原発最終処分場をめぐる問題①
今年は、10年後のエネルギーの作り方について決める第6次エネルギー基本計画の策定に関する話題がありました。再生可能エネルギーや石炭火力の比率、新たな発電技術についての是非が議論され、原子力発電を今後どうしていくかという点についても注目が集まりました。
原発といえば、先日の衆議院選挙においても、各政党で原発をめぐる意見の違いが見られましたね。
世界的な脱炭素の潮流もあり、これまで以上に原発の是非について問われる昨今ですが、原子力発電をする上で発生する核のゴミはどうなっているか聞いたことはありますか?
実は、日本において、核のゴミを処分する最終処分場は未だに建設されておらず、各原子力発電所や青森県の六ヶ所村にある再処理工場に保管されています。
そもそも核のゴミとは、高レベル放射性廃棄物の通称で、原子力発電で使った使用済燃料の内、再利用できない廃液をガラス原料と合わせて固めたものを指します。
*ちなみに95%が再利用可能で残りの5%が廃液となるそうです。
そんな強い放射線を発する核のゴミは放射線量が低下するまで長い時間が必要です。核のゴミを処分するにあたって、放射線量が低下するまでの長期間保管しなければならないため、最終処分場の建設地決定が難航し、未だ処分できていないのです。
現状、保管方法は地層処分が有力であり、経済産業省が公表している科学的特性マップを見てみると、その候補地は輸送のしやすい沿岸部側が好ましく、火山活動や活断層の影響を受けやすい土地が避けられています。
2020年には最終処分場建設のための文献調査をする候補地として、北海道で2つの地域から手が挙がりましたが、住民の間では意見が分かれています。
どこかには必要で、早く決めなければならない核のゴミの最終処分場は、どのようなプロセスを踏み、誰が決めるのか。
次回は、最終処分場は誰が決めるといいのかをグループワークで話し合ったので、そこで出てきた意見を共有しながら、話を進めていきたいと思います!
それでは次回もお楽しみに!
【参考】