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【運営メンバーよりメッセージ】新型コロナウイルスの影響で困難な状況にいる駐在家族の皆さまへ

2020年のはじめに、世界に広がりを見せた新型コロナウイルス(以下、「コロナ」)。私たち駐在家族への影響はすさまじいものでした。

滞在国から緊急退避し、そのまま本帰国となってしまった人、

長い間、家族と離ればなれになってしまった人、

その結果、ワンオペ育児の生活が長く続いている人、

さまざまな理由が重なり、何年も日本へ帰れていない人、

渡航予定のはずが、ずっと延期になり落ち着かない生活を送っている人、

ようやく渡航はできたものの、隔離施設で不安な日々を送った人。

このnoteを読んでいる皆さんにも、それぞれの苦労があったのではないでしょうか。

ワクチン接種が進み2022年に入ると、コロナに関する規制を撤廃する国、または規制を大きく緩和する国が出てくるように。

マスク着用の義務や大規模イベントの人数制限、入国時の陰性証明書の提出義務などが緩和され、少しずつ「ポストコロナ」という言葉を目にする機会が増えてきました。

しかし世界は広く、各国の状況はさまざま。
規制が緩和された国が出てきた一方で、まだまだコロナに対する厳しい規制が続き、苦しい生活を余儀なくされている方々がいます。

駐妻カフェの運営メンバーも例外ではありません。
規制の厳しい地域に暮らすメンバーから現地の状況を聞き、その苦しい現状に声が出ませんでした。

このnoteを通じて、同じ駐在家族として、世界に暮らす仲間として、運営メンバーである私たちの思いを届けたいと思います。


運営メンバーからのメッセージ

この2年3カ月の間ずっと、いつも、誰かがどこかで、過酷な状況にあり、ずっと心を痛める日々が続いています。

「駐在に同行する生活そのもの」もそうですが、何と言っても「先が見えない」ということが大きな大きな負担になっていることと思います。

「そもそもこの国に来ていなければ・・・」と思って、

◇ つい、イライラしてしまうこと

◇ 涙が出てしまうこと

◇ 言いようもない怒りを覚えること

◇ 叫びたくなること

◇ 逃げたくなること

きっとあると思います。

でもどうか、

◇ 我慢しすぎること

◇ 一人で抱え込むこと

◇ 自分を責めること

それだけはやめてください。

どんな自分が出てきても、「こんな状況なんだからしょうがないよね」って思ってみてください。

実際、「この状況があなたをそうさせている」だけなので。

そして3年後を想像してみてください。

世界の歴史に残るような困難な状況を海外で経験したこと、乗り越えたこと、きっとその経験があなたの「強さ」になります(ある意味「ネタ」にもなります。きっと3年後には笑って話せます^^)。

今後の人生にも、必ずプラスになります。
間違いないです!
心から応援しています!

(駐妻カフェ&SUNNY PARK運営責任者・飯沼ミチエ)


子どもたちは学校へ行けず、欲しいものは手に入らず、へたに動けば隔離され、ひたすら「自粛、自粛」の毎日。

「明日には」「来週には」「来月にはきっとよくなる」と信じて過ごしてきたものの、事態はどんどん悪化し、希望が見えなくなって落ち込む毎日。

そんな中でも、「今日は〇〇が買えた!」「配達された野菜にカタツムリがついてた!」と、日々の小さなできごとに一喜一憂できることは幸せなことだと感じます。

「長い人生、この生活もきっと何かの意味がある」。そう信じて一緒に乗り切りましょう。

(中国江蘇省蘇州市・pujiko)


2年ぶりに一時帰国し、今月に再渡航して今ホテルで隔離生活中です。

コロナ禍で、隔離生活やロックダウンなどの状況にいる方、物理的にも精神的にも不安な生活を強いられている方が、まだまだ多いことを痛感しています。
私はまだ、隔離生活の窮屈さや、先がわからない不安から、文句を言いがちな日々。あるいは、ちょっと開き直りの境地です。(笑)
そんな生活の中でも、家族が健康で一緒に過ごせていること、たくさんの人に支えてもらっていること。改めて気づける機会にもなっています。

振り返った時に、「あの時は大変だったけど貴重な経験だったね」と言える日が来るように。今(だから)できることに集中してみる。目の前のちっちゃな幸せを感じてみる。そう言い聞かせてます。

そうは言っても、前向きな気分になれない時は、ゆっくり休む、寝る!
そして、世界中で共にがんばっている人たちがいることを思って。ムリし過ぎずに、みんなで一緒に乗り越えていきましょう。

