
源平合戦 其の十四
瀬戸内海と名前のとおり
内海なのに
“なんて風が強いんだ!“
阪九フェリーの甲板で強い風に
足をふらつかせながら心の中で叫んだ。
義経もこの瀬戸内海を下関に向かって
進んだのか…とも思いながら。
義経は屋島で念願の水軍を
手にいれたのだが、壇之浦では
“奇襲作戦は使えぬ!“
と、正攻法で勝つための戦術を
考えあぐねていた。
壇之浦の流れは速い。
船の数では平家軍を上回るが
源氏軍は海での闘いを知らない。
ましてや下関にはあの平家きっての武将
新中納言 平知盛がいる。

瀬戸内海と名前のとおり
内海なのに
“なんて風が強いんだ!“
阪九フェリーの甲板で強い風に
足をふらつかせながら心の中で叫んだ。
義経もこの瀬戸内海を下関に向かって
進んだのか…とも思いながら。
義経は屋島で念願の水軍を
手にいれたのだが、壇之浦では
“奇襲作戦は使えぬ!“
と、正攻法で勝つための戦術を
考えあぐねていた。
壇之浦の流れは速い。
船の数では平家軍を上回るが
源氏軍は海での闘いを知らない。
ましてや下関にはあの平家きっての武将
新中納言 平知盛がいる。