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(第11話、フェリーの枕)ツールドおきなわ本島1周サイクリング、e-bikeで参加したら実際どうよ?
帰宅です。本部港からフェリーで鹿児島へ。そして新幹線で帰宅します。行きと打って変わって、海は穏やか。波の高さは2~3メートル、晴天の予報です。ヤッホ―、南の海のクルージングが楽しめるぞ。
そして、再び、あの寝心地良い「枕」が待っている。楽しみだな~。
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本部港は便利。歩いて2分の所にローソンがあって、いろいろなものが手に入ります。港が近いので、お土産物も豊富。ちんすこうや紅芋タルト、島ラー油、泡盛各種、オリオンビールのグッズも。酔い止め薬はなかったので、名護のドラッグストアで買っておきましょう。
出航の1時間前から受付が始まります。鹿児島へ行く人は少数。与論島や沖永良部島に行く人が多いです。入港の8時50分になると、ターミナル前でマイクロバスを待ちます。30分間でコンテナやクルマを積み下ろしするので、ふ頭内をフォークリフトが慌ただしく走り回る。よって、構内は歩行禁止。バスでタラップまで移動します。もたもたしていると、積み荷があっても「ハイ、そこまで。」となって、コンテナが翌日送りになるんだそうです。
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あれっ??、おかしいぞ!!
客船や飛行機は、必ず進行方向左側の扉から乗船・搭乗。しかし、このフェリー、どの港でも、進行方向右側から乗船します。おや~、何でだろう?、荷物の積み下ろしに好都合なんだろうか?、それとも、ほかに理由があるのかな?
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いよいよ出港、エメラルドグリーンの海面を滑るように進みます。さあて、最上階のデッキでくつろいで。というのは本船にありません。約時速40キロで航海しているので、風がすごいです。髪の毛バサバサ。自転車で40キロ出したら、けっこう風を受けるもんな~。それと同じです。辺戸岬を後ろに見送ると、鹿児島県。与論島が目の前に迫ります。島から外洋に突き出した港。こりゃ、波が高いと接岸不能だね。
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接岸すると慌ただしくフォークリフトが船内からコンテナを運び出し、それが終わると、今度は島からの荷物を船内へ。クルクルと入れては、再び岸壁のコンテナを運んで…。なんと運転はバックが原則。後ろを振り返りながら、ぐんぐんスピードを出して、船内へ。神業です。
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その合間にクルマの出入りがあります。なんとレントゲン車と胃の検診車が乗ってきました。そうか~、健康診断で島々を回っているんだ。ほかにも黒牛、業務用の生ビールの樽、苗木、廃車の耕運機やトラクター、屋根瓦、加工済みの鉄筋、などなどいろいろな物資が出たり入ったり。鉄道がないのに、JR貨物のコンテナも積まれていきます。生活を運んでいるね~。
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与論を出ると、レストランが昼食の営業開始。カツカレーをいただきます。揚げたてのカツでけっこう旨いです。
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晴天無風で海も一見穏やかに見えます。しかし、船は行きの7掛けくらいで揺れています。廊下をまっすぐ歩けません。やっぱり外洋恐るべしです。2段ベッドの下の段が指定されたので、横になって休みます。酔い止めが効いて、横になればすぐウトウトとしてきます。
で、この船旅で、これまで何十年も悩んできた問題が解決しました。それは「枕」。
いろいろな枕を試してきましたが、なかなか「これだ!」という物がありません。大きさはもちろん高さや硬さ、合うものがなく、どうにも熟睡できません。
しか~し、フェリーの寝台に備え付けの枕は、じつに快適でピッタリ。「これだ!!!」
四角い箱のような形で、とても堅いウレタンです。
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写真右下のグレーのカバーに包まれた枕です。なんという寝心地の良さ。
早速、家に帰ってからネットで類似品を探しました。箱枕っていうんですね。以後、箱枕で快適に睡眠できています。フェリーに乗ってよかったなあ~。
沖永良部島を経て、徳之島を出港すると夕暮れ。洋上から見る夕暮れは、とてもきれいです。しばらくすると、夕食のレストラン営業開始。この食堂、食べる順番があって、まず最初は自衛隊。放送で自衛隊の人を呼び出します。それが終わると修学旅行生。船内調理のお弁当形式の夕食を食べています。そのあとが一般客。アジフライ定食をいただきます。メニューの中心は揚げ物の定食。冷凍のフライを船内で揚げています。生野菜が付いてくるので、けっこう満足です。
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デッキから夜空を見上げると、海上には余計な光がないので、言い尽くせないほどの満天の星。うわ~、こんな星空見るのは、久しぶりだなあ。心が静かになります。水平線には、遠くのほうで点滅する光。灯台でしょうか。これも、船旅の楽しみです。あとは寝るだけ。おやすみなさ~い。2段ベッド4台で定員8人の部屋でしたが、皆さんいびきをかかず静かにお休み。昨日の本島1周サイクリングの疲れが出て、熟睡でした~。
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朝5時30分。放送で目を覚まします。鹿児島港の到着は予定通りの8時30分。食堂や売店は朝6時から営業。食堂は昨日の順番で営業。売店ではモーニングコーヒーも販売。コーヒーメーカーで淹れるので、けっこう美味。シャワーは入港1時間前まで。等々。デッキに出てみると、船は錦江湾に入っていくところ。薩摩富士と呼ばれる開聞岳が見えてきます。洋上から見る日の出もまたきれい。何だか得をした気分です。朝定食をいただいて、シャワーを浴びて、あとは下船するだけ。
フェリーの旅、なかなかに充実していました。とくに寝心地良い「枕」に出会えたことが幸せです。