(中国広東省・nao)


上海にいます。本当に、いきなり封鎖が始まったので、食糧や日用品の確保に困窮する友人知人が多数。私自身も、封鎖数日後から、食糧が尽き始め、マンション内のSNSで共同購入を見逃さないよう朝から晩までスマホに張り付いています。毎日、冷蔵庫と睨めっこ。限られた食材でメニューを考えるのは大変です。在宅勤務の夫とは、たまにイライラをぶつけ合い、いつにも増して向き合って過ごしています。外出もできず(家のドアから出られない)、いつ封鎖が終わるかわからない。そんな閉塞感の中、「わーーー!」と叫び出したくなることもあります。

救いは、同じマンションの中国人の皆さんとの住人グルチャ。私の住むマンションは、毎日1,500件を超えるチャットが飛び交い(!)、物資購入や封鎖情報などを追うだけでも大変です。でもその中には、物資がなくなった住人に、皆で食糧や日用品をカンパしあう投稿や、封鎖で外出できない中、急病の住人を助けようと声を掛け合う投稿、果ては、大笑いする封鎖生活ネタなどが満載。毎日、優しさや思いやり、クスッとする投稿が溢れています。顔を見たことがなければ声も聞いたことがない隣人達を身近に感じられ、一人じゃないと思えることも。中国の方々のリアルな会話に触れ、「ああ、私が住んでいる国はこんな素敵な人たちがいるのだ」と改めて気付くこともできました。

(上海にお住まいの方へ)
目前の物資困窮や、気持ちの上で閉塞感を感じている方もいらっしゃると思います。日本人が少ない地域や、共同購入が難しい環境の方もいらっしゃるでしょう。

食糧確保や家族のケアなど、「ママだから、妻だから」と、お一人で頑張っている方もいらっしゃると思います。家族の前では明るく振る舞っても、一人で夜中に叫びだしたくなることもありますよね。叫んでいいと思います!泣いてもいいと思います!私もリビングで泣きました!我慢せずに溜め込まずに過ごしましょう。友人等とオンラインで話したり、マンション住人グルチャに思いきって「毎日大変よね!」と中国語で投稿してみたり(日本語でも自動翻訳されるし!)。きっと誰かがあなたの大変さを分かってます。少なくとも、同じ上海にいる私は想像できます。叫んだり、泣いたり、愚痴ったりした後、もしできたら、少しだけでもいいから笑ってみてくださいね。お笑いを見たり、家族と冗談を言い合ったり。笑うと周りの空気も変わる気がします。

いつか「すごい経験だったね」と笑いながら言い合える日が、きっとそう遠くないうちに来ると願って。

みなさん、あともうちょっと。がんばりましょー!

(上海在住4年目・YUKI )


数カ月前に私の住んでいる地域でもロックダウンがありましたが、中国の皆さんが置かれている状況をお聞きして、まだまだ生温かったなと思いました。

中国の駐在家族の皆さんの忍耐と生き抜く力に脱帽です。微力ながらエールの気持ちを込めて、皆さんが日々とてつもなく頑張っていることを心に留めて過ごします。

泥のように眠るインドの犬を紹介します(写真は下に)。

(インド・ユロ)
人がすぐそばを通って踏まれそうになろうが、車のクラクションが鳴ろうが、まったく起きません!!


各都市で困難な局面を迎えている方々へ

様々な都市で様々な状況の駐在家族が、それぞれ工夫してこの困難を乗り越えるために努力されていると思います。
昨今の各都市でのロックダウンという厳しい状況下においても、日本人同士のみならず中国人の皆さんとも協力して物資や食材の寄付や交換、入手した食材のレシピのシェアなどSNSの投稿などで様子を見て、尊敬と感動をおぼえます。
最近渡航された方は、渡航後のホテル隔離を乗り越え、「やっと生活が始まる!」と思いきやお子さんの学校や習いごとがオンラインであったり、食料や日用品の確保も勝手がわからない中、マンションでの集団購入という壁に直面し、ご苦労されていることと思います。コロナの状況下で渡航することを決意するだけでも困難を極めたことは想像に難くありません。ビザや招聘状など渡航するだけでも大変だったのに「なんのために来たんだろう?」と思ってしまう方も多くいると思います。どうかご自身の選択を信じてください。
私たちは物資を送るなど物理的な支援ができず何もできない無力さを感じていますが、どうか皆さんのことを気にかけ、寄り添いたいと思う仲間が世界中にいるということが皆さんに届けばいいなと思っています。
どうか皆さんの「身体」だけでなく、「心」も健康で一日も早くこの困難を乗り越えられますよう、心から祈っております。

