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予想に潜む『確証バイアス』とは

お久しぶりです。ダブルドラゴンのジミーです。

毎日更新していた降級選手の評価noteも終わったので久しぶりに考えている事や、良いと思う事を色々書いていこうと思います。


このnoteは後期にS級からA級に降級した選手がA級でどれだけやれるのか評価した内容になっています。

更新終了しましたが、まだ使える内容だと思うので是非活用してみてください。


少しだけ前になりますがこの投稿も見てくれた方もいると思います。


内容を要約すると、的中を博打の全てと思わずしっかり期待値を追っていくという事です。

公営競技の期待値についてとなるとまた話は長くなります。


馴染みあるところのパチンコ・スロットで言う期待値などは確率がしっかり決まっているものなので数字としてしっかり出ます。

ただ、公営競技の期待値となればそう言う確率が決まっていないものだし、特に競輪で言えばラインがある事でその人の力だけではどうしようもないレースも少なくないだけに正確にこれを出すことはできません。

その中でどうするかと言うのはまた別の機会に書いていきたいと思います。


しかし、こういう考えに至ったのも今回の言葉を知って意味をしっかり考えた中で生まれたものです。

今回話したいことはそこに行き着くまでの予想の考え方について。


知らない間に、無意識にこうなっていないですか?という話です。




ここから本題に入ります。今回のお題は

『バイアス』



今回のnoteはこの言葉、そして意味について理解して予想に活かしていこうと言うものです。

バイアスといっても様々な種類のものがありますが今回は

「現状維持バイアス」

「確証バイアス」

「自己奉仕バイアス」


この3つに分けて説明していきます。


ではまず、「バイアス」とは何か少しだけ解説したいと思います。


バイアスとは


バイアスとは、偏りや偏見、先入観を意味し、認識の歪みや思考の偏りを表す言葉になります。

まとめると「偏り」「偏見」「先入観」。

また、今回1番重視したい「確証バイアス」については

自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに目が行き、そうではない情報は軽視してしまう傾向のこと。


例としては

ビジネスでの確証バイアスの例

  • 新しいモノを導入する際に、ある企業の商品・サービスの良い面しか目が行かない

  • 採用面接の際に、自分が良いと思った応募者の悪い点に目が行かない

  • 根拠もなく「大企業と取引ができれば安泰」と考えてしまう

こうやってみるとバイアスは生活する上で切っても切れないものだと理解できると思います。


ただ、バイアスが働く事自体は悪いことばかりではありません。

メリットとしては、都合の良い情報を優先することできっと上手くいくと思い込み心を安定させたり、過度な不安や落ち込みを抑える働きもしています。


偉そうに難しい事をつらつら書いていますが、僕もこの言葉は最近知ったばかりです。

ただ、すぐに競輪に応用できると感じました。


先ほどの期待値について書いたTwitterの中には書かなかったのですが、考え方を変える前の週で1番悪いと言っていいほどの回収率を出してしまいました。

それもあってこの言葉がスッと入ってきたのかもしれません。


自分の競輪予想にバイアス、特に確証バイアスがかかっているんじゃないか?

