プラスチックのリサイクル
こんにちは!
みなさんはプラスチックのリサイクルについて考えたことはありますか?
私は大学で化学を応用したリサイクルに関するレポートを書いたことがあり、先日のグループワークではそれを題材にして話し合いをしました。
今回は、その概要を簡単に紹介したいと思います。
現在、環境問題に大きな影響を与えているプラスチックですが、このまま生産を続けると2050 年にはプラスチックの量が魚の量を上回ってしまうと予想されています。それについての情報は以下のリンクに貼っておくので、気になる方はぜひ見てみてください。
また、産業廃棄物や一般廃棄物におけるプラスチックの処理状況は、その大半が焼却されており、資源として再利用される割合は約20%程度しかありません。その他は主に焼却によって生じた熱をエネルギーとして回収したり、廃プラスチックとなっているのが現状です。
現在、プラスチック製品には様々な添加剤が様々な割合で含まれているため、資源として再利用するためのリサイクルは難しいとされています。そのような中で着目されているのが、プラスチックを化学原料に変えて利用するケミカルリサイクルです。
その中でも大手企業で実用化され始めているのが「原料・モノマー化技術」です。これは、使用済みのプラスチック製品を化学的に分解することで合成の途中段階である原料や、プラスチックの最小単位であるモノマーに戻し、再度プラスチック製品を作る技術です。これによって、新たにプラスチックを作るための石油を消費する必要がないため資源を節約することができるんです。
2003 年からこの技術を用いて、廃ペットボトルから飲料用ペットボトルにリサイクルするボトル to ボトル事業が開始されました。また、ペットボトルだけでなく他のプラスチック製品にも適用できるように研究が進められていて、これからの発展に期待が高まっています。