言葉を省かない努力と工夫

自分以外の人、正確には部下が他の部署の人との交渉の際に発した言葉で、もう少しこういう言い方とかアプローチをしていたら効果も効率も出せただろうにと気づけることがあった。

自分の言いたいことを言う前に、それは一旦置いといて、とわざと一呼吸置いて相手の言いたいことや思っている(だろう)ことを先回りしての想像や、聞いた事実(意見)への共感を口に出すようにする。
そのことをやってみるように意識して行動するだけで、自身は落ち着きを取り戻せる、相手は自分を知ろうとしてくれていることを認識できて、川向こうではなく、同じ岸から川上を見ている立ち位置になれる。

感情に支配されず、自発的な選択で自分を認め、また相手も認めながらお互いの視線や意見の重なるところを理知的に相互理解しようとする努力。

それをせず心を放ったらかしのままだと楽なほう楽なほうへサボってしまいがち。
自分の頭の中を整理整頓できていないうちから話し始めるから、相手の尺度を気にかけないまま話し始めるから自分のことが先になり、相手には一方的に聞こえてしまう。実際はそんなこと思っていなくてもだ。

頭の中で積み上げ、組み立てたロジックを丁寧に紐解いてそれぞれの粒を略さず省かず言葉にすれば、誤解の半分以上は発生しないんじゃないかと想像している。

冷めた頭と覚めた心になるスイッチの入れ方のひとつが瞑想で培った気づきへのスイッチなんだろうと思っている。
ブッダはどこまでも現実・現世的なことをおっしゃっている。

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