つまり、予想する中で都合のいいところだけを重視して

そうでないところを軽視していたんではないか。


また、思い込みや願望が強く反映されているのではないかと考えました。

そうやって考えていく中で、一つ明確にしておかないといけない事がありました。


それは、自分がどうしたいのか、また何を目的としているのか。


生活する上でのバイアスは心を落ち着かせたり、不安や落ち込みを抑える為のものでしたが博打となるとまた変わってきます。

ここがわからないと自分の陥っているバイアスから抜け出すことはできません。


当てたいのか勝ちたいのか


競輪だけでなく博打を打つ中でみんな思っていることは勝ちたい。

よっぽどの個人的な選手のファンでない限り博打を打つ理由はここにあると思っていますし、間違いではないと思っています。

この博打と言うものに勝つ為にはまず当てないとどうしようもありません。


しかし、当たったからといって絶対勝てる訳でもないのが博打です。


極端な例を出すと、100円の投資だとして

10回中1.1倍を9回的中で990円

10回中11倍を1回的中で1100円

こんな事は誰でもわかるし、そうなるように書いてるんだろうと言われれば確かにそうです。


ただ、こうやって文字にすると簡単にわかることでも実際に博打を打つ際はそこまで考えて打てているでしょうか。

勝ちたいが本来の目的なはずなのに

勝ちたい

勝つために当てなければいけない

とにかく当てたい

こうはなっていないでしょうか。


無意識のうちに「とにかく当てたい」だけの思考になってしまっている人も少なくないはずで、これが当たって上手くいってしまう記憶があるとなかなか自分がこう言う思考になっていることには気づけません。

「とにかく当てたい」

となってしまうこの状態。

今一度、冷静に自分の予想方法を振り返ってみてください。


「絶対にそんな事はない」と言い切れる人以外はこの先を読んでどういう事が起きてそうなってしまったのかを理解していきましょう。


①現状維持バイアス


現状維持バイアスとは、

現在の状態を安定と捉え、その状態が崩れることを嫌う傾向のことです。

例えば、今の職場に不満があってもリスクを考えてなかなか転職できない。
飲食店でいつも同じメニューばかり頼んでしまう。

こう見ると多くの人に当てはまると思います。


先ほど書いた「とにかく当てたい」だけの思考。

これは言い換えれば、負けたくない

お金を減らしたくないと言う潜在意識から来ています。

今回の場合は今ある資金を安定としてそれが減ってしまうことを嫌うことになります。

この場合、意識的なところでは勝ちたいと思っていてもいざお金を出して予想して買うとなると無意識に負けたくない、お金を減らしたくないと言う思考になってしまいます。

調べた中では頭の中は

約95%の割合で無意識が占めているそうです。


また、ここにネガティブバイアスと言う本能的に生き残るためにネガティブなことに反応しやすいバイアスもかかってきます。

この段階で自分はそうなってしまっていると気づいた方も少なくないんじゃ無いでしょうか。

でも考えてみてください。

無意識が95%を占めてしまっている以上、負けること(外す事)ばかり想像してしまって「とにかく当てたい」と思ってしまうのは仕方ない事なのです。

それが普通です。

ただ、資金が減ってしまう事を良しとする人はいないはずで、資金が減っていくことを良しと思えと言っているのではありません。

そればかりをすごく嫌って当てることに執着して「とにかく当てたい」と言う思考になっていないか冷静になって考えてみようと言うことです。


では、この現状維持バイアスがかかることによってどう言う思考になっていくのでしょうか。


②確証バイアス


このnoteで1番伝えたいのはここになります。

上でも書きましたがおさらいすると

確証バイアスとは、

自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに目が行き、そうではない情報は軽視してしまう傾向のこと。

人間の脳はめんどくさがりでショートカットしたがります。

信じたい情報の証拠だけを集め、そこに思い込みも重なってくるのでなかなか自分がその状態の陥っていることに気づくことはできません。


これが「とにかく当てたい」と言う思考になっていた場合に競輪で考えると

・競争得点が高い選手を信頼する

・決まり手が多い選手を信頼する

・人気になっている買い目を購入する

と言う行動になり

・人気だから来る

・印がついているから大丈夫

・逃げてくれる、もしくは位置がある

と言う思い込みに陥ります。


ただ、実際は競輪では人間がラインを作って走っている以上、調子もあるしラインの先頭選手が思った動きをしてくれないレースなんてのは数え切れない程あります。

その番組での他のラインはその人気ラインを警戒してレースを作っていくし、得意パターンに持ち込ませないように組み立てていきます。


先行選手が先行できない展開や、位置が取れない展開だって十分に考えられる中で人気だからと言うだけで信頼していないでしょうか。

S級で1番人気が来る可能性は約7%
10番人気以内で決まる可能性は約30%

10番人気までで考えると多いように見えるかもしれません。

ただ、当然人気になるとオッズも少なくなる中でこの確率を色々な角度から情報を集めず信頼して良いように僕は思いません。


その人気選手の調子は本当に調子がいいですか?

