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【短歌】渋滞の先につながるテールランプ、天の川なら空でかがやけ

 高速道路の渋滞にはまったことがあるか。ひどいもんだ、渋滞ってのは。運転している身からすると、非常にイライラする。時間がかかっても、渋滞のない一般道を走るなり、迂回するとかしたくなる。
で、そういう時に思うこと。

 工事渋滞では、俺が走る時間帯に工事なんてするなよ。他の時間帯にしてくれ。
 事故渋滞では、事故を起こすような運転するなよ、下手くそが。安全運転をお願い。
 合流渋滞は、ファスナー合流で頼むよ。同じ方向から、2台も3台も続けて合流しないでくれ。
 そして、交通集中による渋滞。日曜や連休最後日の夕方から夜を、大きな都市に向かって高速道路を走ると遭遇するのが交通集中による渋滞だ。
 渋滞するってわかっているのになんでこんな時間帯に高速道路を走るかな。帰宅時刻をもっと早いか遅い時間帯にしてくれ。と思う自分もその一人、渋滞の一因であることを棚に上げている。
 ずっと先の方まで見える場所(下り坂から上り坂へとつながる形状)では、赤色のテールランプが自分の前に遠くまでずらっと並んでいるのが見える。たいがいは昼間の観光や運転で疲れているときなので、まだあんなに渋滞が続くのかと思うと、やるせない気持ちに支配される。
 しかしふと気づくと、ほんの一度だけしかないけれども、そのテールランプの列が赤い天の川のように見えた時があった。もちろん運転している身としては、そんなロマンチックな状況ではない。
  渋滞の車の列のテールランプ地上に降りた天の川のよう
 いやいや、地上の星はあってもいいけど、赤い天の川はいらない。

推敲不採用

 渋滞の空に見えない天の川、テールランプが地上に続く


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鳴島立雄
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