風と共に去りぬ (前編)プライム・ヴィデオで視聴

後からレヴューが統合されそうだが、著作権切れパブリックドメイン作品の格安DVDと、おそらく同じもの。
画質はわりとよい。もともと著作権表記不備の為、パブリックドメイン扱いだったので、状態の良いマスター・フィルムを使っているのかもしれない。アメリカ版ダウントン・アビー、ではなくこちらが元祖。
今からちょうど80年前の1939年。『風と共に去りぬ』『オズの魔法使い』『スミス都へ行く』『駅馬車』等の映画史に残る名作が公開された年で、「ハリウッド史上最高の年」であった。1940年になると(アメリカはヨーロッパの戦争と直接は関わっていないないのに)『哀愁』『海外特派員』『独裁者』といった映画が公開されるようになる。
ところで、『風と共に去りぬ』をあげて、当時のアメリカと日本の国力や文化の成熟度の差などと言う人がいる。たしかに本作品が制作費に糸目をつけない大作であるのは間違いないが、一方では、スタインベックの『怒りの葡萄』に描かれているように、当時のオクラホマやミズーリの農民は悲惨な暮らしをしていたのである。
また、太平洋戦争中に本作品を観た日本の軍関係者が「こんな映画を作る国と戦争しても勝てない」と思ったという有名な話は、戦後の日本の文化人による創作であろう。アメリカの映画研究家によると、シンガポールで入手したフィルムを東京へ送り、軍や政府関係者が視聴したのは事実なようだが、アメリカ人(北部人)が同じアメリカ人(南部人)から略奪しアトランタの街に火をつける内容に衝撃を受け、日本がアトランタのようにされたら大変なことだと感じたという。2019年4月25日に日本でレビュー済み
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