"駐妻"である私たちが最優先すべきこと
サワディーカー
駐妻カフェ ライターチームのうだちゃんです。
私は夫の海外赴任に同行するまで、正社員・フルタイムで働いていました。しかも同行する前の1年間は、夫が研修生という位置づけで先にシンガポールへ赴任していたので、いわゆるワンオペ状態。
正社員・フルタイム・ワンオペだった1年間。毎日必死でしたが余計なことを考える暇はなく、”自分は頑張っている”という実感がありました。
そんな1年間を乗り越え、シンガポールへ渡航することが正式に決定。仕事を休職するにあたり、私はこう考えました。
そして始まった”駐妻生活”。私は穏やかな気持ちで家事や育児に励んでいる……はずでした。
けれどそうはいかなかったのです。むしろ私は夫の海外赴任に同行してから家族との時間が楽しめなくなりました。
それはなぜか。
家庭が職場となり
仕事の合間に行っていた家事&育児がメインの仕事になったから
例えば休日に家族がソファーでテレビを観ながらゴロゴロしていたとします。日本で正社員・フルタイムとして働いていた頃、休日は私にとっても”休日”であり、平日とは気分を切り替えて休むことができました。
けれど駐妻となった私に”休日”はなく、毎日が”平日”。食事や掃除、来週のお弁当の準備。やるべきことはたくさんあります。
自分は職場でいつも通り仕事をしているのに、同僚が仕事をしないで楽しそうに寛いでいたら腹が立ちませんか?私は家族に対してそれと同じような感情を抱くようになりました。
また、仕事をしていた時にはよい意味で手を抜くことができていたのに、家事・育児を「きちんと」「丁寧に」しなければならないという思いが芽生えていました。そしてそれが自分へのプレッシャーに……。
これまでまったく気にしていなかった食品成分を気にしてみたり、最低限のサポートしかしていなかった子どもの宿題に余計な手出しをしてみたり。
そんな風にして常に家事・育児で忙しく立ち回り、イライラして余裕がない私を見るに見かねた夫がこう言いました。
夫の言葉で気がつきました。私は駐妻になってから「家事・育児を頑張らなければ自分は家族としての存在価値がない」と思いこんでいたことに。
けれど夫や子どもが私に求めていたのは、「添加物の少ない食事」でも「宿題のサポート」でもなく、ただ「家族として一緒に過ごし、その時間を楽しむこと」。
私は家族が求めていないものに必死になり、家族が求めていることを犠牲にしていました。
そこで私は、「家族のサポートを最優先にしよう」「家事・育児をきちんと丁寧にしよう」という意識は捨てることに。
とはいえ、家にいるとどうしても家事・育児に手を出してしまうので、外で自分がやってみたいことに挑戦してみることにしました。例えば駐妻のコミュニティーに参加してライターとして活動してみたり、フリーペーパーを発行している編集者でパートタイマーとして勤務してみたり。
そうして妻でも母でもない「自分の時間」を確保することで気持ちも安定し、家事・育児への時間のかけかたもバランスが取れるようになっていきました。
私のようにワーママから駐妻になった方の中には「家族のサポートが最優先」と力み過ぎて、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。けれど実は家族が1番望んでいるのは、私たちが「自分らしくそこに居ること」。
以前駐妻カフェの運営メンバーが「駐妻生活で大切なことは、自分のご機嫌は自分で取ること」だとコメントしていました。本当にそのとおりだと思います。私たちは家族を大切にするためにも、まずは自分を大切にして自分の人生を楽しむことが必要なのだと感じています。
生き方はひとつではありません。
海外生活は、新しい経験ができる貴重な機会でもあります。
あなたの不安がひとつでも消え、前向きに生活できるよう、駐妻カフェメンバー一同願っています。
一緒に海外生活を楽しみましょう!
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