インスタントで妄想にふける
賞味期限切れのカップライスをブランチにする。
普段、インスタント食品はほとんど口にしない。山で食べようと思ってほったらかしになっていたのだ。
自宅なので沸騰したてのお湯を注いで5分待つ。
出来たてを食すがなんだかホクホク感が足りない。こんな真夏の陽気でもお湯は冷める。
そうだ、このカップにジャストフィットのコジーを拵えたらどうかしら?寒い山のランチにも一役買いそうだ。
ふやけて食べごろになったカレー味の米を食みながら考える。
カップサイズもメーカーによって違うのである程度アジャストできたほうがいいかな素材はどうするナイロンキルティングネオプレーン洗えた方がいいよな底は付けずに巻く形がいいかなすっぽりカップ型にするかふたを抑えるストラップがあれば便利かなそれを発展させて2weyにするには邪魔かないっそ袋の方がいいのかなそれだと100均のランチバッグでいいような気もするしな…
もうカップライスの味はあまり覚えていない。
凡夫の私が考え付くことなど数多の先人がいるに違いないとググったらそりゃもう出てくる出てくる。最先端の高機能素材を使用して見た目もかっこいい。
ニッチな商品だけど、そのうち同コンセプトのモノが100均でも見つかるかもね。
普段やらないことをやると創作意欲が思わぬところから湧いてくる。行動はどうあれ考えをめぐらすのが楽しい。日常の些末なことでも刺激は大事だね。
そうね、コジーはきっと作らない。