画像中毒11
2024.10.6ジョルジョ・デ・キリコ大回顧展
神戸市立博物館
昼間はまだ暑いので涼むことができる博物館へ
すでに開催から一ヶ月経つキリコ展
一回の受付スペースが広くひんやり涼しい
当日券を買うしかなく(2000円)
財布を取り出しているとき
「こちらの中でいずれかのカードをお持ち
でしょうか?割引になります」
私のよく知らないメンバーズカード様一覧を
指して笑顔で説明する受付嬢
(何もないわ・・・あ!マイナンバーもいけるんか!あんなカード⁈持ち歩いてないし)
次回からはここへ来るときマイナンバー
持って来よう
キリコはイタリア人だけどギリシアで生まれた
美術の勉強はドイツのミュンヘンにある美術
アカデミーで学ぶ
彼の作品は形而上絵画と呼ばれる
形而上・・・精神や本体など,形がなく通常の事物や現象のような感覚的経験を超えたもの
を表現している
「適当に描いてるんだろう!」と絵に興味の
ない人は思われるかもしれない。
しかしそんなもんでもなく作品には
繰り返し出てくるアイテムやパターンがある
部屋の中に浮かんでるように配置された
T字型定規と三角定規、両端が渦巻きになった
えーとなんだろこれ・・・・
そして彼の作品によく現れるのっぺらぼうの
ような人型をした
マネキンと呼ばれるなにか
左側に重量感を持たせてる作品が多い
構成上安定が良いのか?
マネキンは表情がないので
胴体のあたりにその人物に関係する
モノを描いたりする
考古学者なら古代の建築物
神話の登場人物ならエピソードの一場面
過去に描かれた作品を下敷きに
顔のないマネキンだがポーズをとることで表現できる
三角定規は必須アイテムなのでどこにでも入れる
この展覧会で写真を撮れる作品は少ない
屋外のあるべきところにある太陽は
穴が開いたように黒くなって
室内にある太陽は外から拝借してきたように
おかれている。
二つはひもでつながっていて、後ほどあるべき場所へ
戻されるのか、と想像できる(´・ω`・)エッ?
1960年後半の作品をみて
ポップアートの影響か?
色が鮮やかで黒いラインでモノの形を
くっきり描き、塗り絵のように平面的に着色
ブロンズに銀メッキ金メッキを施した
マネキンの彫刻は、正直おどろいた
平面を実存化
(コミック作品をアニメ化、実写化した感覚)
同一作者だから当り前かもしれないが
平面と立体の違いがあるだけでなんの
違和感もない
しかも私は立体の方が美しくて好きだ
上記以外に興味深い作品は多く
つい熱心に鑑賞してへとへとに疲れてしまった