田舎者が東京と神奈川を旅行した話①東京編
年始早々インフルエンザにかかり5連休をとった私だが、今週はもともと冬季休暇をとっており5連休中である。
1月、全然働いてない…ごめんなさい!
という気持ちが心の片隅にあるが、休暇は休暇。
東京と神奈川に旅行に行ってきた。
東京に行くのは、光田康典さんのゼノギアスコンサートぶり…実に7年ぶりである。久しぶりの東京、しかも観光もするとなれば大学生ぶりだ。ぶりぶり言っているが、とても楽しみにしていた。
23日、朝7時半。
のぞみに乗車し、品川を目指す。
新幹線も久しぶりなのでウキウキワクワク。
車窓を眺め景色を楽しんでいたが、ある時からE席の私は右斜め前のC席に座っている男性がすごく気になっていた。背が高い。
タッパがあるし、七三の前髪、肩までの長髪に鼻下のちょびひげ、そして丸眼鏡。
この人、どこかで観たことある…しかも割と最近…。
どこかで観たお笑い芸人…。
頭の中をフル回転して、年末のショーレースに出演していた芸人さんだと分かったのだが、いやはや、新幹線に乗っているとこういうことがあるのだなあとホクホクした。小心者なので声をかけることはないのだが、都会でのお仕事頑張ってくださいね…と勝手なエールを送り、同じ品川駅で下車した。
まず目指すは原宿、竹下通り。
娘の希望で、ベビタピトーキョーで「べびたっぴ♥」をしてもらうのだ。
慣れない都会で右往左往したくないので、予めベビタピファストパスという、早めに入場できるチケットを購入済みだ。平日の朝一番、購入するかどうか迷ったが、購入しておいて良かった。お店に並べる時間前でもう30人近く並んでいた。流石、東京…。観光客が多い…。
入店時間になり、すぐにグッズ売り場へ入場できた。全体的にピンクだらけ。カワイイを体現したお店だなあという印象だ。子どもたちはすでに買いたいものを決めていたので、ササッと買い物を済ませレジへ進む。
ここで「ベビタピジュエル」という商品を買えるかどうかの抽選に参加するか聞かれた。私は「ベビタピジュエル?」という反応だが、詳しい娘は即座に参加表明。4回ガラガラを回せることになったが、なんと息子が一発で当たりを当てた。娘大興奮。
「おめでとうございます〜ベビタピジュエル購入されますか?」
「あ、はいじゃあ買います」
とイマイチ喜びきれない私は、追加で1000円支払った。ベビタピジュエルが何かまだ分かっていないので、一体何を買わされたのだ、という気持ちだった。
娘曰く、ベビタピジュエルはしなこちゃんが考えた宝石みたいなお菓子、だそうだ。お菓子ならまあいいか、と思った。
ドリンク3点とモンブランの食券を購入。順番に並び、いよいよインフルエンサーによる「べびたっぴ♥」をしてもらうカウンターに到達。
まるもももかさんとディババさんという方だった。
お二人ともカワイイな〜という感想に尽きる。キラキラしている。さすが慣れていらっしゃるのか、手際よく「モンモンモンブラーン♪」とデザートを作り、「べびたっぴ♥」とドリンクを用意してくれた。そして、子どもたちにとてもフレンドリーに話しかけてくれ、購入したアイテムに名前入りのメッセージとサインを書いてくれた。優しい。
並べば推しが安価で親切にしてくれるのだから、うまいシステムのお店だな〜と大人目線で感心した。そりゃ、流行るよね。
竹下通りでドリンクをいただき、さあ待ちに待ったお買い物だ!
