長く続いた習慣をやめた話
僕にはいくつかの習慣があった。惰性に近いものもあったし、ある信念を持って続けていたものもあった。
一つは、ゲーム。
大体10年くらいだろうか、いわゆる対戦格闘ゲームというやつを熱心にやっていた。数年前までは、なんとかトッププレイヤーに食らい付けないかな、なんて、すがるようにちまちまとやっていたりした。
人間は弱い生き物だから、長く続けたことや、少し上手にできるようになったことはなかなかスッパリとやめられない。気を緩めると、つい手軽に優越感に浸れるものに依存してしまう。
でもだんだん、「これ以上やっていても自分は向上しないな」と思うようになって、思い切ってやめることにした。代わりに読書をする時間が増えた。
もう一つは週刊誌の購読だ。
具体的には「週刊少年ジャンプ」と「週刊少年マガジン」の2冊。特に前者は、かれこれウン十年もの間欠かさず買って読んでいた。これには一応もっともらしい理由がある。
僕は漫画という文化が好きだから、買い続けて出版社へお金を落とすことが消費者としての義務だと考えていた。あと、家の中で静かにこれらを読む時間が、とてもぜいたくに思えて好きだった。
これもやめることにした。なぜか。
以前は「まあ安いな」と感じていた購読費用が、なんだか高く感じるようになったのだ。いや、それを削ってでもかなえたい別の夢が、頭をもたげてきたのが真実かもしれない。
月々およそ2千円程度の出費。年間2.4万円、10年で24万円。これを節約しなければ、今僕が描き始めた夢は実現できない。
とにかく、僕は長く続けてきた習慣をやめた。
かわりに「貯金」というものを始めることにしようと思う。5年で500万、10年で1200万が当面の目標だ。
なんでこんなことをnoteに書いているかって?
弱い自分を戒めるための、ささやかな反抗だ。習慣になるといいな。