看護学生の実習は大変です*

看護学生にとって実習へ行く事は、看護師の国家試験を受験するために必要な項目です。
誰もが避けて通れない道です。
そして誰もがよく聞くのは、「看護学校の実習は大変だ」という事です。
看護学校の実習は大変です。
何が大変か。

1習った事だけ、練習した事だけで、患者さんに看護をしなければいこと。

これまでは学校で模型や友達にやっていたことを、いざ、病気で入院されている患者さんに行うわけですから、それはそれは大変なことです。
社会人の私でも大変に思ったのですから、現役の看護師を目指す方達はもっと大変だったと思います。

2記録の量が半端ない
看護学校の実習で何が大変か、それは記録です。毎日書く記録の量が半端ないです。人生でこれほどまでにシャーペンの芯を追加したのは初めてというくらいに記録を書きます。
・1日の行動計画
・フリーシート
・本日のまとめ
・患者さんの全体像・患者さんをアセスメントするために12の視点から見るために12枚の紙に書いていく
などなど本当に記録、書き物の数が半端ないです。

3実習中の勉強が大変
これは当たり前のことなのですが、大変です。
まず患者さん情報を渡されたら、どんな患者さんなのか、疾患から、薬から、何から何まで調べていきます。
看護師5年目の今なら、飲んでいる薬を見れば調べなくてもだいたい見当が付きますし、どんな背景で入院してきたのか、どんな病気だから何に気を付けなければいけないのか、アナムネを読めばすぐに理解する事ができます。

でも看護学生時代は、全くそれができませんでした。出来れば看護師になれますもんね。だから一つ一つ知らない言葉を調べて、その患者さんのことを理解するのに、たった一人の患者さんのことなのに、とてつもない時間を費やしていました。

そして自分で事前に勉強した事に加えて、何を聞かれるかわからない指導者さんからの質問。もしその質問に答えられなかったらもれなく勉強がプレゼントされます。
でもこの繰り返しで、実習中にかなりの知識が付いたことは言うまでもありません。

4指導者さんとの相性
指導者さんとの相性ってとても大事だと思います。怖い指導者さんもいます。なぜ嫌われたのかわからないけれど、理不尽なことで怒られる事もあります。それでなくても大変な実習に、指導者さんに怒られたり嫌われたりしたら本当に大変です。

5先生との相性
指導者さんとの相性だけでなく、その実習に誰が来てくれるか、先生との相性もあります。私はどの実習もだいたい先生に恵まれていましたが、たまに忙しいのか、掛け持ちしているせいなのか、全く実習を見てくれなくて、指導者さんの言う事と、記録だけで判断される事もありましたが、とにかく指導者さんとの相性と同じくらい先生との相性は大変です。

6メンバーも大事
相手がどんな人なのか、その人との相性も大事です。助け合えるのか、頼れるのか、頼られるのか。一緒にいてストレスフリーで弱音もはけてしまう相手だったらいいですけど、毎回そうではないですし、ましてや社会人だったから、頼られる事も多かった気がします。

7睡眠時間がない
私はこれに関しては全く共感できないのですが、ほかの学生さんは睡眠時間がないとのことです。記録、勉強で毎日遅くまで起きていたようです。
私は、睡眠時間を削ると倒れてしまうと年齢的に思っていたので、これだけは削らないようにしていました。要領よく実習記録も勉強もしていましたから、一切睡眠不足にはなりませんでした。


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