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【デンマークの旅⑤】オーデンセへ 


オーデンセ Odenseへ出発:DSBのチケットを購入

 コペンハーゲンで3日を過ごし、4日目はオーデンセに向かう。コペンハーゲンを6:56出発。DSB(デンマーク鉄道)のアプリから購入し、指定席(30DKK)込みで179DKK(3900円)。
 DSBのチケットは、乗車したい電車の時刻を選択すると、①DSB Orange ticket, ②DSB orange Fri Ticket, ③Standard Ticket,  ④DSB 1' Tichetとでてきて、順に値段が高くなるけど、うまくいけば①の一番安いチケットがあるし、この値段も変動している。いつ買うか、余裕があれば吟味してもよいのかもしれないが、チケットがなくなっても困るし、とはいえ早々に予定が立たないこともある。まあ、そんあことも考えながら、チケットが買えたらとりあえずOK。座席指定をするとSilent Zoneというのが選択できた。

衝撃の水たまり、スーツケースが水没

 前日まで雨が降りっぱなしだったが、移動日は幸い雨はやんでいた。中央駅に向かってスーツケースを引っ張るが、ところどころで大きな水たまりが立ちはだかる。何とか避けて歩いたものの、どうにも避けられないサイズの水たまりが登場。もうこれはしょうがないと荷物を引っぱりながらジャブジャブ入った。入ったのだけれど…入ってから気づいたけど…、それは衝撃の深さで、見た目以上に深くて、軽くひざ下まで浸かった。スーツケースはたぶん30cmくらい浸かった。そんなことありますか、、、靴の中はグチョグチョ、日本なら丸1日乾かないレベル。幸い空気の乾燥したこの国では徐々に乾いたんですけども。今回のコペンハーゲンは水難の相がでている。

ちょうどチボリの角で水没…

おそるべし、座席上部にスーツケース

 無事に中央駅に到着。InterCityという近郊に向かう列車なのか朝の仕事に向かう方がほとんどな様子。行きの電車のように車両の前後にスーツケースを置くような荷物置き場がないし、私のスーツケースは席の上の棚に置くような手荷物タイプのスーツケースでもない。日本から持ってきた、2週間生き延びるための荷物でいっぱいな20kg弱のスーツケース。飛行機でも絶対受託になるサイズ。席は窓側で、通路側にマダムが座られていた。
私「すみません、通路に荷物を置いてもいいですか?」
マダム「それはだめね、上に置かないと。」
私「でも、このスーツケース大きいし、重いんです。」
マダム「やってみましょう。」
…と見ず知らずのそのマダムはスーツケースを担いで席の上の棚にのせようとしだした。いやいや、ほんと重いから!持ち上げるとかしないやつだから!サイズも棚に入るかわからないくらいだし…とびっくりしたが、もう持ち上げようとしていて一緒に手伝うしかない。…よいしょ!っとやってみると、…意外にはいった、はまった!もうこの方には頭が上がらない。本当にご親切にありがとう。ただ、降りる時にまたお世話になるのだけれど。やはりヨーロッパはたくましくないと生きていけない。

Odenseに到着:ロッカー探し

コペンハーゲンからおよそ160km
オーデンセはデンマークで第3の都市。人口約18万。

1時間ほど乗車し、8:00過ぎにOdense駅に到着。予定では駅でスーツケースを預けて街を観光して、午後にはドイツに向けて出発する予定。もちろん下調べもしていてどこかにロッカーがあるはずなのに、構内案内マップをいくら見ようとも、ロッカーが見つからない…いわゆる ↓ みたいなマークを構内で見つけることができなかった。

駅の中を3周くらいして、一度外に出たりして、それでもわからなくて…鉄道の人に聞くのがいいのかと思い、DSB(デンマーク鉄道)のみどりの窓口のようなところに行こうとしたら、その隣にあった…。通り過ごしていたのか?