と思ったのだが、すでに息子が暇そうにしている。
小1男子に竹下通りはつまらないだろう…と思うので、何がしたいか聞いてみた。
ほんわかファンシー系男子ではあるのだが、なんと指さしたのが
「原宿かわいいランド キュンキュン」
という小動物と触れ合えるお店だった。原宿に来てまで小動物と触れ合うのか…多分大阪にもあるんじゃないか??と頭によぎったが、楽しい旅行にしてやりたい。希望を叶えるために私と息子で入店した。原宿でお買い物をしたい娘は夫とお店を回る、別行動だ。
雑居ビルの地下にあるそのお店は、とてもメルヘンだった。親切な店員さんに説明を受け、チンチラ、モルモット、ハリネズミ、ハムスター、ヤモリと触れ合う。
チンチラといえば「チラズアートか…」という感想しか出てこない私だが、初めて生で見るチンチラは、ウサギとモルモットの中間のようで可愛かった。
お店で最も可愛かったのはハリネズミだ。
専用のグローブで抱っこするのだが、ものすごく大人しい。抱っこしても微動だにしない子がほとんどだった。癒し。
エサのセットを購入し、乾燥ミルワームをあげるのだがとにかく目が悪い。鼻でクンクンと探してパクっと食べる姿が…癒し。
思いの外楽しんで小動物と触れ合った。息子はハリネズミにすっかりご執心で、今回の旅行での思い出トップ3にハリネズミが入ると言っていた。家でもお土産のハリネズミスクイーズを抱きしめ、動画を検索するようになった。
私も初めての良い経験をさせてもらった。息子よ、ありがとう。
1時間ほど楽しんだあと、娘ペアと合流し家族でプリクラを撮ることにした。原宿には何箇所かプリクラを撮れるお店があるのだが、空いているところに入ったらなんと、全く落書きができない躯体だった。
え、そんなのあるの?落書きができないプリクラ、最初期のプリント倶楽部以来27年ぶりに撮ったわ。
と思ったが、最近の顔が自動で激変してしまうプリクラより良かったのでは、と思う。加工も全くなくそのままの家族写真だった。満足度、高いかもしれない。
その後はガチャガチャをしたり、靴下を買ったりして原宿から移動することにした。
次も娘希望で、東京タワーに登りに行くことにした。東京には何度も来ているが、東京タワーは見たことがなかった。
東京メトロを乗り継いで神谷町で降りる。東京に来ると毎回思うが、電車が本当に複雑だ。大阪ではよく「梅田ダンジョン」と言われるが、東京ではそのような駅が複数存在しているように思う。そして何より人が多すぎる。迫ってくる人とぶつからないように歩くだけでゲーム性がある。難しい。
神谷町の駅からひたすら坂を登り、東京タワーを発見。思っていたより大きい。
真ん中のメインデッキから東京を一望するが、ビル群が半端ない。梅田のスカイビルから大阪を一望すると割とすぐに山々が見えるが、東京タワーからはビル群しか見えなかった。都会って感じだ。
スカイツリーも遠くに見えた。遠くに見えても高いので、実際に見たらものすごいんだろう。
東京タワーを見終わった頃には16時になろうとしていた。そろそろ疲れてきた。ホテルで休憩したいので、本日宿泊の京王プラザホテルへ。
今更だが、東京にいると英語と中国語がめちゃくちゃ聞こえてくる。お店で対応してくれる日本人の店員さんも、海外のお客さんが来たら当たり前のように英語や中国語を話し始める。凄い。ホテルも日本人いるんか?と思うくらい外国人だらけだった。
25階の4ベッドある綺麗な部屋に案内された。3〜4人用の部屋と予約時に書いてあったので3台目はトランドルベッドかと思いきや、しっかりシングルベッドが4台あった。子どもたち大興奮。窓からは東京スカイツリーも見えた。大都会のシティホテル、おしゃれだな〜とビル街を眺めた。
荷物を置いて夜ご飯へ繰り出す。
ネットで見て美味しそうだなあと思っていた
「熟成和牛焼肉エイジングビーフTOKYO」
へ向かうことにした。電話してみると幸い18時から空きがある。
新宿の広さがどんなものか分からないので歩いて行こうとするが、全然時間に間に合わないことが判明する。急いでタクシーを捕まえたいが、こういう時に限ってなかなかタクシーが通らない。予約時間15分前にようやく都庁近くでタクシーがつかまった。
新宿に詳しいという運転手のおじさんは、行き先が新宿3丁目だと告げると「3丁目はねぇ、混ざり合ってますよ。色んな人が」と教えてくれた。2丁目は朝までエライコッチャらしいが、3丁目はもう少しマイルドだとのこと。歌舞伎町は夜中も全く眠らないので、ややこしそうな人は乗せないとも話していた。新宿は短距離運転ばかりで稼げない、稼ぎたい奴は東京駅に行く、稼ぎが悪いアホは新宿をウロウロしてるんですよと自虐しておられた。
気さくなおじさんのおかげで無事に時間通りにお店に着いて、いざ焼肉。
美味しい肉が食べたい!
突然の予約だがコース料理を受付けてくれ、お高級な焼肉を楽しむ。普段焼肉きんぐで食べているコースの2倍以上の値段。奮発しただけあって、美味しいお肉だ。フルーツソースが特に美味しかった。
周りでは新年会と思しき会社員達が楽しそうに食事していたり、インバウンド客が豪勢なお肉に舌鼓を打っていた。うーん、都会。
都会を満喫し、ホテルで朝食用のパンやバームクーヘンを購入し部屋で休む。1日動き通しだったのでとても疲れた。娘の万歩計が19000歩を超えていた。
東京の夜景を窓いっぱいに映しながら、夜が更けていく。
つづく