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『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969)    本多猪四郎の描く『不思議の国のアリス』

オール怪獣と言いながら、怪獣は実在しない世界であり、少年の空想の中にしか怪獣は登場しないという、ある意味、斬新な怪獣映画である。
少年が穴に落ちていくシーンは明らかに『不思議の国のアリス』のオマージュだろう。怪獣と少年のサイズ感がおかしいのだが、怪獣が大きくなったり小さくなったりするのか、それとも少年が大きくなっているのか?このあたりも『不思議の国のアリス』の影響が伺える。
しかしそれだけではない。少年は妄想の中で怪獣と闘うことで、現実世界で悪人と闘っているのだ。これはザック・スナイダーの『エンジェルウォーズ』に影響を与えているのではないかとも考えられる。また『シンクロナイズドモンスター』(2016)も間違いなく本作品の影響を受けているだろう。

2019年6月1日に日本でレビュー済み

★★★★

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