デザイナーがエンジニアリングを学ぶメリットとは?
こんにちは、カミソルです。
わたしは実務で実装は行わないUIデザイナーですが、エンジニアリングについて学ぶことが大好きです。あとエンジニアさんのことも大好きです。
エンジニアリングを学んでみたいと思っているデザイナーや、デザイナーにエンジニアリングについて理解して欲しいと思っているエンジニアに向けて記事を書こうと思います。
エンジニアリングを学んでよかったこと3つ
わたしは社会人2年目までは普通の総合職で、美大卒でもなく、デザインとは無縁な状況からデザイナーに転身しました。
その当時から、プロダクトデザイナーやインテリアデザイナーには、「どうやって作るかとか素材何使うとかよくわからないけど、デザインしてみた…」なんて人、絶対にいない。というかそれは正しい形ではない。デジタルデザイナーも同じなんじゃないか…という思いががありました。バウハウスの思想を知ってからは、それは確信に変わりました。
そんなこんなで、最初は制作会社で修行をしながらProgateでHTML、CSS、PHP、JavaScriptを学びました。エンジニアリングまで自分でやるために。
常に実務でコードを書いてるわけではないので正直エンジニアとしての市場価値は微妙ですが、学んでいて本当によかったと思っています。
理由は以下の3つ。
1. エンジニアとのコミュニケーションが円滑になる
まだエンジニアリングの知識がない頃。このデザインは実装できない。とエンジニアに伝えられ、理由も教えてもらえないことが多かったように思います。とても悔しくて、何としてでも知識武装してやる!とも思っていました。
その時のエンジニアの気持ちになってみると、知識の無いデザイナーに事細かく説明するのはかなり骨が折れるのでそれも仕方なかったのでしょう。
ある程度フロントエンド言語の理解を得てからは、エンジニアとのコミュニケーションが非常にスムーズになりました。
なぜなら自分が作ったデザインの開発工数が軽いのか重いのかがだいたいわかるようになるからです。
「あれもこれもできたら最高!クライアントからOKも出たのでエンジニアさん、実装お願いします。」のような会話が起こりがちですが、その積み重ねが大幅な開発の遅れや悲劇を生みます。工数や実現可能性についてのこういった無駄な議論が起きないので、ユーザビリティやデザインの会話、またそれらと開発工数を天秤にかけるための本質的な会話へのリーチが格段に速いのです。
2. コードの美学がわかるようになる
エンジニアリングを学んでみて、デザインとはまた違う美学が存在することを知りました。設計美と呼ぶのがしっくりくる気がします。
設計次第でバグが減ったりパフォーマンスが向上したり…もちろんデザインともかなり密接に結びついており、コンポーネント化をきちんとすると、きっとコードも綺麗になるんだろうな…!パフォーマンス上がるんだろうな…!と思うとコードも美しくなるようなデザインがしたいという気持ちになります。
パフォーマンスはユーザビリティに直結するから、エンジニアさんも立派なデザイナーですよね。
3. 共創力が上がる
そんなに気にしてたら、おもしろいデザインができなくならない?とよく言われます。ひとりきりでデザインして実装するのであれば、技術的に中途半端なうちは確かにそうです…。
でも私は幸せなことに、今はとても優秀なエンジニアたちに囲まれてデザインしており、チームでデザインできる機会が増えました。
お互いの立場からUIや開発について話すために、デザイナーとしてエンジニアリングのことをもっともっと知りたいです。そうすれば、クオリティが1+1=2じゃなくて、1+1=10とかになっていくと思うんです。それが共創のあるべき姿だと考えています。
どうやって実装する?何の言語で?なんでこの書き方なの?とか聞くと、キラキラした目で新しい技術のことを話してくれるエンジニアさんが愛しくてたまりません。デザインを大事にしてくれるエンジニアと仕事をするのは本当に楽しいです。もっと良いデザインをしたいと思える。エンジニアさんにも、コードに理解のあるデザイナー最高って思いながらテンション高く作ってもらいたいです…。
まとめ
とにかく自分のエンジニア愛を晒す記事になってしまいました。
言いたかったのはデザイナーの方々、エンジニアリングより深く学ぶとチームでデザインすることがすごく楽しくなりますよ!
ということと、学ぶ方法としては実際に書きながら学べるProgateが本当におススメです。わかりやすいし実践的だし、さまざまな言語が用意されています。どの言語がどんな役割か理解できるだけでも、全然違います。
やってみたいけど難しそうだなーと思っているデザイナーさんや、デザイナーにエンジニアリングの楽しさを知ってもらいたいエンジニアさんの後押しになると嬉しいです。
個人的にはこれから最もガッツリ学びたい言語はswiftで、気になっている技術はvueとかreactとか、生産性が著しいもの。一度自分で何か書いてみたいです。デザインもまだまだ学ぶことがたくさんあるのに、忙しいなあ...、
それでは。