(中国深圳より一時帰国中・emi)


中国在住の運営メンバーから現地の状況を聞き、想像を越える過酷な毎日を理解し胸が苦しくなりましたが、そんな中でもたくましさや周囲への思いやりが文面にあふれていて感動し、温かい気持ちにもなりました。
過酷なロックダウンの状況下でも日々生き抜いている現地の駐在ご家族に、わたしのほうが勇気をもらっています。
そして皆さんの闘う姿はわたしだけではなく、きっと世界中に暮らす多くの駐在ご家族に勇気を与えていると思います。

何もお力になれないもどかしさでいっぱいですが、一日も早く安心して暮らせる日々が戻ってくることを心よりお祈りしています。

これまで東南アジアの様々な寺院を訪れましたが、思わず笑ってしまった仏陀の画像をシェアさせていただきます!(ミャンマーの田舎にあったとある寺院にて)

(インドネシア・ヨギータ)
「め、メガネかけてるっ」


過酷なロックダウン中の生活を無事に乗り越えることができますように。
みなさんの心と身体の健康を祈っています。

(上海より長期帰国中・アーリー)


私たち家族も2年前、アメリカにて3カ月にわたるロックダウンを経験しました。

規制がいつまで続くのか、子どもたちはいつになったら登校出来るのか、明日の食材は果たして足りるのかと、不安は尽きないと思います。
それらに加えて、ご家族の体調管理や、子どもたちのオンライン授業対応、あらゆる情報収集……と頭も身体も休まる暇がありませんよね。
「いつになったら部屋の外に出られるの、未来のことなんて考えられない、今すぐ1人の時間がほしい!!」と叫び出したい気持ち、昨日のことのように思い出します。

そんなロックダウンを経験した今だから言えることは、
『それでも明けない夜はない』『家族が皆健康に1日過ごせただけで充分』『人とのつながりが大事』です。

家族全員で密な生活を送る経験はなかなかないと思います。
時間を気にせず家族でボードゲームに興じたり、映画を一緒に見たりと、普段時間がなくてできなかったことをやってみたり。
そして、(ないものではなく)今あるものに感謝する。
それだけで心は少し軽くなってくると思います。

物質的な支援などができないことに歯がゆさを感じますが、同じく海外で生活している日本人という立場として、厳しい規制の中で暮らしている方々が心身共に健康に暮らせることを、心から祈っております。

(アメリカ・Karin)


先の見えない不安と、常に物資の不足に気を配らなければいけないストレスフルな日々を皆さんが過ごされていると思うと、心が苦しくなります。

そして、そんな過酷な状況の中、皆さんで協力して工夫を凝らして生活をされているとニュースで知って、尊敬の念でいっぱいです。

具体的に皆さんの生活の支援になるようなことはできませんが、1日でも早く、心穏やかに生活できる日がきますように、心より祈っております。

(アメリカ・みつき)


過酷なロックダウン、しかも海外でとなると、本当に不安でストレスなことだと思います。
今、私に何ができるというわけでもないけれど、どうか無事に乗り越えることができますように。
そして、どうか自分に無理をなさらないように。
遠くからですが、みなさんの心と身体の健康を祈っています。

(チリ・とりこ)


苦しい状況下でのリアルな思いをつづったメンバーや、「はりつめた気持ちが少しでもやわらげば」と在住国のクスッと笑えるネタをおりまぜたメンバーも。

ツラい状況下にいる皆さんのもとへ、私たちの思いが少しでも届くことを願っています。


さいごに


世界の情勢や環境はさまざま。
コロナの影響にかかわらず、今困難な状況にいる方が他にもいることと思います。

どうか一人で抱えこまず、ムリをしないでほしいです。

もし近くに相談できる人や話せる人がおらず、苦しい思いを抱えている方がいらっしゃったら、駐妻カフェサイトの「こころの相談先」ページをのぞいてみてください。

インターネット環境さえあれば、世界のどこからでも無料で利用できる相談先もあります。


生き方はひとつではありません。

海外生活は、新しい経験ができる貴重な機会でもあります。

あなたの不安がひとつでも消え、前向きに生活できるよう、駐妻カフェメンバー一同願っています。

一緒に海外生活を楽しみましょう!

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