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『神田川』歌詞がずっと理解出来なかった。


#はじめて買ったCD



CDではないが曲という事で勝手に理解した。
なので初めて買ったレコード神田川になる。
5つ年上の兄の影響なのか同級生の友達がピンクレディーのレコードを
嬉々として購入していた時に、私は少し渋めの神田川を買った。
大人びた歌詞と南こうせつの柔らかな歌声が心地よく
歌詞の意味も分かっている様な?分かっていないような。
なにしろその時に私は小学5年生。
でもよく聞き口ずさんでいた。
若い二人が貧乏ながら愛し合い…というイメージは子供でも
理解出来た。
でも♪若かったあの頃何も怖くなかった。ただあなたの優しさが
怖かった~。…
なんで?『優しい人』なのに?
あ~もしかしたら優しい人だから色々損をしたり
お金儲けが下手だったり、甲斐性がないのかも!
共働きも余儀なくされる。子供も産めない貧乏。等
めくるめく貧乏しか頭に浮かばなかった。
歌も貧乏な内容ばかりだし。

月日が経ち大人になって口づさむ事があっても
やはり歌詞の意味は分からなかった。
わがままで自分勝手な男と貧乏生活までさされ
長風呂で待たされて寒いがな。冷たいね。って
あんたのせいやがな。悲しいかい?ってお前が聞けるんかぁ!
川と言えどあの頃はどぶ川だっただろうから臭いし最悪の部屋
しかも3畳一間。風呂なしトイレなしの生活。
もっとええ男おるやん、もっと優しい男。
優しい男なら、好きな女にこんな生活させないわ。
と突っ込み所満載の男との生活の歌詞になってしまっていた。

初めは女性目線で書かれ、優しさが怖かったのは男の方?
自分には野望があり、ここでこの女性との小さな愛に包まれた
普通の生活それも悪くない…。と思ってしまう自分になってしまいそうで
彼女の優しさが怖かった。俺はもっと上を行ける男。
もっといい女といい生活がこの先あるかもしれない!
と言う、自分勝手な男の本音を言った歌なのか…。とか。
それなら、なんて嫌な奴。
自分勝手なダメンズに引っかかった女。と解釈していた。
時代もそういう流れだったし…。
この後二人は分かれてしまったのだろうか?
私ならこの男とは無理だ!
でもそうなのだ私には理解できない歌詞だった。
私と言うよりは私たち世代以降の人には難しいだろう。
第2次ウーマンリブの到来。女性も自立する時代。
男を支える時代は終わり。良い学校に行き自立しろ。
それが親からの呪文だった。そんな思考で育ったのだ。

たまたまテレビで歌詞の事に触れていた。
そしてやはり『優しさ』にも。
作詞家の同棲体験を元に作られていたとか
あなたが優しいから自分の夢を捨ててしまうのではないか?と
女性が恐れていた。
貧乏なんてへっちゃらな女が、
ただ隣で愛する男の夢を支えたい。でもあなたは優しい男だから、
夢を捨てて私の為に平凡な人生を選んでしまわないか?
その『優しさ』が怖かった。と言う事らしい。
すみません。私には無理でした。その思考がやはり理解できませんでした。
何を甘えてる?夢も追っかけろ!糧を稼ぐために寝る間も惜しんで働け。
私も夢を諦めない。家事も生活費も折半で
一緒に夢を叶えよう!が私たちの世代の思考。
どちらか我慢なんてありえないのである。
でもだからこそ、こんな女性がいたら…。と男性は思うのか。
もはや昭和初期にしかいない女性なのかもしれない。
この二人は一緒になったのかもしれないし、別れたのかもしれない
それは分かりにくい歌だ。
いい思い出となっているなら別れているのだろう。
一緒に住み続けているなら苦労話のいちいちは
覚えていないのかもしれない。
別れたからこそ今も鮮明にお互いの思い出が
胸に焼き付いている様な気がする。

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