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大学中退を考えている君へ。大学を中退して悩んでるあなたへ。中退者が語るその後の人生。

私は大学に5年間在籍したのち、中退(正確には学費未納で除籍)しました。

しかも世間ではMARCH東京六大学の括りで扱われるいわゆる高学歴といわれる大学です。
周囲からはもったいない、考え直したら、やめてどうするのetcetc…散々言われました。

なぜ中退したのか?中退後の生活は?
大学中退を考えてる貴方、中退して困っているあなた。
そんな方々にほんの少しでも役に立てばと思い、自分の経験をもとにお話します。

1、なぜ大学を中退したのか?

大きく分けて理由は二つあります。
①家庭急変
②怠惰
上記2点です。(細かく分けるといくつかありますが別の機会に)

まず、①家庭急変からお話します。
ここで多くの皆様は「家計急変」じゃないの?「家庭急変」て何?と思った方もいるかもしれません。この場合は金銭面と、家庭環境の複合的要素があったため「家庭急変」という表記をとらせていただきました。
当時私には両親と妹がいました。父は外国人で(つまり私はハーフ。この話も別の機会に)、海外を拠点に事業を行なっていました。景気が良い時はすごく良く、悪いとすっからかんというすごく外部環境に依存してるビジネスで、母もそれに振り回されていました。
奇しくも、私が大学に入学した年は2008年。あのリーマンショックの煽りを受けて父の事業も暗礁に乗り上げてしまいました。それに伴い両親も離婚
私は都内の実家から、一人で大学に通うハメになってしまいました。
もちろん学費どころではなく延納・滞納の繰り返し。生活費はバイトで賄う日々でした。
しかし、金銭面に関してはやりようはいくらでもあったと今では考えます。

②怠惰についてはそのままなのですが・・
まず朝起きれませんでした。現在大学生や、大学中退の方は共感いただける方も多いかと思います。夜遅くまでバイトや遊びに行く→起きれないというゴールデンコースです。そして謎に、語学や一般教養などの必修科目の多くが1限に設定されていて、遅刻→気まずい→欠席→落単というありがちな留年・中退まっしぐらコースを歩んでいました。

2、そもそもなんで大学に進学したの?

そもそもなんで大学に進学したのか?
結論から言うとそれが当然という環境で育っていましたし、高校が大学附属の高校だったというのもあります。
大学中退した今でも大学卒業はしたほうがいいという結論には変わりませんし、むしろその想いは強いです。矛盾してるのではと思われるかもしれませんが、これは社会人を経験しての気づきです。ジョブズホリエモンのようにずば抜けた才能がない限り絶対に卒業した方がいいです。
→結果、社会人になってから通信制の短大、大学と進学・卒業し、現在も働きながらMBA(経営学修士)取得の為の大学院に通っています。

3、大学中退してどうしたの?困ったことは?

大学中退して陸上自衛隊に入隊しました。結果からいうとこの判断は間違っていなかったと感じています。
正確にいうと、自衛隊の入隊を決めてから中退を決断しました。
陸上自衛隊に入隊を決めた理由もいくつかありますが、これも大きく分けて2つ。
①東日本大震災による自衛隊の社会的評価の高まり
②消去法的に自衛隊しかなかった

まず①についてですが、私が自衛隊の入隊試験を受けたのが2012年。その前の年には多くの人の人生を変えた、東日本大震災がありました。
連日、自衛隊の活動を讃える報道や特番で溢れており、なんとなく自分も誰かのために役立てるなら自衛隊もかっこいいなと思ったのがきっかけでした。

そして②ですが、大学中退者のまともな就職先が公安系の公務員しかないと考えたためでした。
まず専門知識や資格もない大学中退者、つまり高卒・職歴なしにまともな求人はありません。
一部、誰もが聞いたことのある大手や一部上場の不動産会社や保険会社では学歴不問で通年で採用していますが、逆にいうと通年で採用が必要なほど人の出入りが激しい=ブラック企業という認識でした。この考えは今でも変わりません。それに営業のソルジャー要員として耐え抜く気概はありませんでした。
自衛隊もブラックでは?と思われるかもしれませんが、その通りです。しかし、ブラック中のブラックなのでここを経験しておけば逆に全ての企業がホワイト企業です。
その証拠に多くの企業が新入社員研修や管理職研修で自衛隊の体験入隊を実施します。
自衛隊生活や入隊試験についても別の機会にお伝えできればと考えております。


4、今は何してるの?

自衛隊での2年間の勤務を経て、現在は売上6兆円越えの業界最大手の企業で働きながら、経営学修士(MBA)取得のための大学院に通っています。
転職についても別記事でお伝えしようかと

5、大学中退を考えているあなたへ・まとめ

家庭の問題や、最近では先の見通せないコロナウイルスの猛威による困窮など、様々な課題を抱えている方が多くいると思います。
しかし、休学や留年をしたとしても可能な限り大学は卒業した方がいいです。
大学中退は高卒と違うと考えている方、そういうプライドはうちに秘めていたほうがいいです。
社会的評価は大学中退=高卒です。
社会は大学中退の経緯について評価してくれない場合がほとんで、中退の理由が金銭面等であったとしても、一定期間継続して勉強できない怠け者というマイナスの評価を受けてしまうことがほとんどだと考えた方がいいでしょう。

金銭面で大学中退を考えている方は以下に国が支援する主な制度(2021年3月31日時点)を載せておくので参考にしてください。
繰り返しますが現在大学在学中でよっぽどの才能がない限り、絶対に大学は卒業した方がいいです。

学生支援緊急給付金
親から自立してアルバイトの収入で学費をまかなっており、コロナの影響で収入が大幅に減少している学生を対象。住民税非課税世帯の学生は20万円、それ以外の学生には10万円を支給

高等教育就学支援新制度(授業料等減免+給付型奨学金)
コロナの影響で家計が急変した学生等を対象に、授業料の減免や給付型奨学金を支給

貸与型奨学金(無利子・有利子)
既に利用している人は増額も可能

※詳しくは文部科学省HP内の「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」をご覧ください。新型コロナウイルス感染症の影響で学びの継続が困難となっている学生・生徒の皆さまに関係する経済的支援制度をまとめています。最新情報はHPにて直接ご確認ください。

URL : https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/benefit/index.html

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