB2020本選の取得サイドを見ていますが、勝ち試合で相手にサイドカードを取られた枚数が0~2枚に収まっています。耐久デッキが多いと見越してのデッキ選択だったのかもしれません。

〇ルギアピクシーが耐久デッキに強い

参考資料:ルギアピクシー(かなた)VS耐久デッキ(4勝0敗

岡部翔(新)

  アイコンがでかい。これも実は意図していたわけではないので驚きました。デッキコンセプトとしてはわるクロに絶対に負けないような高耐久デッキを目指したつもりだったのですが、そうすると火力が落ちて耐久デッキに負けちゃう・・・とルギアやウソッキーを入れて火力を補強した結果、補強しすぎて耐久デッキをワンパンする火力デッキになっていたみたいですね。

〇ほえらさんが耐久デッキに強い

カネコウジ

参考資料:鋼ラッキーゲンガー(ほえら)VS耐久デッキ(3勝0敗

 ってしか言いようがないですよねこれ?デッキ分類と考察(タイトル)とは???でもかと言って「耐久デッキは耐久デッキに強い」とか某環境大臣構文と似たような言い回しになっちゃいますし・・・あるいは、耐久デッキを選択した4名の中で、ミラーマッチの対策を一番準備していたと言えるかもしれません。鋼ラッキーVS鋼ラッキーとかどうやるんだろ?

4.考察

 というわけで、当初の目的であった「デッキ分類と相性」を考察することはできませんでしたが、デッキの得意不得意が薄っすらと見えてくるような面白い傾向は少し見られたかなと思います。自分が特に気になったのは速攻デッキ(ジャスト、ねねし、よしのん)には明確な傾向が掴めなかったことです。これはデータが少なすぎるので私の推論というかもはや妄想の類なのですが、速攻デッキに重要なのは「序盤のカードの引き」「各種コイントス」「弱点抵抗力」そして今話題の「先行後攻」であり、得意デッキ、苦手デッキが他のデッキタイプ程明確に出ないんじゃないのかなぁと考えています。この中で「コイントス」「弱点抵抗力」は恐らく公式がポケモンカードの醍醐味として推している部分であり、現行レギュに速攻デッキ(というかビートダウン)が多かったり、速攻デッキ、火力デッキが組みやすいように調整されている「杉並殿堂」というルールがあるのも、当然と言えば当然かと思います。

そういうデッキを組んだ

 運の要素を排除する完璧な勝利を追求した結果、「デッキ相性」に苦しめられることになる岡部翔君、皮肉なもんですね。(後日ベトベトンに完全敗北します)

 それと念のため、冒頭で紹介した、デッキ分類の没案も掲載します(サブ属性有)

相性表

 

5.最後に

 ここからは雑談ですが、旧裏ポケカの記事はデッキレシピ中心の記事が多いかと思いますが、対戦中にどういうことを考えているとか(立ち回り)、どう思ってどういうデッキを組んだとか(構築経緯)、そういったところに興味があるので、レシピ以外にそういった記載のある記事がもっと増えたらと思ったりします。(ポケカをやってるモチベに、相手のデッキを知りたいというよりデッキを通して相手がどんな人か知りたいため)自分のオフレポは多少意識しているので、「立ち回りの解説がおもしろかった」というコメントはとても嬉しいです。

 最後に本当に蛇足ですが、今回はデッキ相性の傾向を掴む目的であったため、使用デッキがコロコロ変わる「お邪魔トリオ」は完全除外して集計したのですが

 お邪魔トリオを成績集計から除外すると、私は準優勝から3位に転落することが分かりました(準優勝はねねしさん)。

 今日は酒でも飲もうかな  -完-

いいなと思ったら応援しよう!