統合失調症 人格が変わってしまった娘をこの胸に取り戻すまで No.4 変化1
初受診から3か月頃、ふと気づきました。
毎日何度もイラついて爆発していた娘が今日は一日わめかなかった。
私達にちょっとした休憩をくれてるようでした。
H先生の言いつけを守り、とにかく「娘のしたいようにさせる」を実行した結果だと思います。
それでも大変なことに変わりはありません。いつわめきだすかわからない。
例えば私がお風呂に入っていても父親のちょっとした言葉が気に入らなくてわめきはじめる声が聞こえてくると急いで出なければなりません。娘に受け入れられているのは私だけでした。父親とお兄ちゃんは邪魔な者としか思ってなかったかも。
この頃、娘は文字を読むことが億劫になっていました。読んでも頭に入っていかないという感じ。
それと、音楽をよく聴くようになりました。布団に潜り込んではiPodでイヤフォンをつけて大音量で聞いていました。
最近になってようやくわかったのですが、統合失調症になると周りの声や音が異常にうるさく聞こえてくるそうです。娘はそれが苦しくて音楽を聴いて紛らわしていたんですね。
そういえば時々耳を塞いでいたなと思い出しました。
自分の状態をわかりやすく相手に伝えることが出来ないし、「こうしてほしい」も言えなくて一人で戦っていたのでしょう。もっと早く理由が解っていれば少しはしてあげられることがあったのかもと思います。
今はとても落ち着いて過ごせてはいますが、それでもたまに病気が顔を出すことはあります。イラついてきたなというのが言葉やしぐさ、表情でわかります。
そんな時は「また病気が出てきちゃってるね。お薬飲む?それとも自分で抑えられる?」と聞いてあげれば「大丈夫、お薬要らない」と自力でその状態を抜け出すことも出来るようになりました。
もちろん、「薬、飲む」と返事するときもあります。飲めば30分ほどで楽になるようですが、それまでの間もわめくことはありません。
話を元に戻して・・・
発症から半年経った頃には爆発しない日が2~3日続くようになりました。例えわめいても30分くらいで治まるというふうに、ほんのちょっとずつだけどいい方向に向いてきてきてると感じられました。
私達家族は娘をひたすら褒めました。些細なことでも「凄いね!」「一人で出来たの!偉いねー!」と大げさに褒めました。
娘に少しずつ笑顔が出るようになりました。
今日はここまでに