前走、前節でのマイナス要素はないですか?

人気のないラインに調子のいい選手はいないですか?

その選手の近況は本当に決まり手通りのスタイルですか?

昨日は負けたけど相手が悪かった。本当にそうですか?


言い出したらキリがありません。


では、どうしていくのが良いのか。

ひとまず上で書いた逆の事をしてみましょう。

・競争得点を疑う

・決まり手を疑う

・人気になっている買い目を疑う

と、文字だけ逆にすればこうなります。

こう見るとかなりめんどくさそうだし、どうすれば良いかもあまり見えてきませんが、これを言い換えると


穴を探す

と言うことになります。


穴を狙えと言っているのではありません。

穴を ”探す” これをしてみてください。


あとで話しますが、1つ解っておいて欲しいのは本命を狙う事を悪く言っているのでは無いと言う事です。


では、こうやって考えてみると言う例を挙げていきます。


◻︎人気薄のラインの良いところを探す

まず、本命ラインをわかった上で番組の穴を探す

人気薄のラインの調子はどうか、初手や位置取りはどうなるか

もしその人気薄のラインにチャンスのある展開が巡ってくる可能性はないのか

まずはこう考えるところから予想を始めます。
狙える可能性があるなら次は人気ラインの不安要素を探していきましょう。


◻︎人気ラインの不安要素を探す

人気ラインの調子はどうか

得点や決まり手に見合った走りが近況出来ているか

初手や位置取りはどうか。展開有利に進められそうか

人気ラインに位置や展開がなくても決められるくらいの力の差があるのか

こう考えてみると人気ほど決まる可能性が低く見えたり、やっぱり人気で決まりそうに見えたりしてくるはずです。


こう考えた上で

・穴展開が見えたので狙ってみる

・人気ラインにオッズほどの可能性を感じられなかったが穴展開も難しくなりそうで見えないのでここは入らない

・ここまで考えたけどやっぱり本命ラインで決まりそうなので人気で勝負


先ほど本命を狙うのが悪くないと言ったのは最後のところになります。

ここまで考えた上で、それでもここは人気で決まる。

リスクを考えた上で結果的に人気で決まると見る。

こうなってこその本命党と言えるのではないでしょうか。


・人気だから大丈夫と思いこんで本命を買う。

・人気ラインのリスクと、別線の状態や穴になる可能性まで考えた上でそれでも人気で決まると見て本命を買う。


この2つ。

最終的に行き着くところは同じでもそこに行き着くまでの順序、過程いわゆるプロセスが全く違います。

前者はどんなレースでもとりあえず入ってみる事になると思います。
ただ、後者は入らないレースも多くなっていくのではないでしょうか。


ただしつこい様ですが、こうなってしまうのも理由があって仕方ない部分はあります。



同調性バイアス

他者の行動や意見に傾きやすい心理的な傾向で、無意識のうちに他者の行動や考え方を取り入れて同じようにふるまうこと。

日本人なんかは特にこれに陥ってしまいやすいのかなと思います。

日本の公営競技のオッズ方式はパリミュチュエル方式と言って、ブックメーカーのようにこのオッズの時に買ったからこの払い戻しになる方式ではありません。

総売り上げから差し引かれたものを勝ち投票券に配分していく方式です。

なので言い換えれば、
人気になっていると言うことはみんなが投票しているという事になります。


人気の買い目

みんながそうなると思っている

みんながそう思っているなら安心できる。当たるだろう


こうなってしまうわけです。


これが勝ちたいと思って始めた博打なのに「当てたい」と無意識に陥ってしまっている思考なのです。

でもこうやって文字にしてみると仕方ないと思いませんか?


