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オフ・座・ボール

息子のサッカースクールでのお話です。月曜日は体験を含めて2回目のFPスクールでした。その日のトレーニングテーマは「認知と判断」なのかな?具体的には、スペースを見つける・つくる、コントロールオリエンタード、マークを外す(外し方、タイミング)などのトレーニングだと思います。

息子の試行錯誤

いくつかのトレーニングメニューをこなしていたのですが、息子は途中からトレーニングのルールが全く理解できていない様子でした。私は「息子はどうするのかなぁ」と思いつつ、どのようにコーチが対処するのかも気になって観察していました。

息子はキョロキョロしながらもルールを理解しようと、他の子どもの動きを一生懸命に観察し始めました。しかし、その分、動きが遅くなり反応が遅れてしまいます。明らかに理解できていないことが見て取れました。

コーチの対応

それに対してコーチは、あまりにルールを無視すると、「それで良いんだっけ〜?」と注意を促す程度で細かなことを教えませんでした。しかし、ルールに即したプレーをするとすぐに褒めます。その対応が本当に素晴らしいと思いました。

コーチは明らかに付いてきていない息子が、状況を理解しようとしていることを妨げませんでした。敢えて考えさせながら注意を促し、ルールに近づけるようにしていました。若干ルールに反していてもプレーを続行し、その中で息子は観察を続け、自分の動きになっていきました。ある程度の理解が進み、動けるようになってきた息子は、コーチに細かな確認をするようになりました。その時、コーチは正確なルールとさらに良くなるアドバイスを付け加えてくれました。

小さな成長

いや、ホンマに素晴らしいわ。明らかに付いてきていない場合、細かく指示を出してルールを教えるのは簡単だし、手っ取り早くやりがちです。しかし、コーチは息子が状況を理解しようとしていることを見守り、考える時間を与えました。そのおかげで、息子は自分の力で問題の解決を模索し、その過程で小さな成長ができました。

レッスン後

息子は小難しい顔をして戻ってきました。ある程度、理解は進んだとは言え、全力のプレーができずに若干のストレスが残った様子です。「今日のレッスンはどうだった?楽しかった?」と尋ねると、「楽しかったよ…」と答えます。負けん気の強さは一流です。「今日のレッスンは難しかったな〜。外野から見てて全然理解できへんかったわ。」と言った途端、息子は堰を切ったようにいろいろと話してくれました。車の中で話を聞きながら、帰宅後にサッカーノートで整理して、次回に挑む準備を整えました。

実体験からの学び

今回のレッスンで、理解しないまま放置するとパフォーマンスが出ないことを実体験できたようです。帰宅後に動画や本で何やら確認したりしていました。「勉強も同じなんだよ」と言いかけましたが、今回は止めました。また、どこかの機会で伝えましょう。

スポーツは体験を通じて、実に様々なことを教えてくれます。たくさん楽しみ、たくさん学んでください。私は、外野席からオフ・座・ボールでその姿を観察し続けます。


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