Odense駅は1階がホーム、2階に店や窓口が並ぶ
左手奥がDSB、左の赤いボックスがロッカー、DSBの向かいはセブンイレブン、セブンイレブンの奥がトイレ。トイレの矢印に向かっていくとよかったのかも。
やっと見つけた!
S=30kr., M=50kr., L=60kr., Xl=80krの4種類

1時間~24時間の料金と、それ以降は24時間単位で加算されますよ、と。
選択したのはLサイズ。60DKK=1331円

あいているロッカーを見つけて、荷物を入れて、扉を閉じると値段が表示される。入れたロッカーの番号と一致しているか確認したらタッチ決済でOK
QRコードとロッカーの番号
ドアを開ける時にはQRコードをスキャンすれば扉が開く。

ああ、やっとスーツケースを手放すことができた。オーデンセでロッカーを探す方が1人でも減りますように。

オーデンセのまちを探索

左回りに1周

 朝早く到着したのは、帰りの電車を危惧したからで、12時台か、その次は14時台。ぱっと地図を見た感じ、徒歩でも町を一周できそうだったので、町を散策して、ミュージアムなどがオープンする10時にすぐ入館して、そそくさと帰るつもりだった。駅ですでに時間をロスしたので、早速町にでてみる。

Odense Castle
足跡に合わせて歩くと町を1周してアンデルセンゆかりの場所へ行くことができる
公園内を散策
なんてかわいい街並み
アンデルセンが通った学校
アンデルセン博物館

アンデルセン博物館

アンデルセン博物館は日本の隈研吾さんの建築。ガイダンス(英語)のヘッドホンをつけながら、見たり触ったり、様々な体験できて、子供から大人まで楽しめる。入場料165DKK(3660円)

エンドウ豆の上に寝たお姫さまのベッド

アンデルセン博物館に行くと、アンデルセンの生家の入場が無料になるので、行く予定がある時はもらったチケットをなくさないように。

アンデルセンの生家
お父さんは靴職人だった

 その時代の暮らしや、アンデルセン家族の生活が、小さい家の中にたくさん詰まっている。順路に沿って歩いていくと、庭にでて、最後には外に出てパタンと扉が閉まり鍵が閉まる。あ、外に出たんだ、と余韻がなんだか名残惜しい感じ。

電車のチケットが売り切れ:ニールセン博物館へ

 ここまで来て、ギリギリ12時台の電車に乗れそうだったので、アプリでチケットを買おうとしたら、まさかの売り切れ。指定席がすべて売れたら終わりで、自由席や通路で立っておくという選択肢はないのだ、ということを思い知る。14時台の電車までなくなったらと思うと慌ててチケットを押さえたけど、あと2時間何をするか…。

スタバで休憩、作戦会議。コーヒーとパン・オ・ショコラ1個で71.26DKK=1580円

とりあえずもう1つ、ニールセン博物館に行ってみることに。Odeonという市のホールのすぐ横。

ここでも、様々な体験をしながら彼の作品や人生について知ることができた。慌てて電車に飛び乗るよりよかったのかも。オーデンセは静かで、落ち着いた、当時の街並みを今でも残したすてきな町でした。

デンマークからドイツへ:入国審査

 ロッカーから荷物を取り出して、ホームに向かう。電車はやや遅れて、ホームも変わって、やっと乗車。今回はスーツケース用の荷物棚に荷物を置くこともできた。これで一安心、スーパーで買ったパンとマスカットを食べながら一息つく。
 そして再びやってきたドイツ入国の国境検査。行きと同じ要領かと思っていたら、車両の中では私にだけ警察からパスポートを見せて、どこに、何日滞在するのか、入国する目的は何か、と聞かれて、ああ、外国人だなと実感。最近入国を厳しくするとニュースで見たけど、シェンゲン圏の中でこんな審査を受けたのは久しぶりだ。

無事に入国できたし、ドイツも楽しんで日本に帰るのだ。

デンマークの旅:まとめ

 初めてのデンマーク(コペンハーゲン、オーデンセ)は、やや天気には恵まれなかったけれど、行きたかったところはほぼ制覇したし、どこも行ってみないとわからない素晴らしさがあった。パリやローマ、ロンドンなどの大都市ではなく、人口密度が低めで、治安も比較よくて(こればかりは自己責任だけれど)、街並みがきれいで、その穏やかな空気が心地よい、過ごしやすい街だった。何を求めて旅に出るかはその時の気分だけど、北欧の国々の良さは時々味わいたくなる。旅の目的地のチョイスとして引き出しにしまっておきたい。

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