博打の場面以外でもこれをしっかり理解して、全て考えて動けている人って言うのはほぼいないのかなと思っています。自分もそうです。

ただ、こう言うバイアスがあるからこそ公営競技が成り立っているようにも思います。

みんなが考えて買えるようになると売り上げも落ちるでしょうし、いわゆる「美味しい」と言われる車券もなくなるのかもしれません。


初めに、意識と無意識は1:9で頭の中を占めていると書きました。

と言う事は、今書いたような事に陥らない為には自分でしっかり気付いて意識していくしか方法はありません。


自分の予想の仕方をもう一度見直してこの先20年、30年博打を打っていくと考えれば今の予想方法で本当に良いのか。

バイアスがかかった買い方になっていないか見つめ直してみてください。


③自己奉仕バイアス


これが最後になります。

自己奉仕バイアスとは

◻︎成功やポジティブな結果を自分の内的要因(能力・努力)に帰属させる

◻︎失敗を外的要因にする

と言う内容です。


この自己奉仕バイアスの中で博打に関しては悪いことばかりではないと考えています。

それは

◻︎成功やポジティブな結果を自分の内的要因(能力・努力)に帰属させる

この部分です。


先ほど書いたようなプロセスを踏んだ中で結果が出たなら、選手のおかげと言うのもあると思いますが

「これ読めた俺すごい」

「俺はこの選手の脚見えてた」

で良いんじゃないでしょうか?

これを謙遜して喜ばずカッコつけてスカしている方が僕は嫌いです。

当たっても外れても気持ちはブラさず。
どんな時も冷静に。淡々と。

こう言う考えもわかりますしダメとは思いません。

なんならこっちの方が正解なのかもしれません。


ただ、一般的に的中率からして喜べる方が少ないんですから、過程を踏んで的中できた時は人気だろうと穴だろうと喜べば良いと思います。

しっかり考え抜いた中での結果が本命ライン、1番人気だとしてもです。


これが人気だからと言うだけの理由で買った車券が的中した場合。

こうなってしまうのはまずいところで、これに自信までついてしまうともう抜け出せないのかもしれませんね。


気をつけてほしいのはこっちの方です。

◻︎失敗を外的要因にする

公営競技で言えば予想が外れた事を選手のせいにしてしまう事に当たります。

失敗したこと(外した事)は選手のせいと言えばそんなレースもゼロではないと思います。選手だって失敗しますから。


ただ、それが本当に予想できない事だったのでしょうか。

・選手のせいにして終わる人

・これは予想できなかった内容、結果だったのかレース後に振り返ってここを見逃していた、こう考えるべきだったと振り返れる人


外した事に変わりはなくてもどっちが予想を上手くなるかは一目瞭然ですね。

これから先、どれだけレース外すかを逆算して考えてみてください。

辞めたいと思ってもやっちゃうのが博打です。

1000回外すなら1000回振り返って反省できるんです。


どうせこの先も打っちゃうならここまで向き合ってやってみるっていうのも悪くないと思います。


まとめ


色々と書いてきましたが、穴を狙ったり本命を狙ったり予想スタイルをこうしろと言うnoteではありません。

予想に入る段階での潜在意識がどの方向を向いているか、と言うのを理解した上で正しく予想してほしい。気づいてほしいと言うことを伝えたかったです。


自分の資金の状態や負けが混んでいたり連敗していたりと、いつも同じメンタルで博打が打てる訳ではないと思います。博打なので。

ただ、自分はこの事に気づいて状態は良くなっていきました。

事実として月単位で万車を取る数も増えましたし、やっぱり切ってよかった人気っていうのもかなりありました。


今回のnoteを一言でまとめると、「しっかり考えて予想しろ」っていう事になってしまうかもしれません。

その中でも、自分の脳がどういう思考回路になっていて無意識のうちにそれが予想に影響を与えてしまっている可能性があることを分かってもらえれば幸いです。


博打に正解はないだけにこれが正しいとも言えません。

自分の運を信じて楽しく打つのもまた博打です。

ただ、どうせ長くこの先もやっていくなら勝ちに近づける方法を常に考えてやっていきたいと思います。


この記事がいいなと思っていただけたらスキを推してくれると嬉しいです。

ありがとうございました。


ジミー







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ジミーとビリー(D.D) 競輪予想
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